キング!クイーン!ジャック!カードみたいに集めたくなる(?)横浜三塔めぐり
〈神奈川県横浜市〉

横浜三塔をご存知ですか?キング・クイーン・ジャックの愛称で知られる横浜市の歴史的建造物は、入港する船の外国人船員たちがトランプのカードに喩えて名づけたそうです。外観からはトランプよりも?むしろ『チェス』のキングとクイーンにそれぞれのイメージが近いため、一瞬「チェスの間違いじゃ?」とも思いましたが、いえいえ(冷静に考えれば)チェスにはジャックがおりません。
IMG_1726
キングと呼ばれる神奈川県庁の建物は、全体的にクラシカルでスタンダードな雰囲気。昭和初期に流行した帝冠様式のはしりで、スクラッチタイル張りの外壁と中央の高塔が特徴的です。(1928年竣工。設計は小尾嘉郎)
IMG_1742
貴婦人のようにエレガントな印象のクイーンこと横浜税関本関庁舎は、3つの中では、紅一点(女性名詞)の存在。イスラム寺院風のエキゾチックなドームが特徴のこの建物は、税関らしく正面を港に向けて建っています。(※写真は背面を撮影)
IMG_1749
1934年の竣工時の建物を残したまま、平成15年には改修・増築工事も完了しました。この位置から写真を撮ると、まるでハリウッド・ブールバードかどこか?異国の雰囲気です。
IMG_1795_b
トランプカードの絵札の中では王様と王妃様より“格下”のジャック。ところが、横浜三塔の中では、王様より偉いかも(?)しれません。もっとも歴史が古く、三塔の中で唯一、国の重要文化財に指定されています。このジャックこと横浜市開港記念会館は、横浜開港50周年を記念して、大正6(1917)年に市民の寄付によって建てられました。(設計は福田重義)
IMG_1799rr
この建物は、赤煉瓦に白い花崗岩が縞模様のアクセントで入っている、当時の日本では数少ない近世ルネッサンス式建築。時計塔や八角ドーム、角ドームが特徴的で、大正期には横浜の政・財界や文化関係者を対象とした社交場(サロン)としても活躍しました。
IMG_1845_r
「ジャック」のドーム部分の真下に位置する特別室は、上品なコーラルピンクを基調とし、格調高い雰囲気。じつは、8角形の部屋に、8角形のテーブルが設えてある「入れ子」構造です。
IMG_1857
毎月15日に限り、一般公開される講堂は、古典的な佇まいの美しいホールです。この会館を使った講演会や演奏会は、当時は権威を象徴するものでしたが、現在は一般公開日には「20分以内ならば誰でもピアノの演奏OK」になっています。
IMG_1898
三塔見学のあと、ランチに訪れたのは、市認定歴史的建造物の旧横浜銀行本店別館。日本近代様式建築完成期の建物(昭和6年・1931)で、三角形の敷地を生かし、先端にトスカーナ式の列柱を並べた半円形のバルコニーを配する特色ある建築です。平成7年に、横浜アイランドタワーの高層棟と接続するかたちで復元されています。
IMG_1875b
このトスカーナ式列柱建築の雰囲気ある建物を利用した「カフェオムニバス」は、雑誌やドラマの撮影などにも使われる話題のカフェです。
IMG_1894r
この店のランチセットは、サンドイッチ・フォー・カオマンガイ・デミごはん、などの6種類の中から選べ、これに3種の前菜と飲みものがついて950円は、かなり良心的です。(写真は、オムニバスバーガー。)
IMG_1968_r
記念に『ベタなおみやげ(横浜三塔物語)』も買ってしまいました。
 
写真:乃梨花

INFORMATION

地図

レポーター

乃梨花(「町旅」女子部)

ひとり暮らしの猫飼い人ゆえの
ショートトリップ派
(➕日本酒党❤️)

関連タグ

関連記事

エリア

(Categories)

タグ

(Keywords)

すべてのタグを見る

おすすめ記事