鷹狩り場の名残が残る都心の特別名勝
<東京都中央区>

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潮の干満によって池の趣を変える「潮入の池」をもつ浜離宮は、徳川将軍家鷹狩の場所であった場所に、四代将軍の弟であった甲府藩主・徳川綱重が屋敷を構えたことが端緒とされる庭園で、現在は特別名勝ならびに特別史跡に指定されています。都心部にありながら、広々とした空と美しく整えられた景観が見られ、まさに都会のオアシスという呼び方がふさわしい場所と言えます。
 
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浜離宮はアクセスが容易であることも魅力のひとつ。大江戸線・浅草線・ゆりかもめ・山手線の4路線6駅から歩いて行けるほか…
 
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人気観光地である浅草やお台場から水上バスで訪れることもできます。どっぷり観光でこられるなら、オススメは水上バスかな。電車よりちょっとだけお金はかかるけど、天気が良ければ隅田川くだりも楽しめます。
 
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園内には庚申堂と新銭座と名づけられた二つの鴨場があり、江戸時代の鷹狩り施設も現存。かつての狩場の隣に高層ビルが建っているっていうのが、なかなかスゴいと思いませんか? 手前の盛り土でカモフラージュされているのが「小覗(このぞき)」、奥にある小屋が「大覗(おおのぞき)」と呼ばれる鷹狩り用の施設です。
 
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小覗きでは、江戸時代の鷹狩りの方法がイラスト付きで説明されていて、その様々な工夫を知ることができます。これを読むととても緻密な作戦を立てていたことと、チームプレーだったことに驚かされます。
 
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小覗きの覗き穴からは、おとりのアヒルが鴨を誘導してくる引堀がみえます。引堀に必要数の鴨が入ったら入口を閉じ、鷹匠や狩りをする人に合図するまでが小覗きの役割。捕まえる人たちは引堀の両側で待ち構え、逃げまどう鴨を捕獲したそうです。
 
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hamari_07元溜りと呼ばれる広い池を見渡せる施設の大覗きは、池や鴨の様子を観察して使用する引堀を決めるほか、狩りの邪魔になる野生の鷹を捕まえることも役割に含まれていたとのこと。ここは狩りの成否を分ける重要なポジションだったのではないでしょうか。実際に鷹狩りを再現するイベントなどがあれば、是非とも見てみたいですね。
 
つづく

INFORMATION

地図

レポーター

恩田 正恒(町旅編集部)

もとは鷹狩りの場所だっただけあって、いまでも鴨も含めた多くの鳥がいます。
今回紹介した新銭座鴨場のあたりは木々も深く、鳴き声がやかましいほどでした。

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