【再編集】一足早く春を感じる「河津桜まつり」
<静岡県河津町>

毎年たいへん多くの近くが訪れるという「河津桜まつり」が、今年(2020年)も2月10日(月)~3月10日(火)の日程で開催されます。現地の情報によると、すでに開花がはじまった木もあるそう。ちょっと早めのお花見を予定に入れてみませんか?

kawazu01オオシマザクラ系とカンヒザクラ系の自然交配種と推定される河津桜は、1955年に河津川沿いで町の人が見つけた苗が原木で、早咲きの桜として有名。毎年2月上旬頃から淡紅色の花が約1ヶ月にわたって咲き続け長く楽しめるのも特徴で、同じく約1ヶ月開催される「河津桜まつり」がビックイベントになった一因ともいえそうです。

 

kawazu00kawazu19この時期の河津町はあちこちで美しい桜を目にすることができますが、なんといってもメインは河津川の土手沿い。河口近くから約3㎞に渡って咲き乱れるピンク色は見事の一言。山に挟まれた川沿いにそって続く桜の木々は、子供のころにみた絵本を思わせる童話的な景観です。

 

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河津桜まつりのお花見は、陣取って酒を飲むのではなく、歩きながら見て回るスタイル。土手上の道沿いにはたくさんの出店が並んでいて、そちらを覗くのも楽しみの一つです。有名スイーツの出張販売や地元商店の仮設店舗はもちろん、地元のお母さん達が庭でやっているお店があるなど、店も商品もバラエティに富んでいて驚かされます。
kawazu08河口から上流のほうへ歩いていくとだんだんと店や人が減ってきますが、桜のアーチなどもあるので落ち着いて見たい人や撮影をしたい人にはおススメ。河原に降りられる場所もあるので、桜の谷に挟まれたような景色を見ることもできますし、桜を見ながら入れる無料の足湯もあります。

 

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kawazu10川沿いに何か所かある足湯のうち「豊泉の足湯処」があるところまで歩いたなら、ぜひ立ち寄りたいのが「峰温泉大噴湯公園」。kawazu11
1926(大正15)年に誕生してから、ずっと熱泉が吹き出し続けているそうで、100度の温泉が地上30メートルまで吹き上がるさまが、1時間おきに見られます。公園自体は新しくきれいですが、吹き上げ口にある木造塔は歴史を感じさせる構造。人の手で絞らないと噴出し続けるという熱泉の勢いが、塔を包む湯気からうかがえます。

 

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kawazu13kawazu14温泉があれば入りたくなりますよね? 公園内は足湯も用意されていますが、せっかくなのでどっぷり浸かりたいという方は、すぐ近くの町営「踊り子温泉会館」がおススメ。河津桜のシーズンは露店風呂から桜並木が眺められます。また、泊まってゆっくり楽しみたい人は、大正15年創業の「玉峰館」や昭和初期の風情を残す「竹の庄」など、伝統ある温泉旅館で贅沢な時間を味わってはいかがでしょう。

 

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kawazu15bちなみに踊り子温泉会館の入り口横には、樹齢800年以上と推定されている「新町の大ソテツ」が生えています。生垣に囲まれているうえ、入り口も狭いので気がつかない人もいるかも。ちょっと地味な扱いですが、1936(昭和11)年には国の天然記念物に指定されている名木。曲がりくねって四方八方に伸びている様子は、とても一本の木とは思えません。

 

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日が暮れたらもう一度桜並木を歩いてみてください。所々ライトアップされた夜桜は、昼とはまた違った表情を見せてくれますよ。

【再編集】歴史的景観地区を華やかに彩る「真壁のひなまつり」
<茨城県桜川市>

makabe4_11茨城県桜川市真壁町で2020年2月4日(火)~3月3日(火)の約一か月間開催される「真壁のひなまつり」。2017年の開催時に町旅編集部がボランティアガイドさんに案内していただいた記事を再掲載します。160をこえるお雛様が楽しめるこの機会に、歴史的町並みが残る真壁町を訪れてはいかがでしょう。

 

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筑波山の北に位置する桜川市真壁町は、戦国時代の城下町の町割りがいまだに残り、地域にある登録文化財の数も100をゆうにこえる歴史を感じさせてくれます。中心部は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されていて、ゆっくり町歩きを楽しむにはもってこいの町なみです。

 

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そんな真壁町に大勢の人が押し寄せるのが、毎年2月上旬から3月3日まで行われる「真壁のひなまつり」。

 

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10万人以上の来訪者があるというこの期間は、地元の方々が自主的に飾ったおひな様で町が華やかに染め上がる。町内で展示されるひな飾りはなんと160体以上。そのすべてを紹介するのは難しいので、通常時も町歩きガイドをしているボランティアの方に見どころを案内してもらうことにしました。

 

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スタートは江戸時代は真壁陣屋であったという場所に建てられた真壁伝承館。ここには真壁の歴史や江戸時代から大きな変化がないという町割りの模型など、町を歩く前に知っておきたい情報が満載。ついつい長居してしまいそうでしたが、今回はひなまつり期間なので早々に切り上げ町へ。

 

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と思ったら、向かったのは併設する図書館。なぜ?と思いながら館内に入ると、日本の古典とともに「本棚」に飾られたお雛様がお目見え!

