伊豆大島の港にある創建年も御祭神も不明の神社
<東京都大島町>

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伊豆大島・岡田港からすぐ近くの急勾配にある龍王神社は、創建年も御祭神も不明。「そこに昔からあるから」という理由で地域の人々に祀られてきた神社のようです。
 
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積石で作られた城壁を数段重ねにしたような境内は、階段の角度も急でかなりの高低差。段によって石積みの形式が違っていて、上に登るほど古いように見えます。年を経るごとにお参りしやすいよう拡張されているのかもしれません。
 
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一番上までいくと、こじんまりとしたお社があります。お社は比較的最近になって建てられたようです。参道やしめ縄などはキレイに整えられていて、やはり地域の人に大切にされていると感じました。
 
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お賽銭箱が無いなと思ったら、社殿の扉に小さな穴と申し訳程度の鍵が…。隣の木の板を良く見ると「お賽銭口」と書いてあります。直接投入形式は珍しいと思いますが、ダイレクトに感謝や思いが伝わるのかもしれません。山野に置かれた石仏のように、一切商業主義が入りこまないところに、人々の真摯な気持ちを感じます。
 
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境内に置かれた石灯籠には「文化六巳年三月吉日」の日付が刻まれていました。文化六年は西暦だと1809年にあたるので、少なくとも約200年以上前からの歴史はありそうです。
 
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ちなみに、龍王神社は創建以来災害を受けたことがないと言われているそう。見下ろせば岡田港が見え、町からもすぐ近い場所にある高台状の神社は、津波やがけ崩れからの避難場所にもなっていたのかもしれません。さい銭箱もおみくじもありませんが、地域の人々の生活に密着した神社は、むしろ特別な雰囲気を感じる事ができる気がします。
 

INFORMATION

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レポーター

恩田 正恒(町旅編集部)

町旅で色々な寺社仏閣を訪れているうちに、だんだんと自分の好みが分かってきました。
どうやら、自然物信仰や素朴な神社に惹かれる傾向があるようです。
と言いつつ、御朱印集めなんかもやっているのですが…。

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