天然記念物の上を歩いてむかう「霊域の島」
<宮崎県宮崎市>

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宮崎市から南へ約20km、日南海岸国定公園の表玄関にあたる青島は、干潮時には陸続きになる島。島の外周は1.5キロメートルほどの小さな島だが、亜熱帯性植物27種を含む約200種が生育しており、この島の「青島亜熱帯性植物群落」は1952(昭和27)年に国の特別天然記念物に指定されている。
 
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いまでは舗装された橋で誰でも渡れるようになった青島だが、1737(元文2)年までは島全体が霊域とされており、一般人は入ることは許されない神秘の場所であったそうだ。島に入って鳥居をくぐると「海幸彦・山幸彦」伝説でも有名な青島神社がある。
 
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天然記念物の森のなかにあらわれる青島神社は、海幸彦・山幸彦兄弟の伝説にでてくる「山幸彦=彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)」と妻の「豊玉姫命(とよたまひめのみこと)」、そしてその二人を引き合わせた「塩筒大神(しおづつのおおかみ)」が祀られており、縁結びのスポットとしても有名。別名「夫婦びな」とも呼ばれる古式豊かな「青島神社神ひな」は、芸術作品の一面も併せもち人気が高い。
 
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青島をとりまく奇岩は数百万年前に海中から隆起した地層と考えられており、水面上に現われてから長い年月のあいだ波に浸食され現在のような形ができたと言われている。その形状からついた呼び名は「鬼の洗濯板」。こちらは1934(昭和9)年に「青島の隆起海床と奇形波蝕痕」として国の天然記念物に指定されている。
 
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毎年7月の最後の土日には、地域の若者衆(22~23歳の青年)によってすべてとり行われる祭事「海を渡る祭礼」が行われる。まつりの見どころは「あばれみこし」で、若者衆が神輿を激しく暴れさせながら練り歩くさまは大迫力。若者たちはこの例祭を経て一人前と認められる通過儀礼の意味もあるという。
 

INFORMATION

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レポーター

恩田 正恒(町旅編集部)

ここ何年か個人的に島ブームきています。たいていの島は自然が豊かで釣りもできるし、日本アルプスの山奥に比べたら人里も近くて安心度も高い気が…。

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