さくらんぼの国・山形を散策、そして蔵王、山寺へ
<山形県山形市>

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城郭が霞で隠れて見えなかったので、「霞ケ城」あるいは「霞城(かじょう)」と呼ばれたという山形城。現在は二の丸など一部が残っているが、往時には全国でも有数の大きな城で、日本百名城にも選定され、国の史跡になっている。
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春には約1,500本の桜が咲き誇り、堀に覆いかぶさる姿は江戸城・千鳥ヶ淵のような美しさ、山形を代表する花の名所である。
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「文翔館」は、大正5年に県庁・県会議事堂として建てられた、大正期の洋風建築を代表する煉瓦造りの建物。国の重要文化財であり、現在は山形県郷土館として一般公開されている。
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さて山形といえば、いちばんに思い浮かべるのは“さくらんぼ”だろう。もちろん県別生産量では、山形が全国1位。横綱は佐藤錦だろうが、紅秀峰はじめたくさんの種類が栽培されており、現地で食べ比べてみれば、お気に入りの一品が見つかるかもしれない。
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餅の食べ方は、全国各地さまざまな特徴があるが、この「納豆餅」はかなり個性的だろう。つきたての餅に、納豆とネギとしょうゆだれ。シンプルだが、モチモチとネバネバの絶妙の組み合わせ。口中がヌル・モチ・ネバの食感で満たされる幸せ。
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某テレビ番組でも有名になった「冷やしラーメン」、発祥は市内のラーメン店・栄屋本店で、夏はラーメンも冷たいのがいいという客の要望で開発されたのだという。いわゆる“冷し中華”や“冷麺”とはまるでちがうもの。まさにラーメンの冷たいやつ。スープの脂が固まらないようにするのに苦労したのだそうだ。
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開湯は1900年前という由緒ある「蔵王温泉」、川のせせらぎを聴きながらゆったり浸かれる写真の「蔵王大露天風呂」はじめ、3つの共同浴場、3つの足湯、5つの日帰り温泉施設がある。風情のある温泉街を散策するのも楽しい。
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標高約1,660mに鎮座する「蔵王地蔵尊」は、37年かけて1775年に造立されたといわれ、それから遭難者が減ったので“災難よけ地蔵”と呼ばれるようになった。いまでも災難よけ祈願のために訪れる人が後を絶たないそうだ。
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蔵王を象徴するこの「御釜」、荒涼とした火口に湛えられた水が、とても神秘的。水温は10数mの深度で2℃まで下がるが、それより深くなると温度が上がるという、世界でも稀な湖。太陽光の変化によって、さまざまに色を変えるのも、また不思議。
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スノーモンスター「樹氷」、寒い山ならどこでも見れるわけではない。日本海から吹く水蒸気を含んだ風は、まず西側の朝日連峰に雪を降らせ、山形盆地をわたって蔵王連峰を上昇する。そのとき雲は0℃以下でも凍らない過冷却水滴というものを含む。それがアオモリトドマツにぶつかって凍りつく。そこへ雪がつく、また水滴が凍りつく、その繰り返しで固ってゆくのだという。昨今は夜にライトアップもされる。とっても幻想的な世界。
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さて、山形駅から仙山線に乗って15分ほど、山寺の駅を降りると「立石寺」。「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」芭蕉がこの名句を残したところ。奥の院へむかう参道は、いくつもの堂塔を巡るように杉木立のなかを登る石段がつづき、時が止まったような静寂に支配されている。そして、まるで天空へ昇るかのように、奇岩の山肌に建つ開山堂の景観は、まさに絶景としかいいようがない。

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レポーター

岡崎 聡

「町旅」編集部

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