 

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一体一体をよく見るとそれぞれの人形が古典を読んでいるという凝りよう。ちなみに男雛は古今和歌集、女雛は土佐日記、官女の1人は伊勢物語など、キャラクターにあわせた本がチョイスされてるなどディティールへのこだわりも相当です。ディスプレイとしての完成度も高く、「ひな飾りなんてどれも大差ない」と思っている人も、これを見たら興味が湧いてくる一作といえます。

 

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伝承館の一つとなりの区画にある「村井醸造」は、延宝年間(1673~1680)に店を構えたという記録が残る老舗の造り酒屋で、店舗・蔵・煙突は登録有形文化財です。

 

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ひなまつり期間中はひな飾りの展示のほかにも、お酒の試飲販売や酒蔵見学などの催しも行なわれています。

 

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試飲コーナーの近くに飾られたお雛様は、昭和10年代から伝えられているというもの。段飾りの麓には裏書きされた木箱も展示され、長年大切に扱われてきたことがわかります。ガイドさんに教えられて注目したのが、一番下に飾られた3体の仕丁(じちょう)。通常は、傘や箒などの道具を持っていることが多いのですが、こちらの仕丁たちは手ぶらだったり、酒器やつまみを持っていたりと宴会モード!

 

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お酒を飲んで楽しそうにしている仕丁のいきいきとした顔をみると、見ている方も一杯やりたくなってきますね。

何が出てくるか予測不能! 宝探し気分で楽しめる世田谷のボロ市
<東京都世田谷区>

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町旅ではない媒体で企画を担当したので、行ってみました「世田谷のボロ市」。約20万人が訪れるというかなり大きなイベントで、世田谷線世田谷駅で電車を降りるとホームの端にも看板が。メイン会場は駅から南へ約250メートルくらい歩いたところにあるボロ市通りなのですが、駅を出た瞬間から市場らしい雰囲気に包まれ、地域一帯で盛り上げている感じが伝わってきます。

 

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世田谷のボロ市は、1578(天正6)年に開かれた楽市から400年以上も続く市場で、当時関東地方を支配していた北条氏政が発した「掟書(おきてがき)」に記録が残っている由緒ある市場で、東京都の無形民俗文化財にも指定されています。現在は毎年12月15・16日と1月15・16日に開催されていますが、これも掟書にしたがって決められているもので曜日は関係ないそう。平日か土日かで来場者数もかなり変わるはずですが、掟・伝統をとても大切にしているのが特徴のひとつです。

 

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で、少しでも空いている時と考え月曜日の午前中に訪れたのですが、ボロ市通りはすでにこの人出。まっすぐ歩くどころか、立ち止まってカメラを構えるのも一苦労です。しかし、活気あるお店の声や様々な食べ物の匂いで、自然と気持ちが沸き立ちます。今風に言うと大規模なフリーマーケットなわけですが、どちらかというと祝祭に近い感じ!

 

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約700店が連なるという露店もすごく個性的で、ついつい足を止めて覗きたくなるお店が多数。100円で投げ売りしているようなアイテムもあれば「こんな高価なものが道端で?」という逸品まで、次に何がでてくるかわからない、ガチャガチャのような魅力アリ。

 

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ボロ市の中心地には国指定重要文化財の代官屋敷があり、敷地内の見学も可能。立派な門をくぐってよく整備された庭園を歩くと、茅葺・寄棟造のお屋敷や井戸、罪人を取り調べたという白洲跡など、江戸時代から受け継がれてきた貴重な施設がズラリ。実際に使われていたものを見ると江戸時代もぐっと身近に感じられます。

 

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そんな代官屋敷前にある信金の敷地で売られているのがボロ市名物「代官餅」。数時間待ちの行列になることも珍しくないとは聞いていましたが、平日の午前中で2時間待ち。13時ごろに再訪したら、1時間待ちになっていたので並んでみました。前日の日曜日は4時間待ちになっていたという話を聞いたので、運が良かったといえそうです。

 

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代官餅はつきたてのお餅にあんこ・きなこ・からみの味付けが施された三種類が販売されていて、それぞれ1パック700円。売り場の隣にはテーブルが並べられているので、その場で食べることもできます。どれにしようか悩んでしまいますが、個人的1等賞はだんぜんからみ餅!
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ネギ・ノリ・鰹節がからまったたっぷりの大根おろしは、餅を食べるために生み出された最強のコンビネーションといえるのではないでしょうか。かなりボリュームがあるのでシェアしている人が多かったのですが、1人で1パック食べきってしまいました。ただし、汁気が多く持ち帰りには不向きという弱点も…きなこは餅の水分を吸って少し固くなっていたので、持ち帰りにはあんこが無難なのではないでしょうか。

 

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お餅を食べて腹が膨れたら、再びお宝探しに出発しましょう。会場はかなり広範囲で、ボロ市通りの端まで歩くと第2会場へのルート案内もでてきます。とりあえず一巡するだけでも1時間くらいはかかりますので、欲しいものが見つかったらすぐに買ってしまった方が良さそう。戻ってきたらすでに無くなっていたなんてことも普通にありえますからね。その場限りの出合いを楽しむのが、市場の買い物の魅力なのです!

【番外編】芸術の秋を思う存分味わえ! 『ぐるっとパス』のオススメ
<東京都ほか>

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みなさん『ぐるっとパス』をご存知でしょうか? ぐるっとパスとは、東京を中心とする95の美術館・博物館等の入場券・割引券が1冊にまとまった2200円(2019年度)のチケットブックで、有効期間は初回利用日から2ヵ月。使えば使うほど得っていうヤツです。 気づいていないと思いますが、最近の町旅の記事は「ぐるっとパス」で入れる施設がある地域がほとんどだったんですよ。今回は番外編として、実際に使ってみての感想などをお伝えしちゃいます!

