日本最大級の集落跡で縄文人を知る~三内丸山遺跡~<青森県青森市>

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日本最大級の縄文集落跡である「三内丸山遺跡」。沖館川右岸の河岸段丘上に位置し、約40ヘクタールの広大な範囲に広がっている。2000年には国の特別史跡に指定され、2003年には出土遺物1,958点が重要文化財に指定された。縄文時代の「むら」が体験できる日本有数の遺跡である。

 

縄文時代中期の「大型竪穴住居(復元)」。集落の中央付近から見つかることが多いようで、三内丸山遺跡では11棟発見された。この住居は発見された中でも最大規模であり、長さ約32メートル、幅約10メートルもある。数ある遺跡の中でも、強い存在感を放っていた。

 

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住居内部を見学することができる。使用目的は色々な説があり、この広さからすると個人住居ではないとの見方が強い。集会所、共同作業場、共同住宅などに使用されたと考えられている。数千年前に、このような立派な建物を完成させた技術に驚かされた。

 

三内丸山遺跡で発見された遺跡の中で最も重要といわれている「大型掘立柱建物(復元)」。高さは約14.7メートル。この大きさが重要視されることも多いが、柱穴の間隔、幅、深さが全て統一されていることも非常に重要である。この時すでに測量の技術が存在することや高度な技術を有していたと考えられる。屋根については色々な説があるため、現在、復元にはいたっていない。

 

近くにある覆屋内では、大型掘立柱建物の柱穴が見学できる。

 

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これまでに550棟以上も発見された「竪穴住居(復元)」。そのうち15棟が復元されている。屋根は茅葺き、樹皮葺き、土葺きの3種類が存在する。床は地面を掘り込んで作られており、中央には炉があったが、炉の位置や構造は時代によって変化が見られるようだ。

 

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遺跡を堪能した後は「さんまるミュージアム」へ。こちらは、土偶、編みかご(縄文ポシェット)などの重要文化財が展示されている。また、縄文人の生活を場面ごとに再現するなど、縄文文化が分かりやすく紹介されている。

 

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土偶、岩偶などは、まつりに使用されたと推測されている。これらは盛土から出土していることから、盛土でまつりが行われていたとも考えられている。なかでも土偶は2,000点以上も発見されており、他の遺跡と比べると圧倒的な出土数を誇っている。

 

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縄文人に愛好されたヒスイ。日常生活に必要な道具は集落内でつくられていたが、このヒスイは理化学的な分析により、離れた地域から運ばれたと推測されている。約500㎞離れた地域の物が運び込まれ、集落内で加工が行われたとも。人が交流を行い、情報や技術が交換されていたと考えられる。

 

写真:森 順一郎

 

JR新潟駅から最も近い「全量純米仕込み」の酒蔵『今代司酒造』で酒蔵見学
〈新潟県新潟市〉

「錦鯉」という世界に通用する美しい日本酒のパッケージをご覧になったことはないだろうか?近年、海外の数々のデザイン賞を総ナメにし、国内でも2016年のグッドデザイン賞に輝いた話題のボトルだ。この「錦鯉」をはじめとする全量純米仕込みの酒蔵として知られる新潟県の『今代司(いまよつかさ)酒造』は酒蔵見学にも定評がある。

遡ること江戸中期からの歴史を持つ『今代司酒造』が本格的に酒造りをはじめたのは明治32年のこと。当時から使われている建物は、震災にも持ちこたえた強者だ。歴史を感じさせる建屋の木目には味わい深さが宿り、美しい白壁とのコントラストが目にもまぶしい。

案内してくださった9代目蔵元・山本さんの話では、こちらの酒造りは、例年10月上旬からはじまり翌年の3〜4月頃の約半年間で終了するという。9月初旬の今は、農家が原料の米(酒米)をまだ収穫中という話だった。刈り入れた米は検査にかけられ、精米してから運ばれてくるという。見学者が集まるこの場所は、酒造りの時「米置き場」に使われるそうだ。

昨年秋に仕込んだお酒を貯蔵している「本蔵」は、中へ入ることを許されない。「本蔵」への入り口には、新酒が出来たことを知らせる「杉玉(酒林)」と、この先の領域が神聖な場所であることを示す注連縄(しめなわ)が祀られている。古来、日本では酒造りと神事は密接な関係にあった。

