現代の人々をリアルに結ぶ甲賀の三大佛②

極楽浄土へ導く2体の阿弥陀如来と脇から釈迦が顔を出す摩耶夫人像
<滋賀県甲賀市>

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甲賀市のパワースポットとしても有名な浄土宗・十楽寺は、櫟野寺(らくやじ)から車で15分ほど走った国道一号線沿いにある。そもそも甲賀三大佛のお参りルートは、十楽寺の住職のアイデアからスタートしたという。
 
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甲賀市は2004(平成16)年に5つの町が合併してできたのだが、やはり旧地域ごとの思い入れが強くなかなか一体感が生まれなかったという。それを残念に思った住職が、合併により珍しい丈六仏が3体も同じ市内にあることに着目。櫟野寺・大池寺のご住職に相談したところ、まずは自分たちで旧市町村も宗派も越えて協力しようと投合したそうだ。その後、地域の方々や行政の協力もあって「甲賀三大佛」として結実。2013(平成25)年11月の発足式も十楽寺で行われている。
 
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aIMGP6368そんな十楽寺のご本尊は、日本最大級の丈六阿弥陀如来坐像。350年ほど前に造られた寄木造りの大仏で、堂々たる像高は278㎝。極楽浄土に導いてくれるといわれる阿弥陀如来は、たとえ悪行を行なった者でも救ってくださるという慈悲深い仏さまである。
 
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ちなみ十楽寺は天台宗のお寺として創建され、織田信長に焼き討たれたのち浄土宗になったという経歴を持つお寺で、天台宗の時から続く阿弥陀如来坐像もご本尊(写真左側)とされている。ご本尊が二体あることから、院号を二尊院とされたそうだ。
 
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また、室町時代につくられたとされる摩耶夫人像も見どころのひとつ。お釈迦様が生まれる瞬間を表した像であるが、通常は袖口から現われる場合がほとんどとのこと。しかし、十楽寺の像では右腋から合掌するお釈迦様が顔を覗かせており、この形をしているものは全国で2体しかないという。
 
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他にも裸体の阿弥陀如来像など、珍しい寺宝がみられる十楽寺だが、もっともありがたいのは由来や像の解説などをお寺の方がなさってくれること。ただ、見ているだけでは分からない特徴や意味などをしっかりと教えていただけるので、充実した時間が過ごせるだろう。
 
つづく
 
※取材協力:びわこビジターズビューロー

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レポーター

恩田 正恒(町旅編集部)

プレスツアーは町旅も含めて8社が参加されていたのですが、他のプレスはロケハンという感じでわりとのんびりモード。
あまり余裕のない僕は、ここで本気取材してしまおうと結構なかかり気味。
1人ちょこまか動いてしまい、みなさまにご迷惑をおかけしました。

そろそろカメラマン欲しいです…。

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