 

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最初にぐるっとパスを使ったのは江戸東京博物館でした。常設展示の入場料は600円なのですが、同じ日に刀剣博物館の取材も考えていたので、この機に買ってみようかと…でも商品名とかはうろ覚えだったので、チケットうりばにいたお姉さんに聞いてみると…

「東京の美術館とかに結構入れちゃう券ってありましたよね?」
「ぐるっとパスですか?」
「たぶん、それかな。ここで買えますか? 」
「買えますよー。2200円です。3カ所くらい行けば元とれちゃうし、お得ですよね♪」

なんてイイ感じで買えました。予約などは必要なく、パスのサービスを実施している施設なら、通常の窓口で買えるのでとても便利です。パスという名前なのに、わりと厚め紙束がでてきたのは驚きましたが…。初回使用時に使用者の名前を記入し、有効期限のスタンプを押してもらうと準備完了。 江戸東京博物館(常設展・600円)に入場して作った記事がコチラです。
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【町旅】宇宙船? タイムトラベル? SF的演出が漂う江戸東京博物館<東京都墨田区>

 

江戸東京博物館をでたあとは、国技館で相撲博物館(入場無料)を覗いてから、都指定名勝「旧安田庭園」の一角に建つ刀剣博物館へ。2018年1月のオープン時から訪れたかったのですが、入館料1000円が「ちょっとお高いのでは?」と感じてなかなか行けなかったのです。 しかし、ぐるっとパス内に入場券チケットがあるのは確認済み。むしろ比較的高額な入場料の施設を使って「元を取ってやろう」と攻めの気持ちで訪問しました。
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【町旅】四方の壁面に30振り以上がズラリ! 神性すら漂う日本刀の美<東京都墨田区>
どちらも予想以上に展示に見入ってしまったので行けなかったのですが、「すみだ北斎美術館(入場料400円)」も同じ両国駅の徒歩圏内。こちらもぐるっとパスに入場券があるので、追加料金なしで見ることができますよ。

 

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日をあらためて上野公園へ。園内にある施設のうち東京国立博物館・国立科学博物館・国立西洋美術館・上野の森美術館は入場券ではなく割引券。これらが入場券になったらぐるっとパス売れすぎちゃうからでしょうか? 訪れた日にやっていた東京国立博物館企画展の入場時にぐるっとパスの特典を使ったのですが、わずか100円引きと少々残念な結果でした。
a0010 ただし、パンダ人気爆発中の上野動物園(や下町風俗資料館、東京都美術館の常設展)は入場券アリ! ぐるっとパスは博物館や美術館だけでなく、動物園などの施設も利用できるところがあるんですよ。

 

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別業務で世田谷区の取材があった日にあわせて訪問した世田谷美術館。こちらは常設展(入場料200円)が入場券・企画展は割引券がついていたので、取材前に常設展を閲覧。広大な砧公園内にあり、散策がてら訪れるのがオススメです。

 

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ぐるっとパスに入場券があったので行ってみたのが「三井記念美術館」。こちらは常設展はなく、企画展・特別展のみを開催し続ける美術館で、訪問時の一般入場料は1300円とお高め。なので、ぐるっとパスの利用効率もグッと向上させられます。もちろん展示も充実していて、生まれて初めて図録を購入してしまいました。1300円浮いたと思うと、財布の紐も軽くなっちゃいますね!(あわせて日本橋を取材した記事はコチラ↓)
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【町旅】歴史的建造物が活用され続ける起点のまち<東京都中央区>


 

ここまでくるとぐるっとパススタンプラリーもコンプリートしたくなってきたので、日曜日に横浜に遠征。駅ビル内にある「そごう美術館」と、ランドマークタワーのふもとにある「横浜美術館」を連続訪問し、知性ある大人の休日を気取ってみました。a1078a0983
完全プライベートなので記事は作っていませんが、いずれも館内撮影OK。SNSなどの影響か近ごろは撮影OKの施設が多いので助かります。

 

2カ月間の有効期限がさしせまってきたので、まだ行っていなかった多摩エリアの「神代植物公園」へ。ここも入場券がついていたので、さらに500円分お得に。
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数年に一度しか咲かないといわれるオオコンニャクが見られるかと期待して行ったのですが、訪問が2日ほど遅くしぼんでいたのが残念でした。国宝がある深大寺も隣接しているので、あわせて訪れるとかなり楽しめると思います。(この場所の記事はコチラ↓)
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【町旅】キレイもキモいもどっちもアリ! 訪れた瞬間だけの展示を楽しめる都立公園
<東京都調布市>
 

 

ここまでで十分に「ぐるっとパス」の値段(2200円)をこえる入場料特典を使っているのですが、最後に会社からも近い東京北東部の施設を訪問。「東洋文庫ミュージアム」「六義園」「旧岩崎邸住宅」とすべて三菱財閥3代目・岩崎久弥氏が関係している施設で、六義園はぐるっとパスでは入れませんが、東洋文庫と隣接しているのであわせて訪れてみてください。博物館・庭園・文化財建築とバラエティもありますし、3カ所訪れていろいろつながりを知ると、より興味深く楽しめるはず。頑張れば一日でまわれますしオススメです。(記事はコチラ↓)
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【町旅】知的冒険が楽しめる研究図書館のミュージアム<東京都文京区>

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【町旅】将軍・綱吉も頻繁に訪れたと伝わる国指定名勝<東京都文京区>

