地元ボランティアの方と歩く

ほとんどの商品が試飲可能!常に革新を続ける「奥の松」の酒造ギャラリー
<福島県二本松市>

蔵カフェ「千の花」で郷土料理の昼ご飯を食べていると、自然と酒の話が出てきた。二本松市内には4つの蔵元(大七酒造奥の松酒造人気酒造檜物屋酒造)があり、酒どころとしても有名。ガイドの鴫原(しぎはら)さんにオススメを聞いてみると…。
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そんな訳で、奥の松酒造へ向かうことに。1716(享保元)年創業の奥の松酒造は、300年の歴史で培われた「伝統の技」と「最新の技術」を融合させた酒作りをする蔵元で、国内外の鑑評会で金賞を受賞した酒も数多くある。
 
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車に乗り奥州街道を郡山方面へ5~6㎞走ると街道沿いに大きな看板がみえ、 中へ入ると安達太良山を背景に本社ビルと倉庫がどんと構えていた。鴫原さんが別の場所にある酒蔵見学をお願いしてくれたのだが、残念ながら酒造りは3月までで、取材時は瓶詰などの出荷作業の時期とのこと。倉庫と思っていたうちの一つは工場でもあったので瓶詰工程を見学。
 
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工場の一番奥には酒蔵で作られた原酒が入ったタンクがズラリ。大きいものは一升瓶で約1万3千本にあたる23キロリットルほどの容量を持っているそう。このタンクから様々な調整を経て製品化されていくのだ。
 
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製品化のラインには、0~70℃の水温で瓶詰め後殺菌を行う「パストライザー」や高速でラベルを貼る「ロータリーラベラー」などの機械で、作業の多くは自動化されているが…一部では機械に頼らず人の目による確認作業もされている。次々と流れてくる製品(このときはワンカップ)を一つ一つ素早くチェックする様は職人っぽく最も興味深かった。ちなみに、高価格の製品や受注生産品は機械のラインには乗せず、ラベル貼りまで手作業で行うそうだ。
 
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工場見学のあとは、本社ビルのなかにある酒造ギャラリーへ。ここはお客とのコミュニケーションスペースと位置付けられ、蔵元ならではのサービスが提供されている。日本酒が好きな方はぜひ旅の行程に組み込むべき。
 
nihonmatsu_5_04ギャラリーと名付けられるだけあって、ここには奥の松酒造でつくられる酒のほぼ全商品がラインナップされている。しかも、そのほとんどが無料で試飲可能! スタッフの方と語らいながら、味を確かめて好みの酒を探すことができる。
 
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ラインナップのなかには、梅酒や果実を使ったリキュールなどもあるので、日本酒が苦手な方でもOK。ちなみに、鴫原さんがいつの間にか甘いお酒を買っていたので「それも燗して飲むんですか?」と聞いてみると…
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とのこと。自分が飲みたい酒ばかり目がいき、そのパターンは思い浮かびませんでした。見習いたいものです。
 
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ほかにも、洋食にあう日本酒「エイト」や、蜂蜜と水と酵母菌だけでつくられた「ミード酒(商品名:ハニール)」といった珍しいお酒もある。このような挑戦的新製品を次々送り出しているのも奥の松酒造の特徴で、伝統を受け継ぎながら常に進化を指向する姿勢のあらわれだろう。300年を超える歴史は、日々の革新の積み重ねがあってこそ到達できる時間なのかもしれない。
 
つづく
 
取材協力:二本松市役所観光課

INFORMATION

地図

レポーター

恩田 正恒 (町旅編集部)

酒は日本酒が一番好きですが、車を運転していたため試飲ができず…なので、財布と相談して手ごろなお値段の一升瓶を土産に購入しました。ふくよかな香りの「吟醸」は、サラサラと呑めてしまうので、飲み過ぎに注意→してたのに、数日で飲みきってしまいました。うまかったです。
奥の松を飲むと「鴫原さんが奥様に買ったお酒は、ちゃんと飲んで貰えたのか」という問いかけが脳内をうろつきました。

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