連載・地元の人と歩く

地元の人がオススメする下諏訪の飲食店①
「佳肴あり井(かこうありい)」<長野県下諏訪町>

suwa01_01長野県のほぼ中央に位置する諏訪湖。その諏訪湖の北側に位置する下諏訪町は、かつての中山道と甲州街道が交わる要衝地であり、宿場町として栄えた地域である。なかでも御柱祭りで有名な諏訪大社下社の春宮・秋宮周辺は当時の名残りが色濃く残り、いまでも神社を中心とした地域社会が残されている。そんな宿場町で生まれ育ったという山田昌宏さんに、下諏訪の名所や見どころを案内していただいた。
(下諏訪町連載第4回)
 


 
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山田さんがお昼に案内してくれたのは、JR下諏訪駅から線路沿いを歩いて数分、前回紹介した松澤製糸所へも歩いて行ける「焼鳥居酒屋 佳肴あり井(かこうありい)」。通常は夕方からの開店だが、本当にオススメしたいという山田さんが店主に頼んで特別にあけていただいたのである。
 
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suwa03_03b店内はキレイに磨かれたL字型カウンターと約8畳ほどの座敷席。20人少々で満席になってしまうお店だが、旅先で風情を味わいたいなら丁度良い大きさだろう。基本的には店主の有井嘉徳さんが一人で切り盛りしているが、呑んでいる地元の常連さんが手伝ってくれることも多いというアットホームな店である。
 
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中心となるメニューは焼き鳥と信州の地酒で、カウンターの目の前でじっくり焼き上げられる焼き鳥は、地元の酒と醤油をつかった特製にんにくタレでいただくのがオススメ。しっかりした鳥肉の味わいに香り高いタレがあわさって、ついつい本数を重ねてしまう美味しさだ。常時15種類くらい置いているという日本酒は、酒蔵が多い諏訪だけに限定せず、信州(長野県)のすみずみから探し集めてラインナップしているという。メインの4~5銘柄以外は折を見て入れ替えているので、訪れるたびに新しい酒と出会えることも喜ばれているそう。
 
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そしてもう一つの名物が、本気で作っているという「居酒屋カレー」。洋食のシェフである父と弟さんにアドバイスを受けて作ったというカレーは、お酒を飲んだ後に食べても胸焼けしないよう、余分な油をスプーンでとりながら煮込む力作。肉のうまみが溶けこんだ深い味わいを醸しながらしつこさを感じさせない仕上がりは、カレーだけでも食べに訪れたいと思わせるウマさだった。
 
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ちなみに「佳肴あり井」という店名は、諏訪大社につけてもらった名前だという。名前をいただく時に「神職に『三年は大丈夫』って言われたけど、四年目からは知らねえのかよ」と笑って話す有井さんだが、それもこの地域の人だからこそ言える言葉なのだろう。諏訪大社や神官さんと下諏訪町の人々は、ご奉仕を通じて接する回数が特に多いため、他の地域とは異なるとても近い距離感があるのだ。
 
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お祭りの役員も務めたことがあるという有井さんは、諏訪大社や御柱のお話はもちろん「祭りと神事の違い」や「諏訪の神々の話」など、地元だからこそ知っている話題も豊富。ちょっといかつい見た目と気さくなトークのギャップは、観光で訪れた人にもきっと喜ばれるはず。佳肴あり井は、酒と肴に加えて「旅先で初めての店に入ったときの楽しさ」も存分に味わうことができる。
 
 
●●●●●●店舗情報●●●●●●
店名:佳肴あり井
所在地:長野県諏訪郡下諏訪町東鷹野町4922(中央線下諏訪駅 徒歩5分)
営業日:月~土曜日
営業時間:17:30〜23:00
電話:0266-27-0173

INFORMATION

地図

レポーター

恩田 正恒(町旅編集部)

自分はカレーと焼き鳥にはうるさい方なのですが、あり井さんはどちらも本当に美味しかったです。ただ、ウマそうな酒がズラリと並んでいるのに、仕事中なので飲めないコトが非常に残念でした。
飲みたい銘柄あったのになぁ~。

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