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【町旅】三菱財閥3代目が建てた和洋設置式住宅<東京都台東区>

 

 

最後に、ぐるっとパスで訪れた場所と受けた特典をまとめてみると…

①江戸東京博物館 入場券(常設展・600円相当)
②刀剣博物館 入場券(常設展・1000円相当)
③東京国立博物館 割引券(三国志展・100円引き)
④三井記念美術館 入場券(日本の素朴絵展・1300円相当)
⑤世田谷美術館 入場券(ミュージアムコレクション・200円相当)
⑥そごう美術館 入場券(北斎展・1000円相当)
⑦横浜美術館 入場券(コレクション展・500円相当)
⑧神代植物公園 入場券(500円相当)
⑨東洋文庫ミュージアム 入場券(漢字展・900円相当)
⑩旧岩崎邸住宅 入場券(400円相当)
※企画や金額は2019年6~8月時のものです

2カ月間の間に計10施設を訪れ、6500円分の入場料特典を受けることができました。単純に金額だけ考えても4300円分も得になってます! そして、金額よりもメリットとして感じたのは、開催中の展示や知らなかった施設を調べているうちに「せっかくだから行ってみよう」と思えること。特典があると出足が軽くなりますし、行くかどうか迷う場合に、大きく「行ってみる」方に傾きました。今回訪れた10施設のうち9ヵ所は初訪問で、自分の世界をちょっと広げられた感じがしています。そんな「ぐるっとパス」をみなさまもぜひ使ってみてください。オススメです!

三菱財閥3代目が建てた和洋設置式住宅
<東京都台東区>

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上野不忍池に隣接するように建つ旧岩崎邸庭園は、三菱財閥第3代社長・岩崎久彌氏の本邸として1896年(明治29年)に造られた広大な家です。現在残っている建物は洋館・撞球室・和館の3棟ですが、かつては20棟もの建物が並び、敷地面積は約15,000坪もあったそう。15,000坪は東京ドームひとつぶんの面積と同じくらいの広さ、個人宅の面積としては規格外すぎてちょっとイメージできませんね。現在の敷地面積は約3分の1になっているそうですが、それでも城跡と言われたら信じてしまうような表門(玄関?)です。

 

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石垣沿いに坂を登ると受付があり、1961(昭和36)年に国の重要文化財に指定された洋館が見えてきます。アメリカでの5年間の留学から帰国した久弥氏が、結婚後に自身の本邸として新築した建物で、設計は英国人建築家のジョサイア・コンドル。欧米列強と肩を並べるべく奮起していた明治期日本の財閥社長として、諸外国との社交の場は必要不可欠だったのでしょう。この洋館は主に賓客を遇するために用いられたそうです。

 

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少し話がそれますが、ジョサイア・コンドルという人は、工部大学校(現・東京大学工学部)の建築学教授として来日し、政府や財閥が関連する「明治の洋館」の設計を多く手がけています。同じく明治期に多くの洋館を設計している建築家・辰野金吾氏は、大学の教え子の1人。人材育成面でも評価が高く、日本の近代洋風建築普及に最も功績がある人物といわれています。そんなコンドル氏が設計した建物も、その多くが震災や戦争で失われており、当時の姿を残している旧岩崎家住宅はとても貴重なのです。

 

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洋館ですが建物内へは履物を脱いで入ります。久弥氏が住んでいた当時は、賓客を招いてパーティを催すなど、接客の場として使われることが多かったそうなので、靴のまま入っていたはず。せっかく豪華な建物に入るのに、ビニールに入れた靴を持ちながらなのはちょっと残念…と思いましたが、これにはちゃんとした理由がありますのできちんと持ち運びましょう。

 

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館内へ足を踏み入れると、まず高い天井や美しい調度品に驚かされます。まるで美術館か博物館のようで、とても個人宅だったとは思えません。この館は、主に接待やパーティなどを行う迎賓館的な用いられ方をしていたそうなので、広さや居住性はもちろん「見せ方」にまで配慮されていたのでしょう。17世紀英国ジャコビアン様式を基調に、ルネサンスやイスラム風モチーフなど、様々な文化が織り込まれているのは、どの国の人がきても喜んでもらい話題が作れるという、「おもてなしの心」からだったのではないでしょうか。

 

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2階に設けられた客室は部屋同士を接続できる仕様。壁紙に使われているのは日本の伝統工芸品である「金唐革紙(きんからかわし)」です。

 

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これは西洋から渡ってきた「金唐革」が貴重なあまり和紙を使って作った代用品で、1600年代後半ごろからつくられていたそう。しかし、明治時代になるとウィーンやパリなどの博覧会に展示するまでになり、ヨーロッパでも好評を得たという代物。客室の一角には、感触が楽しめるようにさわれる作品や代表的作品が展示され、見どころのひとつになっていました。

 

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順路にそって洋館を見て回ると、突然和風の渡り廊下があらわれます。

 

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「旧岩崎邸住宅」として有名なのは洋館ですが、実は和洋並置式住宅で家族の日常生活は和館がメインだったそう。もともとは洋館をはるかにしのぐ550坪という広さがあったそうですが、1969(昭和44)年にその大部分が取り壊されてしまったといいます。現存しているのはごく一部(1棟)のみですが、現在では入手困難な木材や板絵など見どころあり。喫茶室もありますので、かつての富豪になった気分で一服してみては。

 

