都内で川を渡る列車が観られる名所と昭和レトロな店めぐり
〈東京都台東区ほか〉

都心には川にかかる橋梁を列車が渡るシーンを目にできる幾つかの場所があります。あるいは昨今の鉄道ブームの影響で、「撮り鉄」たちの間では、すでに有名な場所なのかもしれません。それでもこれらの風景を目にすると、ふいに懐かしい気持ちになるのは、歴史や経てきた時間の長さだけではなく、川と橋と列車が、日本人の心の原風景とどこか重なり合う部分があるせいかもしれません。
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東京の歴史的鉄道風景の代表格とも言われているのが、神田の昌平橋から見える神田川橋梁を渡る総武線の列車の眺めです。ここは、鉄道ファンの間でもよく知られている人気の場所です。神田川を斜めに横切る列車のアングルとダイナミックにハの字にまたがった橋脚が、川の水面や左手の古い赤レンガの壁と相まって、えもいわれぬ情緒を感じさせます。
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こちらはJR御茶ノ水駅そばの聖(ひじり)橋から「昌平橋」「万世橋」方向に望んだ風景です。トンネルから地上に顔を出したばかりの丸ノ内線と、右に見えるJR総武線と中央線がこの場所を絶え間なく行き交うため、「撮り鉄」初心者にとっては撮影に失敗しても、それほど時を置かずにすぐに再チャレンジのチャンスが巡ってくるので、たいへん便利な撮影場所です。
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ちなみに上の場所で180度くるっとUターンをすると、2月の終わりの景色はこんな感じです。桜のつぼみが膨らんで川沿いの土手に優しいピンク色の華を添え、ひと足早い春の訪れを感じさせます。
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秋葉原〜神田〜お茶の水とほどよい距離を歩いてきたならば、疲れはなくとも、この辺りでちょっとひと休み、といきたい頃合いです。そこで気分にぴったりなのが、ここお茶の水で昭和30年からやっている有名な喫茶店「穂高」です。駅から近い線路沿いにあるため、場所も便利です。
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こちらでは、長く通っている常連さん風のお客さんがいらっしゃるのをよく目にします。この日も店の雰囲気にしっくりと馴染んで、いぶし銀のような並々ならぬ存在感を発散している魅力ある客人が、壁際でひっそりと文筆活動を行ってらっしゃるのを目撃しました。
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ところ変わって、こちらは浅草近くの隅田川の鉄橋を渡る東武車両です。押上駅にも近いので、背景にスカイツリーの嬉しいおまけ付き。この場所での撮影は、今回は日昼でしたが、黄昏どきも魅力が増しそうなので、次にぜひ試してみようと思います。
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さらに移動。荒川を渡る舎人ライナーです。このポイントも足立区の「足立小台」駅から歩いてすぐのところ(橋を渡らない手前の岸)です。こちらも隅田川と同じく川幅が広いので、パースペクティブで広がりのあるショットが撮れます。
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ここまで足を伸ばしたら、舎人ライナーの終点の日暮里で「ニューマルヤ」という昭和レトロ感がなんともたまらない洋食屋さんに足を運んでみるのはいかがでしょうか?創業75年目のこのお店は「孤独のグルメ」に登場したことで一躍有名になりました。この日もご近所の常連さんと「孤独のグルメ」ファンとでまたたく間に満員となるほどの盛況ぶりでした。
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注文して待つこと20分。登場したのがこのハンバーグです。お値段は700円。ライスは100円で別となっていますが、合計800円(※)でもこの内容は安い!と感じました。ハンバーグはもちろん、付け合わせのほうれん草のソテーがとっても美味しかったのと、ポテトサラダもかえって普通な味なのがよく、どちらも肩のこらないホッとする味で「近所にあったら通いたい店」です。
※価格は、税込。2016.2現在のもの。
 
写真:乃梨花(町旅女子部)

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乃梨花(「町旅」女子部)

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