長い年月が生み出した広大な景勝地「耶馬渓(やばけい)」の見どころを探る③
<大分県中津市>

yabakei3_01_猿飛千壺峡
広大な耶馬渓のなかで山国側の上流付近は奥耶馬渓と呼ばれ、自然のすばらしさを満喫できるエリア。なかでも猿飛千壺峡(さるとびせんつぼきょう)は、「甌穴(おうけつ)」と呼ばれる激しい渓流により造られた穴が約2㎞にわたって広がる峡谷で、ここでしか見ることのできない景観がある。その一部は「風化及び侵蝕に関する現象」の保護観点から、1935(昭和10)年に「耶馬渓猿飛の甌穴群」として国の天然記念物に指定されているほど。ちなみに、かつては山猿が飛び回っていた場所であることから名前の一部に猿飛と付けられたそうで、無数にある甌穴を壺と考えると非常に分かりやすいネーミングだ。
 
yabakei3_02_念仏橋
甌穴群から「万葉歌碑ロード」という川沿いの遊歩道を400mほど歩くと、渓谷にかかる「念仏橋」がある。もともとは1877(明治10)年に地元のご住職が私財を投じてかけた橋だが、渓谷の激流に流されることも多く、1928(昭和3)年に石造のアーチ橋に架け替えられている。現在は隣に新しい橋もかかっているが、歴史を感じさせる苔むした石橋と周囲の自然美が織りなすビジュアルが、フォトスポットとして人気。
 
yabakei3_03_魔林峡
猿飛甌穴群の下流1.5㎞に延びる魔林峡(まばやしきょう)は、多数の甌穴が発達して繋がり溝や壁のようになった渓谷。川岸は垂直に近い岸壁のうえ岩と岩の間が狭く、地域の人は「まべし谷」と呼んでいるそう。遊歩道や展望台が整備されているので、自然の造形や四季の景色を楽しみながらのんびり散策できる。
 
メイプル耶馬サイクリングロード
かつて中津から奥耶馬渓までを結んでいた耶馬渓鉄道の線路跡が、メイプル耶馬サイクリングロードとして整備されており、耶馬渓の景勝地にくわえ、橋梁、トンネル、駅などの鉄道遺産も楽しめるコースになっている。なかでも、本耶馬渓から山国までの約22キロメートルは、山国川を沿うように走る自転車専用道路になっているので特にオススメ。エリア内には3カ所のレンタサイクルの施設があり、片道利用の乗り捨てでも借りることができる。勾配も緩やかなので初心者でもOK。時間に余裕をもって走れば、車では見過ごしてしまう風景に出会えるだろう。
 
 
画像提供:公益社団法人ツーリズムおおいた

INFORMATION

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レポーター

恩田 正恒(町旅編集部)

10年くらい前に卵の形をした岩が入っている甌穴を見たのですが、どこで見たのか場所が思い出せません。たしか山梨か群馬の山だった…と、検索しても見つからなかったけど、本当に綺麗に卵型だったのです。

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