とびっきりの海鮮と歴史ロマンあふれる北の港町
〈北海道函館市〉

イクラ、ホタテ、カニ、ウニ、エビ・・・こりゃ、たまらん!「函館朝市」は、JR函館駅から徒歩約1分、アクセスもバッチリの食のワンダーランド。
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戦後の闇市から続いているということで、日本で最も古い市場のひとつ。魚介類や野菜、青果、乾物から駄菓子や衣料品まで、400軒以上もの店がひしめきあっている。まずは、よりどりみどりの海鮮丼で腹ごしらえしてから、いざ町歩きへ出発。
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もちろん函館といえば、レンガ倉庫街。もとは、初代渡邉熊四郎が1887年(明治20)に開業したのが始まり。現在の倉庫群は、1907年(明治40)の大火後の、1909年(明治 42)に再建されたもので、一部は飲食店や土産・雑貨店などになっていて、人気の商業スポットになっている。
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そしてハイカラでレトロな町並みによく似合うのが路面電車。とくにこの「箱館ハイカラ號」は、1910年(明治43年)に製作された当時の図面を参考にして復元されたもの。1993年(平成5年)、路面電車開業80周年、市営交通発足50周年の記念すべき年に完成した。
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かつては函館の日本橋といわれた末広町。交差点に面した角をアール状の主玄関にし、屋上にはドーム型の展望室が設けられたモダンな外観は、1923年(大正12年)丸井今井百貨店として建設され、昭和45年からは市の分庁舎として利用された建物。現在は「函館市地域交流まちづくりセンター」として情報発信、交流場所の創出、市民活動・NPOの支援、生涯学習の企画・運営、移住の相談など、多岐にわたる活動の拠点となっている。
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神戸や横浜と並ぶ港町として、異国情緒あふれる景観を形成してるのが、教会や領事館などの洋風建造物。「主の復活聖堂」が国の重要文化財になっている「函館ハリストス正教会」は、日本初のロシア正教会の教会。1916年(大正5年)に再建された現在の聖堂は、ビザンティン建築・ロシア建築の影響を受けており、煉瓦造一部3階建ての平屋で、基礎は石造り、外壁は白漆喰を塗っている。最初に聖堂ができたときに、5個の鐘を使って楽器のように鳴らしたところから、ガンガン寺という名前で親しまれている。
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函館市「旧イギリス領事館」は、函館が国際貿易港として開港した1859年(安政6)年から75年間、1934(昭和9)年に閉鎖されるまで、ユニオンジャックをかかげ領事館として使用された建物。数回の火災にあったのちこの場所に再建したが、再び火災により焼失し、現在の建物は1913(大正2)年、イギリス政府工務省上海工事局の設計によって竣工したもの。1992(平成4)年より、開港記念館として一般公開されている。英国から取り寄せたアンティークの調度品がならぶカフェスペースで、優雅なひとときを。本場英国の紅茶をはじめ、デザートや焼き菓子、ケーキセット、さらには伝統のアフタヌーンティーセットなどが楽しめる。
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さて、冥途の土産に一度は見てみたい100万ドルの夜景を見るなら函館山。麓からロープウェイに乗れば、あっという間に334mの山頂に到着する。とはいえ、この函館山、夜景の名所になったのは戦後のこと。戦前は、日本軍の要塞であり、立ち入ることはおろか、市街地から函館山を撮影することすら禁止されていた。山頂付近などに残る砲台跡(函館要塞)は、1902(明治35)年津軽海峡の守備を目的に築造されたもの。終戦後、進駐軍に爆破された要塞が多い中、当時の面影を残しているのは珍しい。写真は、千畳敷戦闘指令所の跡。
 
写真/函館観光フォトライブラリより

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レポーター

岡崎聡

「町旅」編集部

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