酒造りの工程で、酒を加熱殺菌するために使われている釜。中を覗くと釜の内側には外周に沿って管がコイルのように巡らされている。この加熱殺菌を専門用語では「火入れ」と呼ぶ。釜にはたっぷり沸かした湯を入れ、管を通る酒が一巡するうちに設定した温度まで熱せられる。約60度で死滅する酵母菌だが、こちらではより確実性を高めるため、65度に設定しているそうだ。

すぐ隣には今代司と記された木桶も置かれている。昭和20年代までは『今代司酒造』でも木桶で仕込みを行っていたが、時代の流れによりほとんどの酒蔵から姿を消してしまった木桶。しかし近年、木桶で仕込むことの意義が再注目され、全国でぽつぽつと木桶での酒造りが復活し始めている。「木桶仕込み 純米大吟醸酒 今代司」はそんな中、満を持して発売された。

見上げると建屋の天井がかなり高いのに気付く。これにも理由があり、米を蒸すときの蒸気を逃がすためだという。

扉を開けて外から見た本蔵の貯蔵タンク。『今代司酒造』では、他にサーマルタンクという樹脂製のタンクも使用しているが、こちらのグリーンのタンクは昭和中頃に作られた鋼製。一枚板のスチールを高熱で曲げて円筒形にし、溶接でつないで作っている。左側の4つのタンクは今年の新酒がすでに出荷され現在は空っぽの状態。しかし10月から造り始めた酒が年内に数本できるのを、ここに貯蔵するのだという。

「江戸蔵」と名付けられているこの蔵は、その時代に他の蔵から移築したといわれている。天井を支える美しく湾曲した梁は、はじめからこのようなアーチ型をした天然木を使っているそうだ。それゆえより強靭なのに違いない。

蔵の中でギャラリーと呼ばれる渡り廊下には、『今代司酒造』の歴史が見てわかる、古い道具類や看板などが美しく陳列・展示されており、なかには足を止めてじっくり鑑賞したい珍しい逸品もある。

お米の精米歩合がひと目でわかるように陳列された棚では、原料の玄米と磨かれた精米とが銘柄ごとに比較できる。瓶いっぱいの玄米を50%磨けば半分の量になるのは頭では理解しても、じっさいに目で見たほうがインパクトが強い。

ギャラリーを抜けると元の集合場所に出る。ここまでの見学時間はせいぜい20分といったところ。長すぎず短すぎずな絶妙な時間配分も十分に考え練られたもののようだ。

試飲コーナーでは、蔵にあるほぼ全種類の酒と甘酒を500円(税込)で試飲することができる。この大サービスには驚くばかりだが、日本酒好きはここで「じぶん好み」の酒が見つかる確率も高いため、結果、店頭販売コーナーで帰りの土産を買ってしまうことになる(笑)。季節により試飲できるお酒の種類も入れ変わるので、次はぜひ新酒の季節に訪れたい。

 

写真:乃梨花

世界が認めた”切れ味”を見て・学んで・買える! 約800年の歴史を刻む「刃物のまち」
<岐阜県関市>

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岐阜県の中央部に位置する関市は、鎌倉時代に刀匠・元重が移り住み刀鍛冶をはじめたといわれ、以降800年近く「刃物の町」として歴史を刻んでいる。毎年10月初旬の連休には「刃物まつり」が行なわれ、メイン会場で「刃物大廉売市」が行われるほか、刀剣展や古式日本刀鍛錬・刀剣研磨等外装技術の実演、アウトドアズナイフショーなど様々な催しも実施。毎年多くの観光客が訪れている。

 

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そんな刃物のまちに伝わる匠の技を紹介しているのが「関鍛冶伝承館」。1階には数々の日本刀が展示されているほか、製造工程や歴史に関する資料も紹介されており、普段はなかなか接することのない「日本刀」の世界に触れることができる。さらに、2階には関市の刃物文化が生んだ近現代の刃物製品や、カスタムナイフ作家のコレクションがズラリ。世界に名が知られた「関の刃物」をよく知ることが可能だ。

 

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1階で展示されている刀のなかには、この地で活動した二代目兼元(孫六兼元)による作刀の「関の孫六」も展示されている。刀に興味がなくても、その呼び名は聞いたことがある人は多いはず。ちなみに貝印の包丁ブランド「関の孫六」には、二十七代兼元・金子孫六氏による銘が入れられている。室町時代から守り続けられる屋号には、計り知れない重みと価値がある。

