世界文化遺産&日本遺産のダブルタイトルホルダー! 比叡山延暦寺を歩く ③

最澄法師が計画した「六所宝塔」の中心へ
<滋賀県大津市>

enryakuji3_01
文殊楼の次は、大きく案内が出ていた阿弥陀堂へ。行く手の坂道には比叡山に関する話が書かれた看板がならんでいます。ここ以外にも同様の看板は多数あり、すべて読み進めるとかなりの知識が得られるはず。ただ、気になったのは、このような看板のほとんどがなぜか坂道に置かれているコト。歩きながら読むには情報量多いし、留まって読むには足場が斜めで落ち着かないんです。
 
enryakuji3_02
enryakuji3_02bなんてコトを考えながら歩いていたら、延暦寺東塔地区で最も標高の高いところにある阿弥陀堂に着きました。
 
enryakuji3_05
ここは1937(昭和12)年に比叡山開創1150年を記念して建立された先祖回向の道場で、一般の方の法要も行なってくれるとのこと。「こないだ親戚の法要が比叡山であってね…」「そう、延暦寺」なんて、どこかの良家と思わせるセリフも実現可能です。
 
enryakuji3_03
阿弥陀堂の横には納経所があり、阿弥陀堂と東塔の御朱印はこちらでいただくことができます。目の前にある庭園には水琴窟(すいきんくつ)が造られていて…聞こうとしなければ聞こえなかったのに…集中して耳をすますと澄んだ高い音がかすかに聞こえてきました。不思議。
 
enryakuji3_04
調べてみたらヘルムホルツ共鳴という原理を用いているそうです。創始者は不明らしいですが、どうやって思いついたのでしょうかね。水琴窟のまわりでは、かすかな音を聞こうと多くの人が静かで落ち着いた状態になっていました。なかなかすごい作用です。
 
enryakuji3_05b
比較的一般の方に開かれた施設のためか、阿弥陀堂は内部の撮影もOKでした。煌びやかな内装のなかにあっても、ご本尊である阿弥陀座仏像がひときわ輝いて見えます。静謐な堂内に一人で座ってみると、日ごろ無信心の者(私)でも宗教について意識するものがありましたね。
 
enryakuji3_06
堂内の片隅には写経の用意もされていました。初心者でも書けるようにうっすらとお経が印刷されていて、心を込めてなぞればよいのです。同じくうっすらと「御奉納料一千円~」とも書かれていました(有料です)が、時間に余裕があれば般若心経を書いてみたいところです。
 
enryakuji3_07
enryakuji3_07b阿弥陀堂と並んで建っているのは法華総持院東塔。ここは「日本を護るために国内6カ所に宝塔を立て、それぞれ法華経一千部八千巻を納める」という最澄の計画の中心となる塔とのこと。当時のものは残っておらず、現在の建物は1980(昭和55)年に再興されたもの。なかには入れませんでしたが、ガラス越しに覗き見ることはできました。法華経は塔の上層部に安置されているようです。
 
enryakuji3_08
阿弥陀堂と東塔の間は山頂・や西塔エリアへの道へ続きます。せっかくなので、京都の鬼門にあたり王城鎮護の山とされた「比叡山」の山頂まで行ってみることにします。
 
つづく

INFORMATION

地図

レポーター

恩田 正恒(町旅編集部)

平日午前9時半ごろの延暦寺はまだ人も少なく、撮影が比較的楽。早起きしたかいがありました。昼ごろからはかなり人も増えていましたので、可能であれば午前中の訪問がオススメです。
静まった御堂内に一人だけとかになると、特別な気分が味わえますよ!

関連タグ

関連記事

エリア

(Categories)

タグ

(Keywords)

すべてのタグを見る

おすすめ記事