日本最大級の集落跡で縄文人を知る~三内丸山遺跡~<青森県青森市>

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日本最大級の縄文集落跡である「三内丸山遺跡」。沖館川右岸の河岸段丘上に位置し、約40ヘクタールの広大な範囲に広がっている。2000年には国の特別史跡に指定され、2003年には出土遺物1,958点が重要文化財に指定された。縄文時代の「むら」が体験できる日本有数の遺跡である。
 

縄文時代中期の「大型竪穴住居(復元)」。集落の中央付近から見つかることが多いようで、三内丸山遺跡では11棟発見された。この住居は発見された中でも最大規模であり、長さ約32メートル、幅約10メートルもある。数ある遺跡の中でも、強い存在感を放っていた。
 
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住居内部を見学することができる。使用目的は色々な説があり、この広さからすると個人住居ではないとの見方が強い。集会所、共同作業場、共同住宅などに使用されたと考えられている。数千年前に、このような立派な建物を完成させた技術に驚かされた。
 

三内丸山遺跡で発見された遺跡の中で最も重要といわれている「大型掘立柱建物(復元)」。高さは約14.7メートル。この大きさが重要視されることも多いが、柱穴の間隔、幅、深さが全て統一されていることも非常に重要である。この時すでに測量の技術が存在することや高度な技術を有していたと考えられる。屋根については色々な説があるため、現在、復元にはいたっていない。
 

近くにある覆屋内では、大型掘立柱建物の柱穴が見学できる。
 
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これまでに550棟以上も発見された「竪穴住居(復元)」。そのうち15棟が復元されている。屋根は茅葺き、樹皮葺き、土葺きの3種類が存在する。床は地面を掘り込んで作られており、中央には炉があったが、炉の位置や構造は時代によって変化が見られるようだ。
 
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遺跡を堪能した後は「さんまるミュージアム」へ。こちらは、土偶、編みかご(縄文ポシェット)などの重要文化財が展示されている。また、縄文人の生活を場面ごとに再現するなど、縄文文化が分かりやすく紹介されている。
 
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土偶、岩偶などは、まつりに使用されたと推測されている。これらは盛土から出土していることから、盛土でまつりが行われていたとも考えられている。なかでも土偶は2,000点以上も発見されており、他の遺跡と比べると圧倒的な出土数を誇っている。
 
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縄文人に愛好されたヒスイ。日常生活に必要な道具は集落内でつくられていたが、このヒスイは理化学的な分析により、離れた地域から運ばれたと推測されている。約500㎞離れた地域の物が運び込まれ、集落内で加工が行われたとも。人が交流を行い、情報や技術が交換されていたと考えられる。
 
写真:森 順一郎
 

INFORMATION

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レポーター

森 順一郎

青森県では、三内丸山遺跡をはじめとする「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録を目指しています。平成21年1月5日には、ユネスコの世界遺産暫定一覧表に記載されました。みなさん、ご理解と応援をよろしくお願いします!

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