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和館を突き当りまで進むと出口になり、ビニールに入れて持ち歩いた靴の出番になります。靴を持ち歩くのは、入口と出口が異なるためだったのです。外にでるとちょっとした公園よりも広い庭があり、こちらも散策可能。かつては久弥氏と子どもたちが乗馬やテニスを楽しんだり、日露戦争戦勝記念の園遊会なども行なわれたと伝わる庭は、所有者や時代の変化とともに変遷を重ねていますが、現在は久弥氏所有時に近い形で復元されているようです。踏むのが申し訳ないと感じるほど、綺麗に整えられた芝でした。

 

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庭を抜けて洋館入口の方へ戻るとスイスの山小屋風のつくりをした別棟があらわれます。ここは洋館と同じジョサイア・コンドル設計の撞球室(どうきゅうしつ=ビリヤード場)で、洋館とは地下通路で繋がっているそうです。中には入れないので開け放たれたドアから覗いてみたのですが、残念ながらビリヤード台は置いてありませんでした。建物だけでなく、当時のビリヤード台やキューも見られると嬉しいところですが、一度失われたものは復元するのも大変なのでしょう。岩崎邸を訪れると「都市化がすすむなかでもしっかり残していくべきものがある」と、感じることができます。

知的冒険が楽しめる研究図書館のミュージアム
<東京都文京区>

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国指定名勝・六義園のすぐそばには、六義園を東京市に寄付した三菱財閥3代目社長・岩崎久弥(いわさきひさや)氏によって1924(大正13)年に設立された「東洋文庫」があります。ここは、国宝や重要文化財を含む約100万冊が蔵書された東洋学の研究図書館で、その規模はアジア最大。しかも、貴重な資料は原則すべて公開されていて、閲覧や複写も可能。オンライン検索に対応するためのデータベース化もすすめられているなど、思いのほか多くの人々に開かれている施設です。 さらに、2011年にオープンしたミュージアムでは、一般向けの企画展示が行なわれていて、テーマに沿って分かりやすく貴重な資料が展示されています。図書館のミュージアムってどんな感じなのか気になりますよね。

 

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a1175エントランスを抜けてすぐのオリエントホールは、高い天井と大きなガラス面の開放的な空間。上の写真右側に写っている展示ケースは国内最長らしいです。ケースのなかには、様々な言語で記された貴重な古書がズラリ、それぞれ付いている解説まで読んで進むと結構時間かかりました。さすが国内最長です。そして、2階へあがると…

 

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三方を囲む本の壁「モリソン文庫」がどーんとお出迎え。北京駐在のオーストラリア人ジョージ・アーネスト・モリソンから、1917年に岩崎久弥氏がまとめて購入したコレクションで、その内容は東アジアに関する欧文の書籍・絵画・冊子など約2万4千点。古書が醸し出す重みと美しさが混然となった空間は、足を踏み込むと映画の登場人物になったような気になれます。ちなみに、フラッシュを使わなければ写真撮影もOK。モリソン文庫を背景に撮影すれば、知的かつインパクトのある画像がとれそうじゃないですか?

 

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モリソン文庫の次に足を踏み入れるのは「回顧の路」。ここから先が企画展示になっていくのですが、極限まで絞られた照明がや、クレバスを渡るような演出など、冒険におもむくようなドキドキ感が味わえます。頭のなかでは、有名な考古学者・ジョーンズのテーマが…つきあたりで輝くドアの先には、人類の叡智が詰まった文字群がまっているのです。

 

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企画展で知の冒険を楽しんだあとは、併設レストラン「オリエント・カフェ」へ足を運んでみては。こちらでは、かつで岩崎久彌が主を務めた小岩井農場のこだわり素材を用いた、東洋文庫ゆかりのメニューが提供されています。食事・喫茶いずれの目的で利用しても、上質な時間を過ごす満足感に浸れるはず。ただし、貸切予約が多いようですので、訪問前にHPなどで営業時間のご確認を。

将軍・綱吉も頻繁に訪れたと伝わる国指定名勝
<東京都文京区>

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1695(元禄8)年に五代将軍・綱吉から土地を与えられた柳沢吉保が、7年の歳月をかけて造り上げたといわれる「六義園(りくぎえん)」。綱吉も頻繁に訪れたという記録が残る回遊式築山泉水庭園は、明治時代に入り三菱創設者・岩崎弥太郎(いわさきやたろう)氏の所有となり、さらなる手入れが施されたという名園です。1938(昭和13年)に東京市に寄付されてからは一般人も入れるようになり、その魅力を楽しめるようになりました。建物が乱立する都会のなかでいまなお豊かな緑を保ち続ける空間は、多くの人々が訪れる名所となっています。

 

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1953(昭和28)年には国宝と同格とされる特別名勝に指定されており、園内はとても良く整備されています。とても広い敷地なので、多くの人が訪れても混雑という感じにはなかなかなりません。通路のバリエーションも多く、なかには車いすで一周できるルートもアリ。のんびり景観を楽しみながら散策すれば、何だか高貴な身分になった気に。

 

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入口からちょっと進むとでてくるのは内庭大門(ないていだいもん)と呼ばれる門で、東京市へ寄付する前の岩崎家(三菱財閥創業家)が所有していたころの様子を表しているそうです。現在あるのは再建されたモノですが、再現したのは東京市。十分に歴史的建造物といえそうです。

 

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内庭大門をくぐるとあらわれる大きなシダレザクラは、お花見スポットとしても有名。開花時期にはライトアップが行なわれるとともに開園時間も延長され、観桜客が押しよせます。岩崎家の家屋もこのあたりに建てられていたと伝わっていますが、現在の景観からは想像できませんね。

