丘陵地に発達した“どこか独特”な商家町~白市~前篇
<広島県東広島市>

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四方八方、ゆるやかな坂が多く存在する「白市(しらいち)」は、瀬戸内地域で最古の商家町と言われる。江戸・明治・大正時代に建てられた赤瓦の家屋や神社が立ち並び、独特の雰囲気を醸し出している閑静な集落だ。江戸時代、牛や馬を売り買いする牛馬市がたてられ、最盛期には約500頭もの牛馬が集り、大いに賑わいをみせていたそうだ。
 

趣のある路地を見つけると、ついついテンションが上がってしまう。狭いところが好きという訳ではないが、路地を歩いていると何故か安心感を得られるとともに、この道を独占しているような気分にもなれる。また、この先に広がる風景にも期待が膨らむ。
 

昭和の香りが漂う食堂で昼食。やはり、広島に来たらコレ!という訳で注文した「お好み焼き豚天そばシングル」。シングルは麺が1玉、ダブルは2玉。育ちざかりの方はダブルがオススメ。焼きそばセットとメニューにあったので聞いたところ、焼きそば、ご飯、味噌汁がセットになった定食だそうだ。少々、驚いたが洋食に例えるならパスタ、パン、スープのセットと言ったところか・・・。
 
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1966(昭和41)年、国の重要文化財に指定された「旧木原家住宅」。木原家は江戸時代に酒造業や塩田業などを営み、豪商として繁栄した。西国のなかで最も古い町家のひとつとされている貴重な家屋であり、これといった装飾もなく、極めて素朴な造りで古い民家の形態をよく残している。
 
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屋内は、土間が奥まで続いており、左側は板間になっていた。板間の奥にある部屋から2階に上がる階段があり、従業員の寝室や納屋として使われていたそうだ。屋根を直接支える構法はとても珍しく「四天柱式(してんばしらしき)」と呼ばれ、江戸時代初期以降、ほとんど見られなくなった。
 

堂々とした造りである「伊原惣十郎家」は明治時代の特徴を色濃く残す家屋だ。井原惣十郎は、商人のまちである白市に居を構え、鋳物業を営み幅広く活躍した人物。京都御所の灯篭や厳島神社の青銅大灯籠を手がけたことで知られている。ただ、創業時期は明確にされておらず、口伝では1780(天明頃)年以降といわれている。現在、遺品として眼にできる作品は、厳島神社の青銅大灯籠のみである。
 
 
 
 
 
 
 

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レポーター

森 順一郎

何処を歩くにも坂を上ったり下ったり。その時は気づきませんでしたが、普段使わない筋肉が活躍したそうで、ここが?といった部位が筋肉痛になりました。

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