かつての日本を支えた「絹産業」を福島で学ぶ!
<福島県福島市>

「シルクロードでつなぐ街と人。信達地方・絹文化を活かしたまちづくり」をテーマに開催された、シルクロードネットワークふくしまフォーラム2017。絹に関する施設の見学や参加者との交流が行われた。
 
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「福島民家園」は約110,000㎡の広大な敷地に、江戸時代中期から明治時代の民家などを移築復原している施設だ。県北地方の民家を中心に、当時の環境を再現している。また、建物の多くは、国、県、市の文化財に措定されている。
 
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美しい茅葺が印象的であった「旧小野家」。市指定の有形文化財である。県北地方の養蚕農家で、建築年代は、明治6~7年頃とされている。中二階や屋根裏も蚕室として使用されたため、風や光を取り入れる工夫として半切妻屋根(はんきりづまやね)となっている。この屋根は、当地の養蚕農家の代表的な特徴だそうだ。
 
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伊達郡梁川町の広瀬川川岸に建てられた「旧広瀬座」。明治20年頃、町内の有志によって建設されたというから驚きだ。舞台中央は回り舞台となっており、床下の奈落で人力にて操作している。楽屋の板壁には、当時来演した役者達の落書きが残されていた。このように手つかずのまま保存されている芝居小屋は、全国でも珍しいそうだ。こちらは国の重要文化財に指定されている。
 
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園内には、当時の風景が再現されている。樹木や池、小川などが整備されており、のどかな雰囲気が楽しめる。何度か、テレビ局などからロケ撮影の依頼があったようだ。
 
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福島市では現在、5軒の農家にて養蚕が営まれている。そのうちの一軒に見学へ向かった。あたりは目を見張るほどの美しい緑が広がっていた。
 
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こちらでは、約15万匹の「お蚕さま」が飼育されており、年5回ほど繭を出荷しているとのこと。訪問時は出荷前だったため、飼育所内は大賑わい。「お蚕さま」が元気よく桑の葉を食べていた。この時期は一日中、桑の葉を与えるそうで「昼も夜もないよ」と嬉しそうに話してくれた。また「養蚕は技術ではなく天候が大事!」とも教えてくれた。
 
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ウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計による「日本基督教団福島新町教会」。2階は角型下部押し出し窓、3階は上伸半円アーチの下に押し出し窓を設けている。2011年、東日本大震災により大きなダメージを受け、一時は修復を諦めたが、牧師さんの熱意、そして、この教会を愛する人々の尽力により、見事修復を終えることができた。
 
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夜は「コラッセふくしま」最上階にて交流会が行われた。10種類以上の日本酒が用意され、皆、福島のお酒をおおいに堪能していた。絹の歴史見学や参加者との情報交換は大きな収穫であったが、田園風景やこのような景色に出会えたのも貴重な収穫であった。
 
 
 
 

地図

レポーター

森 順一郎

今回の視察で何よりも嬉しかったのが「お蚕さま」に会えたこと。小学生の頃、学校で飼育したとき以来でした。「お蚕さま」はとてもデリケートな家畜らしく、安易に触れてはならないようです。触れたい気持ちを抑えるのが大変だった見学でした。

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