間近で見られる国宝の数々「高岡山 瑞龍寺」
<富山県高岡市>前篇

5c18ef1ec1d8a57ca129370e7bbcd37d
大粒の雨が降りしきるなか訪れた「瑞龍寺」。加賀藩第二代藩主前田利長の菩提寺であり、名匠・山上善右衛門により約20年の歳月をかけ建立された寺院だ。あいにくの天気であったが、多くの観光客が訪れていた。残念ながら国宝のひとつである「山門」は修復中であり、その大部分がネットで覆われていたが、それはそれで、なかなか見られない光景だった。
 
2d8d2fab692124d09cd21604b7b1a58b
そのネットに覆われていた「山門」。何とも異様な光景である。高さは約18メートル、寺院内で最も高い建造物だ。1746年の大火で焼失し長い間、仮の門が建てられていた。現存する門は、1820年に竣工したものである。上層と下層の出方が変わらない二重門は、積雪時に落下した雪が下層門に当たらないようにするためだと推測される。
 
128f14d14096abaa7b33e1d5645911d7
b0e41f0fdac3b179cd0282c279607e37
山門の下層に安置されている「金剛力士像」。鮮やかな彩色が施されていた。江戸後期の作と伝わっており、2015年、経年劣化によるゆがみや欠損が修復され、彩色も当時の色彩を取り戻した。高さは約3.4メートルもあり、ここまで大きい金剛力士像は珍しいと言われている。
 
2b3b752f926d0f30b3d476f0a76e8858
「仏殿(国宝)」は重量約47トンの鉛瓦葺きである。当初は杮(こけら)葺きであった。鉛瓦葺きの理由として、非常時に屋根の鉛を鉄砲の弾にするという説があるが、冬季の積雪対策のためという説が有力だ。本尊として釈迦如来、普賢菩薩、文殊菩薩などが祀られている。
 
64e75b8961d8b49eb8de18eec3f0c334
周囲約300メートルの「回廊(重要文化財)」は北回廊、南東回廊、南西回廊からなる。壁の白色、板戸の茶色、太陽の光が見事に調和しており、これぞ日本の美といった感じだ。また、規則正しく配置された柱や格子戸に囲まれた空間は、歩いているだけでも心地よい。
 
 

地図

レポーター

森 順一郎

法堂でお抹茶を頂いたときに食べた「鹿の子餅」。上品な甘さと餅とは思えない軽い口どけには驚かされました。今まで食べた和菓子の中で上位に食い込む逸品です。

関連タグ

関連記事

エリア

(Categories)

タグ

(Keywords)

すべてのタグを見る

おすすめ記事