 

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六義園は紀州(和歌山県)和歌の浦の景観をモデルに作られ、ポイントとなる小島や松などは、柳沢吉保の文学的造詣が反映されているといいます。そのため和歌などに知見があるとより味わいが深そう。ただし、知見が無くても心配はいりません。六義園八十八境と名付けられたポイントには、それぞれ解説が書かれていますので、裏にあるストーリーも楽しめますよ。

 

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園内の四阿(あずまや)はほとんどが復元されたものですが、戦火を免れ岩崎家が建てた当時の姿を伝えているのが、主な柱と梁にツツジの木が使われた「つつじ茶屋」です。成長の遅いツツジの木材を集めるのは困難であるため、歴史的価値に加えて希少価値も高いそう。また、周囲をモミジに囲まれているので、紅葉時期には絵になる景観を生みだします。

 

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個人的なおすすめは藤代峠。階段を1-2分上がったところにあるスペースからは、庭園の広範囲が望め、城ではないけど城主気分。ビルが見えてしまうのも都会の庭園ならでは。江戸・明治時代に作られた庭と現代の建造物を同時に見ると、自然と「時の流れ」を感じるのではないでしょうか?

 

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園内散策の途中で足を休めるのにぴったりなのが吹上茶屋です。看板メニューの「抹茶と上生菓子のセット」を池に面した席で頂けば、とても優雅な気分になれるはず。美しい庭園の景観に溶け込んだ風情のある建物は、フォトスポットとしても人気です。また、ここでしか買えないお土産もありますので、ぜひ立ち寄ってみてください。

 

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六義園まで足を運んだなら、正門から数十メートルの場所にある東洋文庫にも足を伸ばしてみてはいかがでしょう。ここは、六義園を東京市に寄付した三菱財閥3代目総帥・岩崎久弥(いわさきひさや)氏によって設立された東洋学の研究図書館で、国宝や重要文化財を含む約100万冊が蔵書されています。2011年にオープンしたミュージアムでは、一般向けの企画展示が行なわれていて、貴重な資料を目にすることができます。

 

【東洋文庫ミュージアムは別記事で紹介しています】

知的冒険が楽しめる研究図書館のミュージアム<東京都文京区>

https://machi-tabi.jp/archives/33146

キレイもキモいもどっちもアリ! 訪れた瞬間だけの展示を楽しめる都立公園
<東京都調布市>

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調布市にある神代植物公園は、いつ訪れても植物の美しさを味わえる都内唯一の植物公園です。現在の名称になったのは昭和36年ですが、それ以前は東京の街路樹などを育てるための場所として活用されていて、なかなか歴史的な施設でもあります。すぐにはイメージできない46万平方メートルという巨大な敷地内では、4800種の植物を観察できるとのこと。なにかとスケールの大きな公園なんです。

 

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1371正門を入るとすぐ左にある植物会館は、展示室やサービスセンター(管理事務所)として機能しているので、とりあえず立ち寄って情報を集めましょう。園内はとても広いので、見たい植物やエリアなど確認してから動くのがオススメです。本気でバテます。また、園内では貴重な屋内施設でもあるので、荒天時などの退避場所にもなります。

 

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園内を大きく一周する通路は広々として快適。都内でありながら山間の行楽地を訪れたような気分が味わえます。所々にある小道や側道に寄り道したり、下草の中から主張するように生える花を見つけたりと歩いているだけでもなかなかの楽しさ。一般車は通らないので、子ども連れでも安心して散策できるのも嬉しいポイント!

 

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公園の目玉となる展示のひとつが409品種・約5,200株が植栽されているバラ園。中央部に噴水を配置した左右対称の整形式沈床庭園は欧州の雰囲気が溢れ、クラッシクが聞こえてきそうな優雅な空間です。第15回世界バラ会議バンクーバー大会において「世界バラ会連合優秀庭園賞(WFRS Award of Garden Excellence)」を受賞するなど、国際的にも高い評価を得ています。

 

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バラ園の奥に写っているのは、1984(昭和59)年に建てられた大温室。ここは、約1300種類の熱帯・亜熱帯植物を回遊しながら鑑賞できる温室で、国内では普通に見ることが難しい花々が咲き乱れています。

 

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屋外展示が季節や天候の影響を大きくうけるなか、年間をとおしてパフォーマンスが安定しているのも魅力。とても見ごたえがある温室です。

 

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そんな温室内で注目を集めたのが、館内に巨大タペストリーが貼られていたショクダイオオコンニャク。最大3メートルを超えるという世界最大級の花の大きさ、そしてそれが咲くのは数年に一回、しかも開花後は数日で枯れてしまう、というレア要素が満載のうえ、さらにとんでもない悪臭を放つという必殺的個性も持っているそう。神代植物公園の園長のツイッターで何度もツイートされ、2019年7月27日に2.2mの花が開いたと報告。あまりにも貴重な機会だからか、この日は大温室の営業時間が3時間も延長されていました。

 

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で、うなだれたキョロちゃんみたいになっているのが、取材時(8月1日)のオオコンニャク。すでに強烈と噂の臭いもなく、力尽きた感が溢れています。個人的には哀愁を感じさせるこの姿も嫌いではないですが、日々生育し枯れていく植物だからこそ、開花の瞬間に立ち会えた喜びもひとしおなのでしょう。

 

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今回紹介できたのはほんの一部で、広い園内には築山や芝生広場、つつじ園やシャクナゲ園など樹木がまとめられた○○園など多数アリ。日時や気候によって見どころが変わりますが4800種の植物のなかには、訪問時に輝きを見せてくれる種類もきっとあるはずです。キレイもキモいも行って見るまでハッキリとは分かりませんが、その分ベストな瞬間にあたった時の喜びは大きいのではないでしょうか?

