連載・地元の人と歩く

気軽に手軽に制作体験! 長野県の伝統工芸「水引細工」
<長野県下諏訪町>

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長野県のほぼ中央に位置する諏訪湖。その諏訪湖の北側に位置する下諏訪町は、かつての中山道と甲州街道が交わる要衝地であり、宿場町として栄えた地域である。なかでも御柱祭りで有名な諏訪大社下社の春宮・秋宮周辺は当時の名残りが色濃く残り、いまでも神社を中心とした地域社会が息づいている。
(下諏訪町連載第1回)
 


 
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今回一緒に町を歩いてくれるのは、そんな下諏訪町の宿場街で生まれ育ったという山田昌宏さん。全国的に有名な諏訪大社の「御柱」は6年ごとだが、毎年行われる「お舟祭」というお祭りも盛大だと聞き、下諏訪町の見どころや人々とあわせて案内していただいた。
 
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下諏訪町で人材派遣会社やカルチャースクール事業をおこなう株式会社あさぎを経営している山田さんとは、事業所のひとつ水引工房やまだで合流。水引とは贈答品の包みに付けられる飾り紐のことで、冠婚葬祭時につかう封筒の飾りで使われているのを見たことがあるはずだ。内部は和紙をこより状にしたものなので、水引も和紙の産地で作られることが多いという。色は和紙のこよりに巻きつけた糸で表現され、写真の水引は赤い絹糸が巻かれているそうだ。ちなみに、額に入った店名も水引でつくられた作品のひとつ。
 
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その水引を使って作る小物やアクセサリーを水引細工といい、長野県が国内生産量の70%を占める伝統工芸である。おめでたいイメージからか、結婚式のブーケや花束の需要が多いそうだが、最近はよりカジュアルに楽しめるアクセサリーの人気も高いそう。なかでも「かんざし」は訪日外国人や和装ブームもあって、最近の人気商品になっているという。
 
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「水引工房やまだ」では、お土産屋や通販ショップへ納品する作品を作るだけでなく、自分で作ってみたいという方への講習会も開催。百貨店などでのイベント出展時は体験コーナーも実施しているので、自分だけの作品を作れるのも魅力。事前に連絡すれば、事務所でも体験可能というお話を聞けたので、比較的簡単にできるという「淡路結びのフィッシュボーン」を作らせていただくことに。
 
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今回の講師は25年以上の講師歴を持つ石川さん。水引工芸以前はフラワーアレンジメントも教えていたことがあるという大ベテランに、マンツーマンで教えていただいた。
 
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席に座ると好きな色の水引を選んで作業開始。石川さんの手本を見ながら、同じように水引を結んでいくだけでなんとなく形になっていく。ただし、水引と水引の間があいてしまったりするので、見栄え良くするのは結構難しい…手工芸とは無縁の人生を歩いてきたことをなかなか言い出せないでいると、石川さんから机の上に一部を固定して進めるやり方の提案が…。
 
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せっかくなら綺麗に作りたいので、返事はもちろん「それでお願いします」。不得手な人でもしっかり作らせてくれる方法を持っているあたりさすがベテランである。それまでは手先より水引の方が動き回っていたのだが、固定後はかなり楽に結んでいけるようになった。
 
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長さは好み次第で良いそうなので、5分ほど編み込んで申告した。精密機器を扱う企業にいたこともあるというKENJIさんに金具をつけてもらって完成。ちなみにKENJIさんも講師歴14年以上のベテランで、作品を作るための作業道具から作ることもできるそうだ。
 
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トータル作業時間30分程度で、自分だけの作品が完成。個人的には大満足のできばえ。よーく見るとだんだん結び目がキレイになってきており、上達のあとが見られる所も嬉しい。
 
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今回は最も簡単にできる作品でお願いしたが「事前に人数や時間を相談していただければ、いろいろな提案ができます」という石川さんとKENJIさん。まずは百貨店などで行われるイベントの体験コーナーで試してみるのがオススメだが、「水引工房やまだ」なら本格的な伝統工芸作品にも楽しく挑戦することが可能だ。雰囲気もアットホームなので、興味がある方は気軽に問い合わせしてみてはいかがだろう。
 
【水引工房やまだ】
ホームページ
http://www.lcv.ne.jp/~mizuhiki/
 
●講師紹介・水引体験の詳細はコチラ
http://www.lcv.ne.jp/~mizuhiki/koushyuukai.html
 
●百貨店などで行われるイベント情報はコチラ
http://www.lcv.ne.jp/~mizuhiki/event.html
 
【株式会社あさぎ(案内してくれた山田さんの会社)】
ホームページ
http://www.asagi393.jp/
 

INFORMATION

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レポーター

恩田 正恒(町旅編集部)

いよいよ本文中に写真を載せてしまいました。
本当はかわいい女性にモデルで登場してもらいたいところなのですが…
我ながらいろいろ残念です。

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