高岡の古い町並み。「山町筋」と「金屋町」を歩こう!
<富山県高岡市>

201d45439a27f9e74b43e0fde1f5d5ff
高岡の観光スポットで有名である「高岡城跡」や「瑞龍寺」もよいが、「山町筋」や「金屋町」の古い町も訪れたい場所。こちらは山町筋。漆喰壁を有する重厚な土蔵造りの商家が立ち並んでいる。暗い色の建物ばかりに感じるが、富山銀行をはじめとする洋風建物もいくつか見られる。和と洋が混在する重伝建地区である。
 
ab9b39a9acf54b1b5b5f83a9485e32b2
江戸時代より鉄や銅を使った鋳物が盛んであったことから、山町筋の商家には柱が鋳物の鉄柱であったりする。この「菅谷家」の軒を支える柱も鋳物である。菅谷家は北海道との通商で財を築き、1889年には高岡銀行を設立。その後、政界にも進出し高岡政財界の中心的な存在として活躍した。防火壁の右に見えるあみだくじのような模様は「源氏香の図(げんじこうのず)」と呼ばれ、芸術性の高さから古くより着物や帯の文様に使われてきた図柄だそうだ。菅谷家住宅は1994年、国の重要文化財に指定されている。
 
44aa907987082b8363a5765a250ded4b
「日本遺産(JapanHeritage)」の構成文化財である高岡御車山祭。高岡御車山会館は、その祭の主役である「御車山」を通年展示する施設だ。山車に凝縮された伝統工芸技術や御車山を守り続けてきた地域文化の紹介やワークショップを展開している。また、シアターでは、233インチ大型スクリーンで御車山祭を「神の座」からの視点も交えながら追体験できる。
 
f9974df8d81529eca1dedd0b1ccebb09
御車山はもちろん、漆工・金工・染織の分野ごとの工芸技術も展示されていた。ひときわ目立っていたのが木舟町の旧鉾留である「胡蝶」。鉾留とは鉾(心柱)の先端に付けられている装飾で、神様が降臨する際の目印とされている。桐を使用し、漆塗り、金箔押しをした後、全面に二枚重ねの金箔で固めて仕上げている。高さ約147㎝もある贅をつくした鉾留だ。
 
73063a9821c20d429e0234980b91b0ab
「山町筋」の散策を終え金屋町に移動。金屋緑地公園付近の趣ある路地を通り、古い町並みへ向かう。
 

千本格子の家並みと石畳が相まって、美しい佇まいをみせていた「金屋町」。この地域では1987年に「金屋町まちづくり憲章」を定め、まちづくりに取り組んでいる。1989年より無電柱化や路面の整備が行われ、御影石を使った道路には銅が散りばめられている。そして2012年、鋳物師町としては全国初の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。
 
5fc68b78a7f9513f019b3d576c22f31b
「高岡市鋳物資料館」は高岡鋳物発祥の地を知るうえで重要な施設だ。無料コーナーと有料コーナーに分かれており、無料コーナーでは製造に必要な道具が展示されており、実際に体験することができる。資料館が所蔵している約1,561点の史料は2011年、国の登録有形民俗文化財に登録されている。
 
221950e5c5b934283571090654284cdb
金屋町では2005年に公開された日本映画「8月のクリスマス(主演:山崎まさよし)」のロケーション撮影が行われた。この建物は、主人公が営む写真館として撮影に使用された。約2年数ヶ月間「8月のクリスマス記念館」として、映画で使用された衣装などが一般公開されたが2008年に閉館。現在は金属工芸工房「坩堝(かんか)」がオープンしている。開館中は、全国から多くのファンが訪れたそうだ。
 
8884eaed68acae4a311f02043aa15ad0
鋳物を製造する際は火を扱うため、万全な防火対策が必要であった。金屋町では表通りから母屋、中庭、土蔵、鋳物工場の順で建てられている家屋が多い。これは火災が発生した場合、母屋への延焼を防ぐためである。このような路地は表通りから奥に建てられた鋳物工場への往来を便利にするために造られたのか。何気ない路地を通して、その土地ならではの生活を垣間見たように思えた。
 
 
 
 

地図

レポーター

森 順一郎

金屋町の鋳物屋さんで購入した箸置き。錫100%で出来ているので、形を自由に変えられます。これがなかなか楽しい。箸置き以外にも何かに使えないか?と模索中です。

関連タグ

関連記事

エリア

(Categories)

タグ

(Keywords)

すべてのタグを見る

おすすめ記事