間近で見られる国宝の数々「高岡山 瑞龍寺」
<富山県高岡市>後篇


山門付近からの回廊の眺め。法堂を中心に山門、大庫裡(おおくり)、禅堂を結んでいる。回廊内と同じく規則的に並ぶ白壁と格子戸が美しい。
 

禅堂の近くには座禅用座布団が並べられていた。見た瞬間、なぜここにタイヤが?と思ったが、よくよく見ると結構な厚みをもった座布団であった。そもそも座禅を組む際に、このような座布団を使うことを初めて知った。
 

禅堂前の梁に吊るされていた「魚板(ぎょばん)」。人を集める際、合図としてこの魚版を叩くそうだ。魚がモチーフとなっているのは、魚は瞼がなく日夜を問わず目を閉じられないことから、修行に没頭することの象徴とされたためだ。お経を読む時に叩く木魚もこの魚版が原型とされている。
 


1655年建立とされている「法堂(国宝)」。建坪は186坪で総檜造り。境内で一番大きな建物であり、その堂々たる姿に圧倒される。法堂には6室あり、中央奥の内陣には二代藩主である前田利長の位牌が安置されている。中央2室の格子天井には狩野安信による見事な草花が描かれ、欄間には鳳凰が彫刻されている。
 

禅堂と相対して向かい合っている大庫裡。大庫裡とは僧侶たちが調理や寺務を行う場所だ。天井には漆喰が塗られており、結露や防火対策として曲線になっている。1658年頃に建立されたが、明治初年に撤去。1988年から行われた。修復のための解体調査により古面図や主屋の部材が発見され建築時の姿が判明し復元された。
 
 
 

地図

レポーター

森 順一郎

魚版の腹が酷く削られていたので、少々切なくなりました。

関連タグ

関連記事

エリア

(Categories)

タグ

(Keywords)

すべてのタグを見る

おすすめ記事