 

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伝承館では刃物まつりの開催期間に加えて、毎月第1日曜日(1月、10月を除く)に日本刀鍛錬や技能師の実演が行なわれる。昔ながらの製法で刀を鍛錬する様は、なかなか見られる機会はない。装束に身を包んだ刀工が、赤くなるまで熱せられた玉鋼(たまはがね)を打ち付け激しく火花が飛び散る様は、思わず息をのんでしまう迫力だ。

 

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関鍛冶伝承館に隣接する「濃州関所茶屋」は、関所をイメージした冠木門が特徴的な休憩施設。なかには郷土料理がたべられる食事処や、地域の名産品などを取り揃えた物産店があるので、伝承館とともに立ち寄るとよい。敷地内にあるイベント工房では様々な体験メニューも用意されている。

 

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伝承館から徒歩3分ほどのところにある「岐阜県刃物会館」は、市内に数多くある刃物メーカーの商品が、2000点以上取り揃えられている。包丁、鋏、ナイフ、爪切、模造刀、彫刻刀、キッチン用品など、見ているだけでも楽しいが、メーカー直販価格で買えるのも嬉しいところ。館内にある刃物研ぎ工房では「刃物砥ぎ」の体験もできる。

 

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刃物会館の目の前にある世界初の刃物総合博物館「フェザーミュージアム」では、刃物の歴史や文化を学べるうえ、「切る」の原理・原則などを楽しみながら学べる体験型コーナーも常設。ふだん気にすることなく使っている「刃物」の物語を知れば、以降の刃物の取扱い方が変わるのではないだろうか。

 

 

写真提供:一般社団法人 関市観光協会

かつての日本を支えた「絹産業」を福島で学ぶ!
<福島県福島市>

「シルクロードでつなぐ街と人。信達地方・絹文化を活かしたまちづくり」をテーマに開催された、シルクロードネットワークふくしまフォーラム2017。絹に関する施設の見学や参加者との交流が行われた。

 

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「福島民家園」は約110,000㎡の広大な敷地に、江戸時代中期から明治時代の民家などを移築復原している施設だ。県北地方の民家を中心に、当時の環境を再現している。また、建物の多くは、国、県、市の文化財に措定されている。

 

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美しい茅葺が印象的であった「旧小野家」。市指定の有形文化財である。県北地方の養蚕農家で、建築年代は、明治6~7年頃とされている。中二階や屋根裏も蚕室として使用されたため、風や光を取り入れる工夫として半切妻屋根(はんきりづまやね)となっている。この屋根は、当地の養蚕農家の代表的な特徴だそうだ。

 

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伊達郡梁川町の広瀬川川岸に建てられた「旧広瀬座」。明治20年頃、町内の有志によって建設されたというから驚きだ。舞台中央は回り舞台となっており、床下の奈落で人力にて操作している。楽屋の板壁には、当時来演した役者達の落書きが残されていた。このように手つかずのまま保存されている芝居小屋は、全国でも珍しいそうだ。こちらは国の重要文化財に指定されている。

 

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園内には、当時の風景が再現されている。樹木や池、小川などが整備されており、のどかな雰囲気が楽しめる。何度か、テレビ局などからロケ撮影の依頼があったようだ。

 

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福島市では現在、5軒の農家にて養蚕が営まれている。そのうちの一軒に見学へ向かった。あたりは目を見張るほどの美しい緑が広がっていた。

 

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こちらでは、約15万匹の「お蚕さま」が飼育されており、年5回ほど繭を出荷しているとのこと。訪問時は出荷前だったため、飼育所内は大賑わい。「お蚕さま」が元気よく桑の葉を食べていた。この時期は一日中、桑の葉を与えるそうで「昼も夜もないよ」と嬉しそうに話してくれた。また「養蚕は技術ではなく天候が大事!」とも教えてくれた。

 

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ウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計による「日本基督教団福島新町教会」。2階は角型下部押し出し窓、3階は上伸半円アーチの下に押し出し窓を設けている。2011年、東日本大震災により大きなダメージを受け、一時は修復を諦めたが、牧師さんの熱意、そして、この教会を愛する人々の尽力により、見事修復を終えることができた。

 

