重伝建、世界遺産、歴史的風致保存の先駆け「萩」の魅力
<山口県萩市>

1伊勢屋横町
萩市は、4つの重伝建地区、そして世界遺産「明治日本の産業革命遺産」のうちの5資産を有する歴史の町。歴史的風致の保存については先進地であり、高い建物で歴史景観を邪魔しない配慮が行き届いており、毛利の城下町として発展してきた様子が、いまも色濃く残っている。
2平安古鍵曲
武家屋敷の多い地区では、どこまでも続く長い土塀、そして長屋門や土蔵などが、かつて藩政期の佇まいをよく残している。敵の侵入を防御するため路を鍵の手に曲げた構造は、全国にまだ多く残っているが、この萩の鍵曲(かいまがり)は、往時の様子をとてもよく保存していて貴重だ。
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これは武器を収納した倉で、石積みの上に建つ建物は天井が高く、見張り台を兼ねたので物見矢倉と呼ばれたそうだ。
4松下村塾
もちろん萩といえば、幕末から明治にかけて活躍した偉人たちを多数輩出した土地。吉田松陰の私塾であったこの松下村塾は、木造瓦葺きの小さな平屋だが、ここから近代日本を造った風雲児たちが巣立ったかと思うと、なかなか感慨深いものがある。
5高杉晋作誕生地
高杉晋作の誕生地は、半分が公開されていて、産湯に使ったと伝えられる井戸もある。ほかにも、伊藤博文、久坂玄瑞、木戸孝充、山県有朋など、教科書に登場するような有名人に所縁の場所が随所に残っているので、歴史好きにはたまらない魅力だ。
6夏みかん
さて、萩といえば、夏みかん。栽培が奨励されたのは、維新により職を失った士族を救済するためだったとか。いまも、こんなふうに土塀の上からのぞく黄色い大きな夏みかんが、萩らしさを演出している。
7萩焼体験
もうひとつ、萩を代表するものといえば萩焼。窯元や小売店が100軒ほどもあり、観賞・購入するのもよいが、制作作業を体験できるところもあるので、オリジナルの作品づくりに挑戦してみるのもおすすめである。
8瀬つきあじ
なにはともあれ旅の醍醐味は、地元の旨い食べものを堪能すること。これがなければ、旅の魅力は半減する。山口県の日本海側で獲れる「瀬付きあじ」は、瀬に居ついて豊富なエサを食べ、おいしく育った特別なあじなのでこう呼ばれるそうだ。
9ケンサキイカ
その美味しさには折り紙つきの剣先イカ。須佐地区で水揚げされるものは、「須佐男命いか」と呼ばれるブランド品である。白イカと同じ種類で、刺身でいただくと、とろっした食感と甘味のある濃い味が口いっぱいに広がり、えもいわれぬ至福感に包まれる。歴史あり、自然あり、そして旨いものあり、萩の魅力は尽きることがないといえる。

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レポーター

岡崎 聡

「町旅」編集部

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