手つかずの自然の美しさを満喫するなら「知床」
<北海道斜里町ほか>

日本国内でも珍しい自然が残る「知床半島」は、海・川・陸のたくさんの生き物が、自然のままの暮らしを続けるとても美しい場所です。世界で最も低緯度で海水が凍ることでも知られ、2005年に「ユネスコ世界自然遺産」に登録されました。

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その「知床」の大自然を手軽に満喫できるのが「知床五湖」です。見渡す限り広大な原生林が広がり、太古の昔から変わらぬ風景はまさに神秘的といってよいでしょう。全長3㎞と1.6㎞の地上遊歩道では、たくさんの動植物を見ることができますが、ただしヒグマと遭遇する可能性もあるので、登録引率者のツアー(有料)に参加する必要があります。

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気軽に風景を楽しむなら、駐車場から直結する全長約800メートルの高架木道がおすすめです。天気がよければ眺望も抜群で、展望台から眺める「知床連山」は、まさに絶景といえます。木道の上を思い思いに散策したり、雄大な大自然をバックに記念写真を撮ったり、展望台で風景を見ながら休憩したりと、ゆったりと「知床」を楽しむことができます。

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「オシンコシンの滝」は、途中で二つに割れているので「双美の滝」とも呼ばれています。国道沿いにあるので、駐車場から階段を登ると、滝のすぐ近くまで行くことができます。間近に見る落差50メートルの水の勢いは迫力満点です。また滝の上にある展望台からは、はるかに「オホーツク海」が見渡せ、流氷の季節には、果てしなく続く真っ白な海原がとても幻想的なのだといいます。

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「知床」近辺で、ちょっと面白いのが「小清水原生花園」です。「原生花園駅(夏期のみ停車)」は、「網走駅」から「JR釧網本線」で約20分、草原のまん中にぽつんとある小さな駅です。ここは海と湖に挟まれた細長い砂丘になっていて、6月から8月にかけては、約40種もの野生の花々が次々に咲き乱れるのです。

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この日(7月初旬)は、ちょうど可憐なオレンジ色の「蝦夷透百合(エゾスカシユリ)」が見ごろを迎えていました。観賞用に改良されたユリとちがって、可愛らしい小ぶりな花がとても印象的でした。

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野生の花々をちりばめた草原の向こうに、ぼんやりと煙ったような「オホーツク海」が広がります。本来は荒々しい自然の営みなのですが、不思議と日本的なやさしさが感じられる風景だと思いました。

枝垂桜の咲き乱れる桃源郷「京都・原谷苑」
<京都府京都市>

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「京都」には桜の名所がたくさんあり、花のころは大勢の人出で賑わいます。ここ「原谷苑」は「村岩農園」の桜苑であり、公共の施設ではありませんが、花を楽しみたい人には最適の穴場です。普段は非公開ですが、梅と桜と紅葉の時期のみ一般に公開しているものです。

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もとはガラクタやゴミが散乱する不毛な土地であったところに、1957年より二代目の「村岩」さんがさまざまな樹木を植えたことがはじまりといいます。一般に知られるようになったのは近年のことで、以前は近隣の人しか知らない隠れた花の名所でした。

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広さは約4000坪(約13000㎡)、毎年3月下旬から4月下旬にかけて、早咲きから遅咲きまで20数種の桜を中心に、「日向みずき」・「吉野つつじ」・「雪柳」など色とりどりの花を楽しむことができます。桜の時期は有料で、開花の具合によって料金が変動します。

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おすすめの時期は、やはりこの枝垂れが満開になる頃です。天を覆うように咲き乱れる枝垂れ桜の下で、ゆったりとお弁当などをいただけば、まさに桃源郷にいる気分です。(※飲食物の持ち込みはできませんので、売店にてお買い求めください。)「ソメイヨシノ」の名所は、日本各地にありますが、こんなふうに枝垂れが見られる場所は、そうそうありません。

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もともと観光用の施設ではありませんので駐車場はなく、交通手段はタクシーのみです。あるいは「金閣寺」や「仁和寺」から歩いても30~40分なので、あたりを散策しながら行くこともおすすめです。

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“花より団子”とは言いえて妙。この「餡入り生八ッ橋」は、いまや京都土産の代表格です。もともと生八ッ橋に餡は入っていなかったのですが、八ッ橋と餡の相性は抜群で、この形が開発されてたくさんのブランドが登場するヒット商品となりました。

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もうひとつ餡の入ったお菓子でおすすめなのは、この笹で包まれた「生麩まんじゅう」です。ふつうは乾燥した焼麩のほうが一般的ですが、京都ではこの生麩が名物です。ふわふわもちもちの麩のなかに、甘い餡が入っていて、やさしくとろけるような美味しさです。