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夜は「コラッセふくしま」最上階にて交流会が行われた。10種類以上の日本酒が用意され、皆、福島のお酒をおおいに堪能していた。絹の歴史見学や参加者との情報交換は大きな収穫であったが、田園風景やこのような景色に出会えたのも貴重な収穫であった。

 

 

 

 

『なまはげ』以外にもまだまだある?見どころたっぷり!男鹿半島めぐり
〈秋田県男鹿市②〉

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JR追分駅と男鹿駅を結ぶ男鹿線(おがせん)は、男鹿半島南部の海岸線をなぞるように走るローカル線。終点が行き止まりなことから、鉄道ファンの間では「盲腸線」の1つにも数えられています。「男鹿なまはげライン」の愛称でも親しまれるこの路線では、絶景ポイントと言われる名所も幾つかあるので、ぜひ探してみてください。
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男鹿半島の北西端に位置する入道崎は、どこまでも広がる空と海を望める爽快スポット。男鹿産の安山岩から造られたモニュメントが立つ芝生の向こうは、高さ約30mの断崖絶壁になっており、岩礁と海と青空が描く美しいコントラストが眺望できます。
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『日本の灯台50選』にも選ばれた入道崎灯台。一般公開されているため、最上部までのぼって眺望を楽しめる、嬉しい灯台です。灯台最頂部から見下ろす大海原のパノラマは雄大で、ここまで来たならゼッタイに見逃せません。
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999段の石段を鬼が一夜で築いたという伝承で知られる赤神神社の五社堂。江戸時代に久保田藩士・梅津利忠がまとめた「本山縁起別伝」によれば、赤神とは約2000年前の韓の「武帝」を指すそうです。このとき武帝が連れて来た五色の鬼が暴虐の限りを尽くし、困り果てた村人が智略を使って危機を脱した話が石段のエピソードとともに今日まで通説となっています。
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オープン前に、映画「釣りバカ日誌」のロケ現場となり話題になった『男鹿水族館GAO』。2004年のリニューアルオープン以降は男鹿の定番人気スポットに加わりました。メイン展示の『男鹿の海大水槽』以外にも、ホッキョクグマやアシカ、アザラシなど可愛いキャラクターが勢ぞろい。秋田名物ハタハタを紹介する「ハタハタ博物館」も隠れた人気です。
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スケール感にしばし息をのむ男鹿の海を再現した「男鹿の海大水槽」では、約40種2000匹の魚が自在に泳ぐ姿が見られます。
八望台からの夕陽
八望台は、遠く奥羽山脈まで八方を見渡せる男鹿屈指の展望台。全国的にも珍しい爆裂火口湖の一ノ目潟、戸賀湾、ニノ目潟を広く眼下におさめることができ、とりわけ天気の良い夕暮れには、刻々と変化していく美しい眺めが楽しめます。
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夕焼けをバックにくっきり浮かびあがるシルエットは、まさにゴジラそのもの。その姿から「ゴジラ岩」と命名された奇岩はすでに男鹿の珍名所として有名です。隆起した岩肌の質感までもがまるでゴジラにそっくり。動画に咆哮の音源を組みあわせて友達に見せたりするとウケそうです。
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男鹿温泉の中でも比較的規模の大きい「セイコーグランドホテル」の源泉温度は約55℃とかなり熱めのかけ流しの湯。お風呂は男女別の内湯のほかに、露天風呂を完備。樹海を眺めながらの入浴は、カラダ以上に心までも癒してくれそうです。
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「元湯 雄山閣」では、自家源泉からお湯を引いているため、湯の花が豊富。ちなみに湯の花とは温泉の成分のうち不溶性のもので、温泉成分が濃い証とも言えそうです。こちらでは、内湯も露天風呂も男鹿のトレードマーク「なまはげ」が愛嬌たっぷりに迎えてくれます。

「温泉と言えば日本酒」のイメージを覆す! ワイナリーのある温泉街
<山形県南陽市>

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山形県南部の置賜(おきたま)盆地に位置する南陽市は、肥沃な土地と自然に恵まれブドウ・サクランボ・リンゴなどの果実栽培が盛んな地域だ。なかでもブドウは伊達藩時代に甲州よりもたらされたという記録が残され、山形県ブドウ発祥の地として300年に及ぶ歴史を刻んている。

 

