近代日本のシルクロードを辿る①


山間の養蚕集落ならではの侘びが滲む
旧・六合村(くにむら)〈群馬県吾妻郡中之条町〉

004_r重要伝統的建造物群保存地区になった中之条町六合赤岩地区の農村の全景です。このあたりは以前は六合村(くにむら)といいました。養蚕の歴史は古く、江戸時代からすでに営まれていました。頑丈なつくりの養蚕農家の家が目立ちます。
005r赤岩で「サンカイヤ(三階屋)」と呼ばれる湯本家住宅です。幕末以降に建てられた養蚕農家の特徴を持つ家です。2、3階の正面のへりのところに外へと張り出した「出梁(でばり)」という空間を設け、養蚕の作業場や通路として利用していました。
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赤岩地区に数多く残る養蚕民家の中でも最大の関家住宅。もとは茅葺きの2階建だったのを明治期に養蚕を始めた際に3階建に増築しました。全国有数の養蚕地帯であったこの群馬県でさえ、現代に残るその痕跡は年々消えつつあり、赤岩地区に残っているこのような3階建の大型養蚕民家は貴重です。
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左の赤い屋根の家には養蚕農家に特徴的な換気のための「高窓」が見られます。一般的な養蚕農家の場合、家の1階を居住用に、2・3階を蚕室として活用していました。蚕室の上階は仕切の無い広々とした部屋で、採光と壮蚕期に必要な空気の通り抜けを良くするための「高窓」の設置や「出梁(外縁部に張り出したスペース)」を設け、蚕の生育に適した環境を整えていました。
 
写真:米山淳一

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