約3000もの「講」を従える、霊験あらたかな神社の『ご神徳』を生み出す力とは?
〈埼玉県秩父市〉

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先にご紹介した『三ツ鳥居』『お犬さま(ご眷属の狼)』のほかにも、この三峯神社にはもう一つの人気アイテムが存在する。その名も『ご神木』。
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拝殿をはさむようにして石段の左右に立つ、樹齢八百年の巨大な杉の木は、「坂東武士の鑑」と謳われた鎌倉初期の武将・畠山重忠から寄進された杉だという。いつの頃からか、この木には癒しの力があるといわれ『ご神木』と呼ばれるようになった。ご神木が放つ「気」に集うため、標高1100メートルもの地に回を重ねて足を向ける人々もいるという。さらに、この神社そのものが「ご神域」で、この地を踏むだけで「ご神徳」にあずかれるという話まである。
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「関東最大級のパワースポット」の呼び名でメディアでも報じられることのある三峯神社。その拝殿は、平成13年から16年にかけての修繕で、日光東照宮の陽明門を思わせる華麗な極彩色をまとい甦った。
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専門の職工により極彩色の漆塗り仕上げを施された彫刻の数々は、じっくり見ていると日が暮れてしまいそうなことから『日暮らし○』の呼び名を持つ・・は、『日暮らし門』の別名でも知られる日光東照宮『陽明門』からの引用だが、そっくりそのまま三峯神社『拝殿』にも使えそうだ。
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拝殿の脇では、この神社最大のミステリーも見られる。敷石に水をかけると浮かびあがってくるのは、長さ50センチほどの龍の頭。2012年の辰年のある日、突如として敷石に浮かびあがってきたのだという。黒く長細い頭に二つの赤い目が、まさに龍の頭そのものに見える。御眷属の狼のイメージがある三峯神社だが、調べてみると、じつは龍ともかな〜り関係が深いのがわかった。
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1.三峰の山中には龍洞と呼ばれる深い井戸があり、ここには昔から竜神が住んでいるとされている。2.三峰とは、雲取山・白岩山・妙法ヶ岳の三山をいうが、この3つの峰がつくる美しい形は「進龍」とよばれる。3.風水によれば、三峰山は富士山から東京へ連なる強力な龍脈(エネルギーの通り道)上にあるという。
それらにより、この三峯神社は、龍穴(山々の霊気・神気が流れ込み、溢れて噴出する場)と呼ばれる場所にあたるという。
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拝殿の横へ廻ると、後ろに鎮座する本殿も見られる。が、その手前、拝殿の横袖の彫刻に目が止まる。絵柄から題材は、中国の故事『竹林の七賢人』とわかるのだが、なぜか3人しかいない。もしや?と思い反対側の袖を覗くと、やはりこちらに4人いた(対で合計7人が揃う)。日光東照宮「陽明門」にも刻まれている『竹林の七賢人』は、中国の故事や逸話を好む「家康公」に由縁があるようだが、三峯神社の場合には、果たしてどんな由来があるのだろう?と気になった。
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『日本神話』に登場する神・国常立尊(クニタチトコノミコト)が奉られている国常立神社。『日本神話』での根源神(最初に現れた神)で、日本の国土を形成した神として知られる。
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境内の中にある小さな神社である摂末社には、摂社と末社の23社があり、三峯神社にゆかりの深い神様を奉っている。なかには、諏訪大社、大神神社(おおみわじんじゃ)などのよく知る名前もみえる。
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妙法ヶ岳に鎮座する奥宮の遥拝所である『遥拝殿』からは、奥宮のほかにも秩父市をはじめ日光連山など素晴らしい景観が一望できる。入り口には鳥居があり、鳥居へつづく階段途中には森幻黄斉作の神犬像も見られる。
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ここ遥拝殿も三峯神社の境内のなかで、とくに強いパワースポットの一角と言われている場所だ。なるほど、たしかに「(龍穴にあたる三峯神社で)山々から霊気・神気が流れ込み、溢れて噴出する場」という先に掲げた風水を体感できる場として、ここは打ってつけかもしれない。訪れた際には、また忘れずに立ち寄りたい場所だ。
 
写真:乃梨花

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レポーター

乃梨花(「町旅」女子部)

ひとり暮らしの猫飼い人ゆえ、
長らくショートトリップ派・・でしたが、
最近は、猫を預けて遠くまで足をのばすこともしてます⭐️
(➕日本酒党❤️)

【アクセス】
三峰口駅より西武観光バス三峯神社行きで約75分「三峯神社」下車徒歩すぐ
西武秩父駅より西武観光バス三峯神社行きで約90分「三峯神社」下車徒歩すぐ

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