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そんなブドウをもぎたてで食べられるのが、南陽のぶどう狩り。主力のデラウェアをはじめ、種なしでたべやすいヒムロットやワイン用品種のマスカットベリーAなど、ブドウ狩り体験ができる品種も豊富なので8月上旬から10月中旬まで楽しめる。湿潤な空気と昼夜の温度差が生みだすブドウは甘みが強く、人気の理由のひとつになっている。

 

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ぶどう生産量で全国3位を誇る山形県は、全国有数のワイン生産地でもある。なかでも、明治時代からワイン醸造が始められていた南陽市は、戦前には60軒以上のワイナリーがあったほどのワイン産地。現在のこるワイナリーは4件だが、いずれも戦前から続く歴史あるワイナリーで、長い年月を経て味わい深く育てられたワインがつくられている。なかにはぶどう狩りや・ワインづくり体験ができるワイナリーもあるので、ワインとともに楽しんではいかが。

 

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nanyou04cそんな、南陽市のワイナリーが集中しているのが「赤湯温泉」。1093年(寛治7年)に奥洲統一を担った源義綱が発見し戦いの傷を湯に浸したところ、たちどころに傷が治り血で真っ赤に染まったことから「赤湯」と呼ばれるようになったそうだ。900年以上の歴史を経た現在も、きり傷、やけど、皮膚病などに効くとされ、伝承と合致している。また、先に述べたワイナリーは徒歩圏内にもあり、温泉&ワインというほかでは見られない独特の温泉旅情を味わうことができる。

 

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赤湯温泉から北東に位置する十分一山(じゅうぶいちやま)は、大正12年に当時の町長がぶどう園の開墾を推奨し、ぶどう栽培が飛躍的に伸びる一因となった山である。現在は山頂まで車で行けるため、歩かないで登頂できる「やまがた百名山」のひとつとしても知られ、標高約500mの山頂からは、数々の伝承が残る白竜湖や南陽市の眺望が楽しめる。早朝ならば、条件次第で雲海がみえることもあるそうだ。また、山頂付近にある南陽スカイパークは、ハンググライダー・パラグライダーのメッカで、初めてでもインストラクターと二人乗りで安全なフライトが体験できる。温泉&ワインに加え、アクティブ要素も欲しいという方はぜひ挑戦してみて!

扇げば四国が涼しくなる!? 卓越した職人技「丸亀うちわ」<香川県高松市>

「丸亀うちわ」は、日本三大うちわのひとつとされており、香川県丸亀市で生産されるうちわのことだ。江戸時代、金毘羅参りの土産として全国に広がったとされている。

 

職人の手仕事により全47工程を経て作られる「丸亀うちわ」。材料となる部材は近隣から揃えられ「伊予竹に土佐紙貼りてあわ(阿波)ぐれば讃岐うちわで至極(四国)涼しい」と歌い継がれている。

 

全47工程の中から、主な作業工程を紹介してきたい。まずは「ふしはだけ」。一定の幅に割った竹の節を除き、穂になる方の内身を取る。その際、均一の厚みにしていく事が重要だ。

 

「割き」:切込機で穂先より約5cm~10cmのところまで切り込みを入れる。穂の数は32~42本で、同じ間隔で裂いていく。

 

「もみ」:上部に切込みを入れた竹を左右にひねり曲げて、竹の繊維に沿わせながら、ふしまでもみおろす。

 

「穴あけ」:穴あけ用のキリを使って、鎌を通す穴をふしの部分にあける。これは三つ目錐が用いられる。

 

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「鎌削り」:切り出し小刀にて加工をおこなう。丸亀うちわの美しい曲線を表現する大切な部分で、うちわの種類によって太さ、長さが異なる。

 

「編み」:鎌を通し、その一端に糸を縛り付けて穂を編む。主に白い綿の糸だが、絹糸や色付きを使用することもある。

 

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「付け」:鎌・糸山が美しい曲線となるように穂を揃えながら、左右対称にして、糸をとじつける。

 

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「貼り」:うちわの種類などによって「のり」の濃度を調整し、穂や地紙の必要な所に「のり」をつけ、地紙を貼りつける。

 

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「たたき」:うちわの種類に応じた形の「たたき鎌」を当て、木づちでたたき、余分な部分を切り取り、うちわの形に仕上げる。

 

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「へり取り」:うちわの周囲に「へり紙」と呼ばれる細長い紙を貼る。その後、「みみ」や「ぎぼし」を貼り完成。

 

