江戸時代の暮らしぶりが垣間見える竹原の重伝建地区
~前篇~<広島県竹原市>

竹原街並み_mosaic (960x1280)
江戸時代、広島藩が塩田開発に乗り出し製塩業を基盤に栄えた竹原市。平安時代、京都・下鴨神社の荘園として栄えた歴史から「安芸の小京都」と呼ばれる。なかでも江戸時代中期の街区が残る竹原町の一部は重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。
 
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重伝建地区の北側に建つ胡堂。西方寺の階段と共に原田知世主演映画「時をかける少女」の舞台となった場所である。メインは尾道だが竹原でもロケが行われた。竹原の小祠(しょうし)の中では最も古く最大規模の建築と言われている。
 
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頼一門発祥の地として重要な意義を持っていることから、1957年、県史跡に指定された「頼惟清旧宅(らいただすがきゅうたく)」。「日本外史」の著者である頼山陽の祖父・惟清が紺屋を営んでいた町屋であり、江戸時代中期の史跡として貴重な建物である。これにもかかわらず無料で見学できるのでオススメだ。
 

薄い青のレトロモダンな外観が目立っていた「歴史民俗資料館」。昭和初期に図書館として建てられたが、もとは江戸時代中期の儒学者、塩谷道碩の旧宅跡である。現在は、竹原町に繁栄をもたらした製塩業の歴史や資料などが展示されている。
 

その昔「西方寺(さいほうじ)」は田中町にある禅寺だった。1602年、現在地に建てられていた妙法寺が火災により焼失したため、その翌年、この地へ移り浄土宗に改宗したそうだ。こちらは1702年に再建された本堂。典型的形式をもつ仏堂は、江戸中期の造りを今に残しており、貴重な建築物であると言われている。
 

西方寺本堂横の高台に位置する「普明閣(ふめいかく)」。県重要文化財である木造十一面観音立像を祀っており、京都の清水寺を模して建立したとされる。町のどこからも望めることから、この地域の景観の中心となっている。「普明閣」からは竹原の町並みを一望できるため、観光客のみならず、地元の方々も時代を問わず訪れるという重要な場所である。
 
眺望(1280x960)
「普明閣」からの眺望。竹原の古き良き街並みが一望できる。時代を問わず、様々な人たちが訪れるのも納得がいく。「工場の煙突から出ている煙が景観を崩す!」という人もいるだろうが、今を支える産業と古き良き街並みの融合も悪くないと感じた。
 
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西方寺付近にて見かけた落書き。誰かが軽い気持ちで書いたことをきっかけに増えてしまったのだろう。重伝建地区として保存・活用に尽力している方々の苦労を考えると、とても残念な気持ちになる。ラクガキ。ダメ。ゼッタイ。
 
竹鶴酒造_正面 (1280x960)
黒い漆喰壁が重厚感を醸し出していた「竹鶴酒造」。竹鶴酒造はニッカウヰスキーの創業者である「日本のウイスキーの父」と言われる竹鶴政孝の生家である。NHK連続テレビ小説「マッサン」にて、彼のウイスキーにかけた情熱と人生が描かれたことはあまりにも有名である。
 
 
 
 
 
 
 
 

地図

レポーター

森 順一郎

電線の埋設をはじめとした景観整備など、保存・活用が進んでいるように感じた竹原の重伝建地区。北に位置する胡堂付近では地元の方々が世間話をしていた。じゃけー、じゃけーを連呼しており、それを聞いたとき「広島に来たんだなぁ」と実感させられた。

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