四方の壁面に30振り以上がズラリ! 神性すら漂う日本刀の美
<東京都墨田区>

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両国駅から国技館や江戸東京博物館をこえたところにある旧安田庭園。ここは元禄年間(1688-1703)に大名庭園として造られ、安政年間(1855-1860)に入ってから、潮入回遊式庭園として整備されたと伝わっています。現在は墨田区の管理のもと無料で開放され、多くの人が江戸時代から続く文化を味わえるスポットになっています。
 
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潮入の池とは水位によって変化する景観を楽しむ仕掛けで、昔は隅田川の干満を利用していたそうです。現在の旧安田庭園ではポンプによって水位を変化させ、昔ながらの風情をうみだしています。ゆっくり一周してみると、静的で美しい空間を見ながら、聴覚では都会の喧騒を感じるという、珍しい体験が味わえました。
 
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安田庭園の北側に隣接しているメタリックな外観の建物は2018年1月にオープンした刀剣博物館。これぞ我が国の文化という日本刀を中心に保存・公開、さらに情報を発信している博物館です。江戸東京博物館・国技館からも徒歩数分なので、ぜひ足を運んでみてください。
 
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専門的が高いため、まずは入り口で渡してくれる「日本刀の基礎知識」という冊子に目を通しましょう。展示場に向かう途中にも、刀の特徴や鑑賞方法などの掲示が充実。こちらも読み込めばより鑑賞を楽しめます。
 
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緩やかな曲面の天井が特徴的な展示室では、四方の壁面にあわせて30振り以上の刀身、室内のケースには主に刀装具が展示されていました。他の博物館や美術館では、これほど多くの刀を一度にみられることはほとんど無いでしょう。
 
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刀剣がズラリと並んだ様はまさに圧巻。地金や波紋といった繊細な特徴も、まとめて間近で見ることで違いが理解できます。
 
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その本質は武器であるのに美術品にまで昇華した刀には、日本が誇るモノづくりの神髄が凝縮されているのでしょう。信仰対象や権威の象徴にもなってきた日本刀を目の前にすると、神聖なものと対峙している気分に。神域の雰囲気すら漂う刀剣博物館の展示場は、ココでしか味わえない体験ができます。

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レポーター

恩田 正恒(町旅編集部)

刀の名前が付けられた自分にとって、日本刀には無条件で惹かれるものがあります。
ただ、今回の取材で約800年前に作られたという正恒を目の前にしたら、感動では言い表せない良くわからない感情に…なんとなく敗北感に近い気がします。

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