歴史的建造物が活用され続ける起点のまち
<東京都中央区>

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日本の道路の起点となる日本橋。一帯は江戸時代に全国各地から商人や職人が集まり城下町として栄え、いまなお続く老舗や大手企業がズラリとならんでいます。そのためか文化財に指定されるような歴史的建造物も多く残されているのですが、その多くが商店やオフィスとして普通に活用されているのが特徴。歴史的でありながら現役バリバリという、珍しい文化財の数々に触れることができちゃいます。

 

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0937で、日本橋に観光で訪れるなら「まず最初に見とけ」ってのはやはり日本橋。日本橋のプレートがはめられているのは首都高で、その下の五車線ある道路が日本橋です。1603(慶長8)年に初代の木造橋が架けられ、現在の石造り二重アーチになったのは1911(明治44)年。平成の中ごろに国の重要文化財にも指定されました。橋のたもとには日本の道路の起点であることを示す道路元標(のレプリカ)が埋め込まれていて、まさに日本の中心に来た感アリ!

 

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そんな日本橋から一つ目の交差点にあるのが、あの日本橋三越です。三越は1673(延宝元)年に武士であった三井高利によって創業されたと伝わり、1683年5月から現在地に店を構え続けている日本を代表する老舗です。創業時は「越後屋」という屋号の呉服屋で、当時の常識を覆す「店前現銀掛け値なし(たなさきげんきんかけねなし)」の商法で商品単価を下げ、呉服を一般庶民が買えるものにしたといいます(いまでは店頭現金販売はあたりまえのように思われますが、当時は富裕層の家に注文を取りに行き掛け売りで販売するのが常識だったそうです)。日本橋に近い方は新館ですが、旧館と同じ設計事務所によって手がけられ、旧館と一体感がでるネオルネッサンス様式を継承しています。

 

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新館の隣、1935(昭和10)年に完成した三越本店の建物は国指定文化財。クラシカルな外観は近年建てられた駅ビルなどとは一線を画す格が感じられます。日本で最初にエスカレーターが作られたのも三越本店といいます。正面玄関に置かれたライオン像は1914(大正3)年の誕生。100年以上前から三越の象徴として親しまれ続け、待ち合わせの場所としても有名です。下町育ちにとってはちょっと敷居が高く感じますが、百貨店として営業していますので営業時間内なら誰でも入れます。日本橋三越本店のHPには建物内の見どころも載っていますよ。

 

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三越本店の隣にある三井本館も国指定の重要文化財。現在の建物は関東大震災の被災後に建て替えられ、現在の価値に換算すると約1000億円にもなる費用をかけて1929(昭和4)年に完成したそう。三越本店とあわせて、日本橋の町に風格をあたえているのではないでしょうか。こちらは複数の企業が入居するオフィスビルとして使われています。

 

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文化財のため大規模な改修ができない三井本館。そのためかは分かりませんが、となりに建てられたのが日本橋三井タワー。地上39階、地下4階の超高層ビルには、ホテル・レストラン・ショップに美術館など、訪問者向けの施設も多数あります。

 

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タワー内にある三井記念美術館は、旧財閥の三井家に伝わる美術品や文化財を保存公開する私設美術館。その所蔵品は国宝6点を含めて約4000点にもなるそうです。常設展は無く特別展を次々と繰り出すスタイルなので、訪れるたびに新しいものを鑑賞できるのが魅力のひとつ。個人的には2~3年に一度、夏休み期間中に行われているゆるーい感じの企画展に惹かれます。

 

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三井本館の西側にある日本銀行本館は1896年2月に完成した建造物で、1974年に国の重要文化財に指定されています。設計は東京駅や国技館なども設計した辰野金吾氏で、「ネオ・バロック様式にルネッサンス的意匠を加味した建築」なんだとか。個人的には「堅牢な城っぽくて防御力高そう」という印象です。

 

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いまでも日銀として活用されている建物ですが、事前予約制で建物内部の無料見学も受け付けています。HPやチラシには「1億円を持ってみよう」なんて、ライトなコピーが付けられていますが、要身分証明書・持ち物検査アリ。受付は写真の東門ときくとなんだが緊張しちゃいそうです。

 

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そんな方には、お隣の建物にある貨幣博物館がお手軽でオススメ。持ち物検査はありますが、予約不要・入館料無料で、お金の歴史に関する様々な資料が約3000点も展示されているうえ、一億円の重さを感じる体験も可能。年間10万人以上の人が訪れるというなかなかの人気スポットなんです。

 

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歴史的建造物群のすぐそばには新しい複合商業施設なども多数。オリンピック東京2020大会まで1年を切ったいま、町全体で歓迎ムードを高めていました。かつては敷居が高いイメージがある町でしたが、最近は観光客誘致にも力を入れているので誰でもウエルカムな雰囲気になっていますので、ぜひ足を運んでみてください。

【再掲】荘厳な神事に続く熱狂の祭事「信州下諏訪 お舟祭り」
<長野県下諏訪町>

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長野県のほぼ中央に位置する諏訪湖。その諏訪湖の北側に位置する下諏訪町は、かつての中山道と甲州街道が交わる要衝地であり、宿場町として栄えた地域である。なかでも御柱祭りで有名な諏訪大社下社の春宮・秋宮周辺は当時の名残りが色濃く残り、いまでも神社を中心とした地域社会が残されている。そんな宿場町で生まれ育ったという山田昌宏さんに、下諏訪の名所や見どころを案内していただいた。

