独特の景観をなす合掌造りの集落~白川郷~後篇
<岐阜県大野郡>

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朝食前の散策。うっすらと雪が積もり、冬の里山風景が広がっていた。雪囲いを始めていた家もちらほら見かけた。合掌造りが当たり前のように点在している景観に圧倒されるとともに、これが世界遺産かと朝っぱらから興奮気味。早朝であったため、人がいなかったせいか何か得した気分であった。
 
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郷土料理である朴葉味噌を中心とした朝食。朴葉の上に味噌と薬味をのせ、焼きながらご飯とともにいただく。少々焦げた部分がたまらなく香ばしくて美味しい。海苔を巻いて食べると、また違った味が楽しめる。
 
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朝食を終え、再び散策へ。日が出てきたせいか、うっすら積もっていた雪が解け始めていた。合掌造りの家屋は雪下ろしの作業軽減や水はけを考慮したと言われているが、養蚕が盛んに行われたことも関係している。山間ということもあり、耕作地を少しでも多く確保するために屋内で作業したと言われ、作業を行う際に屋根裏を活用する必要があったと推測される。1階は住居、2階は蚕室、3階は物置といった具合だ。1階から出る煙によって2階が温まるようにと床材には竹簀が使用されており、煙が抜けやすくなっている。
 
 
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白川郷の北に位置する棚田。山を彩る緑、赤、白とのバランスが見事であった。
 

城山天守閣展望台から望む集落。白川郷といえばこの風景と感じる人も多いはず。この地域の家屋は妻屋根が南北に向けられている。日当たりを良くすることにより、融雪や茅葺屋根の乾燥を促進させるほか、夏には蚕を暑さから守るため屋根裏部屋の窓を開放し、南北の風を吹き抜けさせるためと言われている。
 
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荻町で最大規模を誇る「和田家住宅」。住居でありながらも内部を公開している貴重な建物である。当日も、多くの観光客が見学に訪れていた。和田家は江戸時代に塩硝の取引で栄えた名主で、20名以上が生活していたとされる。1995年、主屋、土蔵、便所の3棟ならびに土地が国の重要文化財に指定された。
 
 
 
 

地図

レポーター

森 順一郎

白川郷では毎年9月下旬から10月にかけて「どぶろく祭」が行われます。この祭は天下の奇祭と言われ、家内安全と村の平和を願い、この年に仕込まれたどぶろくを神社へ奉納します。神社指定の盃を用意すれば、来客者も味わうことができます。山に囲まれた合掌造りの集落で呑むどぶろくは格別なのだろうな。

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