ラーメン、蕎麦、酒/蔵の町「喜多方」の楽しみ方
<福島県喜多方市>

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“喜多方といえばラーメン”というイメージだが、そもそも蕎麦の産地であることを忘れてはいけない。山間部を中心に蕎麦の作付面積は全国6位、秋のはじめには、いちめんの真っ白い蕎麦の花を楽しむことができる。盆地特有の寒暖差など、風味のよい蕎麦が育つ条件がそろっており、遠くから訪れる蕎麦ファンも多い。
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もちろん食べるだけではなくて、蕎麦打ちの体験はおすすめだ。地元の名人に指導していただき、十割蕎麦を打つ。そば粉を、こね、伸ばし、打って、切り、茹でて、そして、いよいよ試食。自ら打った蕎麦を食する、まさに至福の瞬間である。ここ喜多方には、上質の伏流水で仕込んだ酒造りの蔵元が10もあり、旨い蕎麦と酒、“いやあ~日本人でよかったなあ”と思える絶妙の組み合わせが楽しめるのだ。
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喜多方ラーメンの発祥は大正時代、中国から来た青年が屋台で売り歩いたのが始まりだそうだ。なにはともあれ、そのいちばんの特徴は、「平打ち熟成多加水麺」という太めの平たい縮れ麺。コシが強くモチモチしていて、一度食べたらやみつきに。なにせ人口5万人ほどの町に100軒以上のラーメン店があるというから驚き。とくにスープは店ごとに個性豊かな工夫を凝らしているので、お気に入りの一杯を探しにいくのも醍醐味だろう。
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さて、腹も落ち着いて散策してみるなら、四千棟余りあるといわれる蔵めぐりがよい。表通りはもちろん、裏路地から郊外集落まで、バリエーション豊かな蔵が見られるのが喜多方の特長。白壁、黒漆喰、粗壁、レンガなど、種類が多いということは、それだけ用途も多様だということ。こんなに蔵がたくさんある理由としては、明治の大火で蔵の耐火性が注目されたのも大きいが、「四十代で蔵もないのは男の恥」といわれるような喜多方文化の男のロマンが大きく影響しているようだ。
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町の中心からは離れるが、全ての屋敷に煉瓦蔵が建っているという三津谷集落も見逃せない。若菜家には、明治~大正の煉瓦蔵が4棟あり、3階建や蔵座敷もあり、農作業蔵は内部が見学もできる。
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また、「新宮熊野神社」の「長床」も、ぜひとも訪れてみたいスポット。拝殿として平安末期に建立されたものといわれ、44本の柱が支える壁のない吹き抜けの構造が面白い。樹齢800年の大イチョウが真っ黄に色づくころには、拝殿との見事なコラボレーションを見せてくれる。

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レポーター

岡崎 聡

「町旅」編集部

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