文化財→奇岩→黄金像→桜、見どころ盛り沢山の国指定名勝「妙義山」
<群馬県安中市・富岡市・下仁田町>

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群馬県の安中市・富岡市・下仁田町の境界に位置する妙義山は、赤城山・榛名山とともに上毛三山の一角をしめ、群馬を代表する山のひとつである。石門をはじめとする多数の奇岩やギザギザとした鋸状の尾根が生みだす景観は、国の名勝に指定されている。
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そんな妙義山は古くから山岳信仰の対象でもあり、東麓山腹には537(宣化2)年に創建されたという妙義神社がある。境内は上下に分けられ、旧寺域である下部から165段の石段を登ると本殿がある上部神域。取材時はあいにくの天候だったが、タイミングがあえば関東平野の彼方まで見渡せるそうだ。
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境内の建造物は江戸時代初期から中期に建てられ、写真の本殿・幣殿・拝殿のほか総門・唐門などは国指定の重要文化財。その他の建造物もほとんどが県・町指定の文化財となっている。
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いずれもすぐれた彫刻が各所に見られ、細部に至るまで見どころが豊富。峻険な岩山の懐に際立って見える鮮やかな色彩も見事だ。
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妙義神社の南門をでると、妙義山のハイキングコースへつながる。難易度の高さで有名な妙義山だが、ここから中之嶽神社へと向かう中間道は、大半が整備された道になっていて気持ちよく歩ける。
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案内板も頻繁にでてくるので道に迷う心配も少ない。ちなみにこの中間道は環境省の構想に基づく「関東ふれあいの道」の一部で、美しい自然や田園風景、歴史や文化遺産にふれあうことができるようになっている。
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ただし、一部はこんな鎖場があるので、しっかりした準備は必要。
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約2時間ほど歩くと様々な奇岩が集中したエリアに到着。大砲岩をはじめ、様々な名前が付けられた岩が作り出す景観は、さすが日本三大奇勝の一つとうなずいてしまう。
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妙義山が一味違うのは、奇岩群の近くには鎖が設置されていて、これを登ると…
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これらの岩を見るだけでなく、間近まで行けてしまうところ。足場が狭いので注意が必要だが、中腹なのにかなりの高度感とスリルが味わえる人気スポット。ただし滑落事故もあった場所なので不安を感じたら行かないこと。
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もう少し進むと第四石門というアーチ状の大きな岩がある。先ほどの奇岩群もだが、大いなる自然の造形に驚かされる。また、石門の近辺はちょっとした広場と東屋があるので、食事など休憩をとる場所としてもオススメだ。
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広場から40分ほど歩くと中間道の一端になる中之嶽神社に到着。実は奇岩群や石門を見るだけならコチラからスタートするのが一般的(石門巡りというコースがある)。ここは、轟岩という自然石を御神体にしているため本殿を持たない珍しい神社で、拝殿も岩に食い込むように建てられていている。
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妙義神社とおなじく中之嶽神社も長い階段。下の境内には社務所や土産物屋のほか、金色に輝く巨大な像が…。
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正体は高さ20メートル、重量8.5トンという日本一大きな大黒様。大黒様は木槌を持っているのが一般的だが、中之嶽神社の大黒像が持っているのは剣。病や悪霊を祓って福を招いてくれるそうだ。myougi14中之嶽神社をでると群馬県立妙義公園の看板と駐車場(歩きではなく自動車を使えば、最初に紹介した妙義神社から10分程度でこられる)があり、隣接してさくらの里という森林公園もある。47ヘクタールという広い園内ではシルエットも濃淡も異なる様々な桜が咲き乱れ、ほかにはない色合いを作り出している。
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40種類を超える桜を眺められる場所も時間もそう多くはない。さくらの里は桜の開花シーズンにあたる4月1日から5月10日の間は利用時間を延長しているので、中間道を歩いたあとでも十分楽しむことができる。この期間中に訪れて、妙義山をたっぷり堪能してみてはいかが。

INFORMATION

地図

レポーター

恩田 正恒

せっかくなので、山頂へ向かう上級者コースにも行ってみたところ、他の山とは比べ物にならないくらいの難易度で結構な怖さを感じました。誰にでもオススメできる場所ではなかったので記事には入れてません。文中で紹介した中間道の途中にもいくつか山頂へと続く分岐がありますが、警告の看板があるので間違えて入ることはないハズ。看板がなくても、進むのが怖いなと思ったら引き返してくださいね。

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