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「うちわの港ミュージアム」は「丸亀うちわ」の歴史・文化をより多くの人々に知ってもらうために設立された施設だ。実演コーナーでは伝統の技と工程を披露。もちろん、うちわの制作も体験できる。全国の主なうちわも展示されており、言うなれば、うちわの総合博物館である。

観る!乗る!泊まる!鉄道ファンが集う小坂鉄道レールパークと十和田湖<秋田県鹿角郡>

明治41年、小坂鉱山の発展とともに貨物輸送用として小坂~大館間に開通した「小坂鉄道」。小坂鉄道レールパークは、当時の施設や整備を残す鉄道遺産である。

 

国登録文化財である旧小坂駅。レールパークの入口である。小坂鉄道開業と同時に建設され、平成21年の廃線とともにその役目を終えた。広大な景色の中に佇む趣のある駅舎は、どこか安堵の表情を浮かべているように思えた。

 

どこか懐かしさが感じられる待合室や券売窓口。引き戸をはじめとした館内の設備は、当時のものを修復し、古き良き時代を今に伝えている。

 

50年近い歴史を持つ「DD-132 ディーゼル機関車」。運転台が前後にある車両は、DD13系ではめずらしい特別仕様だ。レールパークでは、このディーゼル機関車を運転することができる(要予約)。急な故障により、運転体験を実施できない場合や、片エンジンによる実施となる場合があるようだが、一度は体験してみたい。

 

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レールパークの目玉である寝台特急「あけぼの」24系客車。「ブルートレインあけぼの」として宿泊施設となっている。A寝台個室(全11室)とB寝台個室(全28室)があり、訪れた日も数名の鉄道ファンが宿泊していた。B寝台解放は休憩室となっており、常時見学することができる。

 

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ブルートレイン車内。匂い、設備、雰囲気ともに昭和を感じさせ、ひと息つきたくなる空間だ。使い込まれた様子が印象的であったセンヌキ。当時、たまたま乗り合わせた人たちはビール片手に談笑したのだろう。そんなことを想像しながら見学するのも面白い。

 

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プラットホームから見たのどかな風景。迷いなくまっすぐ伸びた線路が見ていて気持ちよかった。そして、都会では決して感じることができない時の流れを感じた。鉄道ファンのみならず、多くの人達にこの地を訪れ「小坂町ならでは」を味わってほしいと思う。

 

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レールパークを後にして目指したのは十和田湖。十和田湖は青森県十和田市、秋田県鹿角郡小坂町にまたがり、約20万年前に火山の陥落によってできた二重カルデラ湖である。湖畔に向かう途中に寄った展望台からの十和田湖。とにかくデカイ。

 

湖畔に到着。日暮れに差し掛かっていたためか、水面に反射した西日が柔らかな雰囲気を醸し出していた。

 

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1日の予定を終え、夕食の時間。こちらはヒメマスの塩焼きと馬刺。ヒメマスは十和田湖の名産で、明治時代「和井内貞行」とその妻「カツ」の多大なる努力により養殖が成功。現在では「十和田ヒメマス」として多くの人たちに食されている。ヒメマスは上品かつジューシー、馬刺は美しいサシが期待を裏切らない絶品であった。

 

銚子の朝めしは鯖定食で決まり!本当にあったヒゲタとヤマサ<千葉県銚子市>

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銚子市モニターツアー2日目。昨晩、あまり食べずにお酒を飲んでいたため、朝から食欲全快。「万祝(まいわい)」さんは銚子漁協直営店で、遅い時間に行くとメニューのほとんどがなくなるそうだ。朝8時に向かったが、多くの人でにぎわっていた。メインの鯖は身がふわふわで脂ののりもちょうど良い。刺身、煮物、温玉など好物ばかりが用意され、朝から大満足。

 

添乗員さんの話のとおり、2大ブランドが肩をならべていた。こうなると、どちらを選ぶか迷ってしまう。とりあえず、両方ためしてみたが、どちらも馴染み深い味だった。

 

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朝食後、銚子マリーナよりイルカウォッチングへ出航。銚子には回遊性のマッコウクジラや、定住性の代表格「スナメリ」を観ることができる。「スナメリ」は国際的に保護されている貴重なイルカだそう。今回は一組の親子に出会えることができた。

 

こちらは銚子電鉄直営のお土産売店「ぬれ煎餅駅」。ぬれ煎餅のみならず、ぬれ煎餅駅限定グッズや全国のあられや揚げもちが多数、用意されている。

 

