近代日本のシルクロードを辿る③


絹の歴史に見る光と影
世界遺産富岡と群馬の秘境〜南牧村
〈群馬県富岡市/甘楽郡〉

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群馬県の下仁田から長野県臼田に抜ける山深い街道の最後に位置する南牧村は、現在はすでに限界集落に指定されており、日本創生会議によると「消滅可能性」のある全国896自治体の中の1位というたいへんに深刻な問題を抱えています。ほとんど平地がない山間の斜面にへばりつくように形成された集落は、田畑に恵まれないぶん、養蚕や和紙の生産などの兼業で生計を立てていました。この辺りの建物は明治時代に建てられ、建物の特徴としては養蚕に適した「出張り」や和紙の乾燥に適した「カズカケ」などが見られます。
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上信電鉄始発の下仁田駅から富岡製糸場に向かいます。富岡製糸場が世界遺産となってから観光客も増え、ローカル線だった上信電鉄も今では利用者が増えて、鉄道ファン以外にも多く知られるようになりました。こちら下仁田駅は駅舎も車両も昭和レトロで懐かしい雰囲気。都会の電車とはまた違う鄙びたローカル線ならではのしみじみとした安閑な味わいがたまりません。
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世界遺産の富岡製紙場に着くと「富岡どんとまつり(2014年)」の最中。山車(だし)が東繭倉庫の中門にちょうどさしかかるところでした。車上には、ひときわ華やかな山車人形の姿が見えます。この人形は基本は飾りですが、地域や地方によっては鳳凰などの神獣や七福神などの神さま、歴史上の英雄や歌舞伎・能役者というようにバラエティ富んでいるのが見もの。富岡では隔年ごとのこの祭りは、今年(2016年)の秋で通算27回目となります。
 
写真:米山淳一

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