風待ち港、遊郭、ペリー艦隊etc..歴史ロマンあふれる伊豆下田ペリーロードをあるく
〈静岡県下田市〉

伊豆急下田駅から歩いて10分ほどのペリーロードは、下田条約締結のために入港したペリー艦隊が行進した、下田港から了仙寺までの平滑川(ひらなめがわ)沿いの道。幕末から明治、大正時代にかけて造られた蔵や商家などが立ち並ぶ町並みは、下田らしい叙情あふれる風景として知られています。
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この平滑川沿いの石畳の遊歩道を歩いて心地良いのは、おそらくその距離にも理由がありそうです。長すぎず短すぎずなほどよい長さは、疲れも少なく快適です。この赤い欄干の先に見えるなまこ壁の店は『SOULBAR 土佐屋』といい、江戸時代の回船問屋の古い建物を利用した店だそう。地元のみならず全国にもファンが多いと聞きます。
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もと遊廓だったというこの建物は、現在は、明治・大正時代のアンティーク家具&骨董品を集めた店と喫茶店を営業している『風待工房』。ペリー艦隊にはじまる開港以前の江戸時代の下田は、東西を往復する船の風待ち・避難の寄港地として栄えました。また当時、風待ち港には、遊郭がつきもの(?)だったとか。建物と店名からは江戸の奥深い歴史さえ想像させます。
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ここペリーロードで『なまこ壁』と一緒に語られるもう1つのものは『伊豆石』造り。火事が多かった江戸時代には、耐火性の強い伊豆石は重宝され、蔵にも多く使われたといいます。手前の緑の窓枠が目印の店は『ページワン』というイタリアン・レストランですが、この店も伊豆石作りの古い洋館を利用しているそうです。
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逢坂橋のたもとにある草画房(そうがぼう)は、映画やドラマにも登場しそうなノルタルジーあふれる古民家を利用したカフェ&ギャラリー。どの角度から眺めても絵になる美しい建物で、築100年になろうかという歴史を持つそうです。
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了仙寺から下田港の方へ、ペリーロードを歩いていくと、突きあたりの右の民家が並ぶ一角に「温泉旅館 大川屋」の看板があります。入口をのぞくと、懐かしい昭和レトロな風情ただよう玄関先のしつらえが目に入りました。
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さらに下田ペリーロード見物(?)に欠かせないのが『猫』たちです。『道を歩けば猫に当たる』くらいの高い確率で出会えるのも猫好きには嬉しいところ。考えてみればそりゃトーゼン、漁港に猫はつきもの(?)でしたっけ・・
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ペリーロードの終わりにある旧澤村邸は「伊豆石」を使った「なまこ壁」の民家(澤村氏より市に寄贈)で、大正時代の建築。黒い壁が目印です。市の歴史的建造物にも指定されており、ボランティアの方が親切に案内もしてくれます。疲れた時にはここの休憩室で少し休んでいく利用のしかたでも構わないそうなので、場所を覚えておくと休憩やトイレにも便利かもしれません。
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了仙寺からペリー艦隊が上陸したポイントへは、ペリーロードを道なりに進み、突きあたりの旧澤村邸から左にそれた道を進むと目のまえに海が見えてきます。視界が開けて目のまえに海が広がる一瞬は、爽快!
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ペリーの記念像をこの小散歩のゴールに設定すると、何やら達成感を感じるのは、気のせいでしょうか?いずれにせよ、逆のコース(ペリーからスタートして、了仙寺でゴール)よりもこちらの方が『盛り上がり感』があり、時間があれば、双方のベクトルで比べて試してみるのも面白いかもしれません。
 
写真:乃梨花

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乃梨花(「町旅」女子部)

ひとり暮らしの猫飼い人ゆえの
ショートトリップ派
(➕日本酒党❤️)

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