長い年月が生み出した広大な景勝地「耶馬渓(やばけい)」の見どころを探る①
<大分県中津市>

日本三大奇勝のひとつといわれる耶馬渓(やばけい)は大分県中津市の山間部に広がる渓谷で、1923年(大正12年)に名勝にも指定されている。川が溶岩台地を浸食してできた様々な自然景観は、1000年以上も前から多くの人々をひきつけている。南北32 ㎞東西36 ㎞という広大なエリアは、本耶馬渓・深耶馬渓・奥耶馬渓などにカテゴライズされ、それぞれの見どころも豊富。長年のあいだに回遊路も発達しているので、様々な探索ルートで楽しめるのも魅力だ。
 
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中津駅から車で20分ほどでいける本耶馬渓(ほんやばけい)には、「競秀峰(きょうしゅうほう)」と呼ばれる巨大な岸壁が現われ、それ自体が見事な景観を生みだしている。さらに山中に入り、展望台や頂上から見られる景色は、断崖と渓流が織りなす絶景。広大な耶馬渓のなかでも、代表的な景勝地のひとつ。
 
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そんな競秀峰のすそ野にある「青の洞門(あおのどうもん)」は、江戸時代に造られたトンネル。岸壁沿いの道から川に落ちる人々を救うため、羅漢寺の禅海和尚が中心となり約30年の歳月をかけて作られたと伝えられ、通行料を徴収した日本最古の有料道路という説もある。明治時代に車両が通行できるよう改修されたが、いまでも一部に手掘りのノミ跡がみられる。ちなみに現在は通行無料。
 
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青の洞門から約500mほど離れたところにある「耶馬渓橋」も名所のひとつ。日本で唯一の8連アーチの石橋であり、長さ116mは石造アーチ橋で日本一の長さを誇る。長崎県の石橋に多い水平な石積みが採用されているため、地元ではオランダ橋とも呼ばれている。
 
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青の洞門から車で10分ほど山を走るとある「羅漢寺」は、645(大化元)年にインドの僧・法道仙人が、この地の岩窟で修業したことが始まりとされる古刹。1337(延元2)年に、臨済宗祖の円龕昭覚(えんがんしょうかく)が訪れ、羅漢の画像を洞窟に掲げたことから羅漢寺と呼ばれるようになったといわれるそう。
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その円龕昭覚と中国からきた逆流建順という僧が造立したといわれる「五百羅漢」は、日本最古の五百羅漢石仏として国の重要文化財にも指定されている。こちらは山道や探勝道をたどって着く無漏窟(むろくつ)と呼ばれる岩屋で見ることができる。
 
 
②へ続きます
 
 
画像提供:公益社団法人ツーリズムおおいた

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恩田 正恒(町旅編集部)

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