近代日本のシルクロードを辿る⑮

伝統工芸「亀綾織」と「原蚕の社」山形と絹のこんな〜に深い関係
〈山形県新庄市〉

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新庄市にある国の登録有形文化財の「旧農林省蚕糸試験場」です。平成14年からは新庄エコロジーガーデン「原蚕の社」として開園し、蚕糸研究の歴史を紹介するとともに、自然環境を学び、交流の場を提供する施設として活用されています。昭和初期からのノスタルジックでレトロな建物群に加え、桜、桑、ケヤキなどたくさんの緑の木々に囲まれた癒しの空間です。
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この先の第二蚕室の1階に以前は新庄亀綾織伝承協会の工房もありました。(注・写真は2013年のもの)右の案内ポスターにあるkitokito Marche(キトキトマルシェ)は2011年から始まった地域財産(農産物、工芸品、食、人々など)を牽引していくための催し市場です。通年初夏から秋にかけて月に1度開催され、農産物や手づくり雑貨の販売、雑貨づくりや各種体験ができるワークショップなどを行い、地域の人々に親しまれています。134-6r
展示室には蚕糸試験場で使われていた道具や 標本、繭の見本などが置かれています。134-7r
標本のガラスケースでは、蚕の一生がわかりやすく説明されています。蚕種(卵)から蟻蚕(孵化したところ)へと進み、エサとなる桑の葉を食べながら、1令→2令→3令→4令→5令の成長過程を経て、いよいよ繭を作り始めます。その後は蛹となり、羽化して成虫の蚕蛾となります。
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長い年月を経てきたため、建物内は塗装が剥げて見た目はボロボロですが、もとは明るく美しい木造の建物だったことでしょう。
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まるでガス室みたい?な厳めしいドアの重装備ですが、おそらくは蚕種の試験のための部屋だったのでしょう。温度管理などの調整がしやすい密閉式の構造かと思われます。
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ここは繭を貯蔵しておくための部屋です。通風がよく、仕切りがない広びろとした空間は、他の繭貯蔵と共通です。
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赤い屋根と白い壁の縦長の大きな外観は、まるで北海道の牧場ファームのよう。さらに緑あふれる広々とした敷地に囲まれているため、思わず気持ちもほぐれ、のびのびとリラックスできそうですね。
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(2013年当時の)外観です。人気の市場、kitokitoマルシェはこの建物の周りで継続的に開催されているようです。新庄市のホームページでは、鮮やかな緑と白の屋外テントに彩られた活況あふれる市場の様子なども紹介されています。
 
写真:米山淳一

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