江戸時代の暮らしぶりが垣間見える竹原の重伝建地区
~後篇~<広島県竹原市>

松阪邸 (1280x960)
菱格子の塗り込め窓や「てり・むくり」といった、波うつような独特の大屋根が特徴的な「松阪邸」。塀からせり出した松の木が良いアクセントになっている。江戸末期に建てられ、1879年頃に全面改修が行われた。塩田経営、廻船業、醸造業と多角経営を行うとともに竹原町長も務めるなど、町の文化活動にも熱心だったそうだ。
 

「旧笠井邸」は1872年に塩田(塩浜)の浜主である「笠井清八」によって建てられた大屋敷である。現在はNPO法人ネットワーク竹原により管理されており、無料にて開放している。
 
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2階へ上がると見事な梁が剥き出しになっていた。細工が施された竹は、「町並み竹灯り」というライトアップイベントに使用される物で、その準備が進められていた。古き街並みが数千本の竹灯篭から溢れるろうそくの灯りで、幻想的な雰囲気につつまれるとのことだ。
 
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2階から眺める本町通り。落ち着きのある街並みが広がっていた。竹原は「たまゆら」というアニメの主な舞台となっており、旧笠井邸の外観や部屋などが作中に登場している。この眺望も同じく作中のワンシーンとして使用されている。
 

旧笠井邸から本町通りを少し進んだところにある横道を入ると「愛宕神社」がひっそりと佇んでいた。文字が消えかかっており少々読みづらかったが、どうやら火災が起こらぬようにと祈願して祀られているようだ。社の中に小さなダルマが沢山並べられていたが、よく見るとひとつひとつ顔が違い、非常に気に入ってしまった。
 
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神明掛町通りの西側、住吉橋の近くに建つ「日の丸写真館」。その古びた感じが特異な存在感を放っていた。角を削ぐように作られた外壁がとても斬新なデザインに感じた。1932年頃に建てられた後、改修工事が行われているが当時の姿を今に残している貴重な建物である。2014年「国土の歴史的景観に寄与している」と評価され国登録有形文化財に登録された。
 

竹原市の重要文化財に指定されている「森川邸」。まるで時代劇に出てくる奉行所のような面構えをした豪邸だ。改造された箇所が少なく大正時代の姿をよく残していることや、トイレ、風呂などの付属屋が現存していることが高く評価されている。
 

「住吉橋」からの眺め。この本川は、竹原伝建地区の西側に位置する。心地よくひっそりと流れる川の様子を伺いながらの休憩。珍しい色をした漆喰?の壁が、やや薄暗い風景の差し色になっており、散策の余韻に浸るにはふさわしい場所であった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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レポーター

森 順一郎

あとから知ったのだが、「愛宕神社」のダルマはおみくじとして購入できるそうだ。知っていれば複数購入したであろう・・・。ネット販売してくれないのかな。

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