 

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suwa08_07諏訪大社下社で毎年8月1日に行われる「お舟祭り」は、御霊代を春宮から秋宮へ遷す神事に続き、翁媼人形を乗せた柴舟を曳行する祭事が行なわれる一大行事。御柱祭ほど全国的な知名度は無いが、地域の人々には生活の一部になっている祭りで、8月1日は下諏訪にある会社はお休みになるところが多いという。盛夏に行われる非常にアツいお祭りだ。

 

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メディアで紹介されるお舟祭りは、そのほとんどが春宮を出発する午後からだが、実は朝からも様々な行事が行われている。案内人の山田さんと待ち合わせた秋宮では、神官や白装束に身をつつんだ氏子衆が多数集まっており、蝉の鳴き声が響くなか荘厳な神事が粛々とすすめられていた。

 

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集まっているのは秋宮にお遷りになる神様をお迎えにいく人々で、目算ではお稚児も含めて200人以上。神様が乗る御神輿をはじめ、旗・槍・薙鎌など、多くの道具を連なって運ぶのである。それぞれが運ぶものは当日の朝に籤(くじ)で決められる。案内人の山田さんは御神輿を引き当て、「重くて大変だら」と言いながらも興奮気味。取材のタイミングで大当たりをひく強運を見せてくれた。これは日ごろの奉仕に対する諏訪の神様のはからいなのだろうか?

 

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お迎えの行列は旧中山道を通って春宮へ。温泉宿街など昔の情緒が残る町並みを伝統的装束に身を包んだ人々が粛々と歩く様は現代感・現実感が薄く、まるで物語の一部か白昼夢のよう。このお迎え時には観光客もほとんどおらず、見世物ではない伝統や信仰を感じることができる。

 

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それにしても、炎天下に1km以上の距離を運ぶのはかなりの負担になるはず。しかし、ご奉仕する氏子にとっては、大変な名誉であり誇りであるようだ。このような地域の人々の思想があるからこそ、伝統が守られていくのだろう。そして、諏訪一帯の人々はその思いがとても強い。

 

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お迎えの行列が春宮に着くころにはすでに多くの氏子衆が詰めかけ、それぞれがお舟の回りに陣取っていた。お舟祭りの開始までは時間があるのだが、見物客やメディア、警察官・消防官などのセキュリティ関係者も続々詰めかけ、境内の熱気と興奮はどんどん高まる一方。春宮内は身動きするのも大変な人数に。

 

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柴舟は長さ10m、重さ5トンという大きさで、御頭郷(おんとうごう)と呼ばれる祭りの担当地区の氏子数百人が中心となって御柱祭さながらに曳行。ただし、担当地区以外の人もお舟からでている長い綱に紐をかけて引っ張ることはできるようで、境内の外まで続いた綱にも多くの人が張り付いていた。パッとみただけで1000人以上の人が、お舟の出発をいまや遅しと待ち構えているのである。

 

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午後2時近くになると、先ほど秋宮からきて御霊代(みたましろ)をお迎えした行列が、ギャラリーを割るように出発。舟の上に白面の翁媼人形が載せられると、神職が祈りを唱え、周囲に塩をまくといよいよ出発の刻。先行する行列に続いてお舟が動き出すと、いままでの粛々とした雰囲気から熱狂的雰囲気へと一変する。

 

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乗っている人はもちろん、取り巻く人々も見事に揃った掛け声をあげ、少しずつ舟は進む。驚いたのはギャラリーと思われる人々のほとんどが掛け声合わせることができることで、まさに地域の人々に浸透しきっているお祭りなのだと感じた。初めて訪れた者には、なんと言っているのかさえ判別が難しいのだが…。

 

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suwa08_26春宮を出た舟は参道である大門通りを南下し、秋宮の参道となる大社通りで東に向きをかえて秋宮へと向かう。距離にして1.7㎞ほどを、誇らしげな掛け声とともに3時間以上かけて曳行するのである。じっくりと見せつけるような超低速で、熱狂をもたらしながら進むのだ。

 

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お舟から前に伸びる綱にはいくつもの紐が結ばれており、数百人という規模の人々がそれを引き曳行を手伝う。重さ5トンを大勢で引っ張る一体感はかなりのものだ。それにしても、柴舟自体は諏訪湖と結びつけて考えられそうだが、翁媼人形を乗せている意味が分かりづらい。聞いてみると、そこらへんは地元の人でも様々な意見があり、決定的な説はないらしい。機会をいただいたので自分も引っ張らせてもらったのだが、なぜ綱ではなくわざわざ紐をつけて引くのかも疑問に感じた。地域の歴史の積み重ねがない身にとっては、なかなか不思議が多い祭りでもある。

 

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それだけに、観光や見物で訪れれば「下諏訪ならでは」のモノや刺激と遭遇できるといえる。山田さんに案内していただいた数日間で、諏訪の名所やそこに住む人々、コミュニティの特異性をはっきりと感じる事ができた。天下の奇祭と名高い「御柱祭」や、今回紹介した「お舟祭り」はもちろん、諏訪大社を中心に据えた生活様式や伝統が日々の生活にまで浸透し、独自の文化を醸成しているのである。旅に日常と異なるものを求めるなら、下諏訪町は足を運んでみるべき地域のひとつだ。