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「毒ガスの島」は「ウサギの楽園」に…思わず平和について考える瀬戸内の島
<広島県竹原市>

大久野島は、瀬戸内海に浮かぶ小さな島です。この島がかつて「毒ガス島」「地図に無い島」と呼ばれていたのは、日露戦争から第2次世界大戦まで、化学兵器、特に毒ガスの生産拠点として使用され、その存在が秘密とされていたからです。太平洋戦争終戦後、化学兵器や施設は処分されましたが、今でも廃墟として残っています。
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そんな歴史を持つ大久野島ですが、日本で最初の国立公園に指定された瀬戸内海国立公園の一部。今は700匹以上のウサギが棲息しているため「ウサギの楽園」とも呼ばれ、ウサギ目当ての観光客も多く訪れます。
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大久野島へのアクセスは大三島フェリーのみ。忠海港から出発しているフェリーに乗れば、10分ちょっとで大久野島の桟橋に到着。二番桟橋前からは「休暇村大久野島」への連絡バスもでています。
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桟橋をでるとすぐウサギ達が出迎えてくれます。大久野島のウサギはすべて「アナウサギ」という種類で、島が浄化されたあと地元の小学生たちによって持ち込まれたウサギが増えたと言われています。
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休暇村大久野島は島内唯一の宿泊施設で、朝夕のバイキングは海の幸・山の幸がふんだんに使われた絶品! さらに、自転車やレジャー用品の貸し出しもしてくれます。ちなみに、宿泊以外の飲食やお土産などの買い物ができるのもココだけです。
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休暇村ではウサギ用ペレット(固形飼料)も売られていますが、ウサギたちはそれには飽きてしまっているらしく、生野菜をあげるととても喜ばれます。すべてのウサギを愛でようと意気込んできた私は、東京からキャベツ1玉、人参5本を切って持って行きました。
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休暇村前はヤシの木が並び、一見南国のよう。島内には一般の車が入れないので、安心してサイクリングやウォーキングを楽しむことができます。私は歩いて島を1周してみました。
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宿舎のすぐ近くにある「毒ガス資料館」では、当時の貴重な文書や実際に使われていた資材、写真などが展示されています。
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フェリーが着いた桟橋を少しすぎると、島に残る最も大きい史跡「火力発電所跡」があります。崩落の危険があるため人は中に入ることはできませんが、朽ち果てた建物の中でウサギがのんきに走り回っている様子はかなりシュール。
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北部、中部、南部など、砲台があった跡が島のあちこちに残されています。瀬戸内海の内側にこんなに砲台を備えても仕方なさそうなのに…「戦争ってバカだなぁ」と思いながら見て回りました。
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島の北西部にある巨大な廃墟は、タンクに詰めた毒ガスを並べて保管していた「毒ガス貯蔵庫」跡。かっては危険極まりない場所であったこのあたりでも、ウサギたちは無邪気に遊んでいます。
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島の外周を回った後は、島の中心部へ。小高い丘を登るのはかなり骨が折れますが、瀬戸内海を一望できる展望台があるので、苦労しても行く価値はアリ。ただし、周りには柵や囲いが無いため、転げ落ちたらそのまま海に真っ逆さま(注:個人の感想です)です。ookuno_13
夏には海水浴や釣りも楽しめるウサギの楽園「大久野島」。瀬戸内の海へと沈む夕日を浴びながら、廃墟となった軍事施設と可愛いウサギを交互に眺めていたら、平和について考える瞬間がありました。

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レポーター

モプシーちゃん

ウサギ大好き。ぬいぐるみと話せる特技もありますよ。

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