泊まってつかれる文化財! お座敷芸も体験できる日本の伝統的温泉宿
〈静岡県伊東市〉

数年前から観光立国を推進する我が国ですが、今をさかのぼること66年、1950(昭和25)年に「国際的な観光・温泉等の文化・親善を促進する地域」として国際観光温泉文化都市に指定されている伊東市。海・山・高原などの豊かな自然と旨い海産物に温泉、当時から観光地として人気だったのでしょう。夏は特に混雑しているイメージがありますが、冬は意外とアクセスも良好。落ち着いた町歩きも楽しめるんです。
IMGP6257
そんな伊東の魅力のひとつが釣り。のんびりするなら、宇佐美港なんていかがでしょう。2000円くらいの竿・リールのセットに、仕掛け・エサを付けて落とせば、10㎝前後の魚がポチポチ釣れたり釣れなかったりします。お隣の伊東港は広くて人気がある釣り場ですが、宇佐美港は地元の方が数人いる程度。初心者には親切に釣り方を教えてくれるアットホームな感じ、大物狙いなら釣り船も出ています。堤防の上からは伊東の町、その向こうには伊東のシンボルともいえる大室山も見えます。自然の造形のなかで続けられる人々の営み、その連続が歴史や文化を生み出していることを感じられます。
IMGP6100
町を効率よく散策するなら、まずは市内中心部の角地に建つ「伊東観光番」に行ってみては? この建物は1958(昭和33)年に建てられた登録有形文化財で、静岡県最古の交番建築。ずいぶん愛嬌がある見た目ですが、以前は旧伊東警察署松原交番として実際に使われていた歴史的建造物なんです。現在は観光案内所になっていて、伊東自然歴史案内人の方たちが町を詳しく案内してくれます。ただし、開所時間は10:00~16:00ですので注意してください。
IMGP6103
観光番の正面にある橋からは、威容を誇る木造建築が見られます。部屋からこぼれるオレンジ色の灯が、なんだか郷愁を誘います。
IMGP6124
橋を渡って左折すると、歩いてみたくなる路地がでてくるので、迷わずに進みましょう。先ほど橋から見た木造建築が実は2棟だったことが分かります。
IMGP6126
IMGP6129手前は築100年の木造建築を改装してホステルとして営業している「ケイズハウス伊東温泉」。もともと純和風の老舗旅館だった建物は、国の登録有形文化財。そう、ここは宿泊できる文化財なんです。ドミトリースタイルもあり費用を抑えることもできるため、海外からのゲストにも人気だとか。また、日帰り温泉や喫茶店も営業しているので、泊まりじゃなくても中に入るコトができます。ちなみに見学のみも有料で受け付けています。
IMGP6134
IMGP6140
IMGP6143ケイズハウスのお隣は「東海館」。1928(昭和3)年に温泉旅館として建設された建物は、当時の職人たちが持てる技術を奢った素晴らしい造形。内外とも趣向を凝らした装飾があちらこちらに施されまるで美術館のよう。1999(昭和11)年には伊東市の指定文化財に選定されています。残念ながら旅館としては1997(平成9)年に幕を下ろしてしまったのですが、2001(平成13)年から伊東温泉観光・文化施設「東海館」として復活。内部の見学のほか、日帰り温泉や和風喫茶として観光名所になっています。また、東海館は芸者姿やお座敷芸体験ができる「お座敷文化大學」の校舎としても使われているので、昭和の雰囲気・古き良き日本の「粋」にどっぷり浸りたい方は、事前に入学案内に目を通しておくと良いでしょう。

INFORMATION

地図

レポーター

恩田 正恒

「町旅」編集部

宇佐美港で魚が釣れ喜んでいる町旅スタッフ
取材の合間に釣りではなくて、釣りの合間に取材です(重要)

関連タグ

関連記事

エリア

(Categories)

タグ

(Keywords)

すべてのタグを見る

おすすめ記事