およそ1700年前の祖先に学ぶ特別史跡公園
<宮崎県西都市>

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宮崎県のほぼ中央に位置する西都市は、市街地の西方に標高約60mの平坦な洪積層の台地があり、その一帯からは約1700年前に作られたという様々な古墳が発見されている。東西2.6Km、南北4.2Kmの範囲内で発見された300あまりもの古墳は歴史的景観を維持保存する為に整備され、現在は「特別史跡公園 西都原古墳群」として人気の観光スポットにもなっている。
 
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墳丘の外側に土塁がめぐらされた珍しい形式の古墳「鬼の窟(おにのいわや)」の周囲は、花の名所としても知られている。カラフルなコスモスが咲き乱れる季節もあれば…。
 
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ひまわりの絨毯で黄色一色に染まるときもあり、季節によって様々な一面を見せてくれる。ちなみに「鬼の窟」には「木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)」を嫁にしたいと考えた鬼が一晩で完成させたという伝説がある。結局、サクヤヒメと結ばれることが無かった鬼を、これらの花々で慰めているのだろうか。いずれにせよ、この古墳は伝説に登場するほど古くからあり、人々に知られていたということである。
 
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園内にある「宮崎県立西都原考古博物館」は、来館者自らが主体的に学ぶことを導く考古学専門のフィールドミュージアムだ。テーマは考古学だが、常に新しい情報を提供する常展示や、ユニバーサルデザインが徹底された館内施設、英語・中国語・韓国語による展示解説やナビ用アプリの採用など新しいものを取り入れ、貴重な資料に触れる機会を広く提供している。また、古墳群を眺めながら食事もできる「喫茶 ラウンジ眺」や、お洒落なミュージアムショップ「舗」など観光向けの施設もあり気軽に訪れても楽しめる。
 
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博物館から少し離れたところにある古代生活体験館では、実際の調査や機器の使用等をとおして考古学を学べる本格的な考古学体験のほか、石器・土器やまが玉など、古代人の知恵と工夫が分かる道具を1時間~2時間程度で作れる制作体験も準備されている。製作体験は毎日開催されているが、制作物によっては時間が限定されている。参加したい場合は事前にホームページで開始時間をチェックしてから訪れると良い。電話での申し込みも可能だ。

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レポーター

恩田 正恒(町旅編集部)

Webとか携帯電話とか日常的に使っているモノも、土器・石器の延長線と考えると、人類は代を重ねることでレベルアップしているんだな~と感じます。でも、いま「石器を作れ」といわれたらなかなか大変そう。変わりに失われたものもあるのかもしれませんね。

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