時代劇の世界にどっぷり! 江戸時代から時を刻む高山陣屋
<岐阜県高山市>

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古い町並みから中橋を渡ると国指定史跡の高山陣屋がある。陣屋とは、幕末には全国に60カ所以上あったと言われている江戸時代のお役所(代官所)のことで、当時の主要建物が残っているのは高山陣屋だけ。この陣屋は1929(昭和4)年に国の史跡に指定されたあとも、公的機関の事務所として使われつづけたが、1970(昭和45)年から数度にわたる整備事業を経てほぼ江戸時代の姿を再現。いまでは多くの訪問者をひきつける名所として地域に貢献している。
 
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広大な敷地内には建物以外も見るべきものが多数。時代劇でおなじみの御白州(裁判所)や門番所、49畳もある大広間に、かつて年貢米を保管した藏など、行政にあたって必要であった施設のほか、一揆の首謀者として打ち首にされた農民の辞世の句や罪人を白状させる拷問具といった、歴史の授業で習ったことが現実感をもって感じられる資料の展示も豊富。建造物・歴史・アートなど、どのような視点で見ても興味深いものが多いはず。予約をすれば無料で説明案内してくれるガイドサービス(英語も可)も受けられるので、事前に予定を組んで利用するのがオススメ。
 
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また、陣屋の前では地元の農家さんが持ち寄った新鮮な野菜や漬物、民芸品などの土産物まで並べられる朝市が開かれる。約30店のテントが立ち並ぶ朝市は毎日(!)正午ごろまで開かれているので、ゆっくり目に出かけても間に合うのが嬉しいところ。飛騨ことばで話す地元の方たちとのやりとりは、旅情を一層深めること間違いなし。ちなみに、宮川を少し北上すると川沿いで宮川朝市というもう一つの朝市も開催されている。
 
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高山陣屋から南東に見える山は1603(慶長8)年に完成したとされる高山城の跡地で、現在は城山公園と呼ばれ高山市で一番大きい公園となっている。「高山城跡及びその周辺の野鳥生息地」として市の天然記念物に指定され、市街地にある貴重な自然公園として市民の憩いの場所としても機能。秋の紅葉時や約1000本の桜が開く花見の季節は多くの人が訪れる。残念ながら天守閣などの建造物は失われているが、城下町を一望できる場所までゆっくり散策を楽しんではいかがだろう。
 
画像提供:一般社団法人岐阜県観光連盟

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レポーター

恩田 正恒(町旅編集部)

東側には日本アルプスが聳える高山市。数年前の秋に新穂高温泉から雲ノ平という所まで山中を歩いたのですが、行程の大半は高山市のなかでした。かかった時間は往復3泊+ふもとで1泊。高山市デカイな!

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