吟醸酒の産みの親「三浦仙三郎」誕生の地
<広島県安芸津町>


JR呉線安芸津駅より徒歩にて約5分のところに位置する「今田酒造本店」。吟醸酒の父ともいわれる三浦仙三郎の情熱と由緒ある酒銘を引き継いでいる酒蔵だ。こちらでは「富久長(ふくちょう)」という日本酒やリキュールを製造している。今回は特別に許可を取り見学させて頂いたが、食品衛生上の理由と小規模の蔵であることから、年中を通して蔵見学はお断りしていることをご理解願いたい。
 

仕込みで繁忙期を迎えていたため、作業の邪魔にならぬよう見学。もくもくと上がる水蒸気が建物を包み込んでいた。製造に使う木箱の熱による殺菌処理を行っており、辺りにはうっすらと熱気が漂っていた。
 

こちらで製造されている「富久長」は、三浦仙三郎によって命名された。広島の伝統である軟水醸造法による吟醸造りをベースとしており、繊細でやわらかいのが特徴。また、2017年フランスで初の日本酒品評会KURA MASTER純米部門において「純米吟醸 八反草」が最高位プラチナ賞を受賞した。
 

「富久長」の歴史を感じさせる酒器たち。時代は不明だが、少々濁った感じの白が味わい深い。
 

敷地内に干されていた柿。柿に含まれる成分ビタミンCとタンニンは二日酔いに効果があると言われている。そのためなのだろうか、それとも食後のデザートなのか。いずれにせよ生活感あふれる光景に微笑ましさを感じた。
 

誇らしげにそびえたつ赤煉瓦の煙突。いわゆる酒蔵の顔である。個人的な意見ではあるが、広島の酒蔵を巡るにあたって、目に焼き付けておきたいのがこの風景である。酒蔵が持つ歴史やプライドの象徴ではないだろうか。
 

地図

レポーター

森 順一郎

お忙しい中、見学をさせて頂いたことに感謝します。社長とご夫人にお話を伺った際に、娘さんが杜氏になり「今田酒造本店」を継いでくれたことを嬉しそうに語ってくれました。その笑顔が忘れられません。

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