ひっそりした風情がお好きやったら、上賀茂あたりもよろしおすえ
<京都府京都市>

京都の定番観光コースといえば、銀閣寺~清水寺あるいは嵐山~嵯峨野あたりが有名だが、観光シーズンともなれば人混みでうんざりすることもしばしば。そんな俗っぽさも、生きている町・京都の魅力ではあるが、ひっそりとした雰囲気を求めるなら、上賀茂あたりはどうだろうか?
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通称「上賀茂神社」、正式には「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」は、古代より賀茂氏が守ってきた京都でももっとも古いといわれる神社。
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境内の至るところに清流が流れているが、本流は加茂川から引かれ、御生所川・御手洗川と名を変え、境内を出ると明神川と呼ばれる。また神社の裏にある神山より湧き出る「神山湧水(こうやまゆうすい)」は、上質の湧水でお茶や珈琲を淹れるにも最適。毎年4月の第2日曜には、川を流れる盃が通り過ぎる間に歌人たちが和歌を詠むという、平安貴族を彷彿とさせる雅な賀茂曲水宴(かもきょくすいのえん)がおこなわれる。
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ちょうど結婚式が行われていた。白無垢が日を受けて、ひときわ輝いていた。お幸せに!
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さて神社を出て、明神川と名を変えた流れに沿って、室町時代から神官の屋敷町として形成されてきたのが社家町。川に架かる土橋、川沿いの土塀、社家の門、妻入りの社家、土塀越しの庭の緑など、貴重な歴史的風致は、江戸期にほぼいまのかたちになったといわれる。重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。
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そういえば、こんなふうに水路を渡って家に入る構造を、東京では見かけない。なぜだろう?すべてが暗渠になったから・・・かな?たぶん。
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通りのむこうに望まれる比叡山。こういう風景は偶然ではなく、庭の借景のようにちゃんとデザインされたものなのかもしれない。
すぐき
このあたりの名産といえば「すぐき」。周辺には住宅の狭間に、すぐきの畑や漬物の作業場が見かけられる。通りにある「なり田」さんは、すぐきの老舗。京都駅の土産物屋等には出ていない。千枚漬やしば漬などと違ってやや癖のある味ながら、とても奥行きの深い伝統の味だといえる。
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かつての社家住宅の外観をよく残しているといわれる「井関家住宅」は、中央にある望楼が町のランドマークにもなっている。現在は和雑貨屋さんとなっており、趣ある店内に色鮮やかな香袋や匂い袋が並んでいる。
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「京料理さくらい」さんは、観光のついでにふらっと立ち寄るような料理屋さんではないが、いつかこんなお店で本格的な京会席をいただいてみたいもの。
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伝建地区の端に位置する藤木社のクスノキ。幹周4.2m、樹高10m、樹齢約500年だという。全国各地に古いクスノキは多いけれど、こんな町中にど~んとあるのは珍しい。町並の風景を、ぎゅっと引き締めている。
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さて、伝統的建造物ではないが、ちょっと気になったのがこれ。新築の建売だが、ちゃんと周囲の景観を壊さないよう配慮されている。
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いかにも昭和レトロな雰囲気を醸すアパート。こういう建物もいずれなくなってしまうだろう。ちゃんと保存したほうがいいのかも。
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地下鉄北山駅へむかってぶらぶらと歩くと、あたりは閑静な住宅地。北山通りや鞍馬街道には、レストランやブティック、雑貨・インテリアなど、ちょっと通好みのおしゃれな店も多い。いわゆる観光客向けの商売ではないので、このへんもポイントかな。
※もちろん、桜の季節や催し物のあるときなどは、上賀茂もそれなりの人出であることはいうまでもありませんのであしからず。

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レポーター

岡崎 聡

「町旅」編集部

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