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ぬれ煎餅駅の目玉として設けられた、手焼き体験コーナー。煎餅生地を購入し、焼きたての煎餅が楽しめる。2種類の醤油たれが用意されているほか、お好みでカレーパウダーやマヨネーズをかけることもできる。家族や友人たちとワイワイ楽しめるお店だ。

 

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銚子の絶景スポット「地球の丸く見える丘公園」。展望スペースは北総で一番高い約90m。視界360度中、330度が水平線の大パノラマだ。地球の丸さが実感できる。

 

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添乗員さんの粋なはからいにより干物屋「石井丸」さんへ。夏しか味わえない名物を食べさせてくれるとのこと。そして「磯がき」が登場。

 

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生でも良し、焼いても良し。味はもちろんのこと、到底、ひと口では食べられない大きさに皆は大興奮。干物の名店でもあるが、少々遅い時間に訪れたため品薄状態だったのが残念。天候や漁の状況に大きく左右されるので、訪れる際には事前に連絡したほうが良いとのことだ。

 

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最後は「ウオッセ21」でお土産を購入し、ここで銚子市職員の方たちとお別れ。名残惜しく、後ろ髪を引かれる思いでバスに乗り込んだ。休憩のため、大栄パーキングに立ち寄った際、夕焼けがきれいだったのでパチリ。

 

全国的に有名なあの恐い顔といえば・・?
〈秋田県男鹿市①〉

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秋田県の西部、日本海に突き出た男鹿半島(おがはんとう)は、海あり山あり温泉ありの自然豊かな風土。この地に古くから伝わる『なまはげ』は全国的にもよく知られ、秋田県のシンボルにも用いられています。
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男鹿半島の中央部に位置する真山神社(しんざんじんじゃ)。起源は古く、景行天皇時代の創建と伝わります。神仏分離令が発令される以前には、安部氏・清原氏・藤原氏と支配が交代しながらも修験の霊場として栄え、江戸時代には国内十二社に指定。その後、佐竹藩主の祈願所として寄進と崇敬を集めながら幾つかの堂塔伽藍が営まれたと伝わります。
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真山神社で毎年2月に行われる「なまはげ柴灯(せど)まつり」は、みちのく五大雪まつりのひとつ。1月3日に行われる神事「柴灯祭(さいとうさい)」と伝統行事である『なまはげ』を組合せた冬祭りで昭和39年からスタートしました。
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祭りの終盤には松明を掲げた『なまはげ』が雪山を下ってきます。柴灯火が揺らめく幻想的な境内を雄叫びを発しながら乱舞する、迫力ある姿が見られます。
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隣接する「なまはげ館」では、国の重要無形民俗文化財に指定されている『男鹿のなまはげ』を詳しく知ってもらうためにさまざまな工夫が凝らされています。男鹿市内の各地区の「なまはげの面」もここに集結!その数なんと150あまり。ほかに貴重な資料なども公開しています。
男鹿真山伝承館_02
近くの男鹿真山伝承館では、本来の『なまはげ』の意義を知ってもらうために、一年を通じて『なまはげ』の実演が行われています。この地方で大晦日の夜に子どもたちを震え上がらせる恐い『なまはげ』ですが、本来は怠け者を諭し、家々の厄払いをし、吉事をもたらす山の神さまの使者だといいます。
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ガサッガサッ 闇の中に不気味な足音を響かせながら『なまはげ』が近づいてきます。
なまはげ行事再現
「泣く子はいねぇが〜!」「悪い子はいねがー」 唸るような雄叫びを上げながら左右の障子をバァーンと開け、乗り込んでくる『なまはげ』たち。
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『なまはげ』は男鹿地方の伝統的民俗行事であると同時に、子どもたちに対する教育の手段としても役目を果たしてきました。子どもが親の言うことをきかない場合には『なまはげがやってきて仕置されちゃうぞ〜』と脅すだけで、過去の時代には、てきめんの効果を発揮したそうです。
なまはげ郷神楽_01
「男鹿温泉交流会館 五風」は、イベントコーナーや足湯コーナーなどがある男鹿の交流施設ですが、なかでも地元の若者による「ナマハゲふれあい太鼓ライブ」が人気。ただし、この和太鼓が力一杯に打ち鳴らされる迫力満点のライブは、開催期間や時間など、事前のチェックが肝心です。