日本遺産の物語

「四国遍路 徳島県③」 ~回遊型巡礼路と独自の巡礼文化~
 <徳島県徳島市、勝浦郡>

■回遊型の長距離巡礼路
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キリスト教やイスラム教の巡礼にみられるような最終目的地を目指す「往復型」の巡礼路とは異なり、四国一円に展開する「回遊型」の長距離順路である。長い遍路旅をするお遍路さんの表情は、充実感と安らぎに満ちている。
 
■第15番札所 国分寺
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県指定史跡に指定されている札所。聖武天皇が天下泰平を願い、全国に国分寺を建てた。阿波国分寺はそのひとつである。長宗我部元親による天正の兵火にかかって焼失するまでは広大な規模を誇り、一世をおどろかせたと伝えられている。
 
■国分寺 烏枢沙摩明王堂(うすさまみょうおうどう)
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烏枢沙摩明王堂は大正の兵火を逃れた唯一の建造物。弘法大師が唐から招来した烏枢沙摩明王が祀られている。この明王はトイレの神様といわれ、お札をトイレの入口に貼ると下半身の病が治ると伝わる。
 
■徳島ラーメン
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札所やお遍路道の近くで「徳島ラーメン」のお店を見つけたら、ぜひ、食してほしい。豚骨スープに濃口醤油で味付けし、中細麺を用いるラーメンは、茶系と言われる。豚骨といえば九州が有名だが、こちらは生たまごをトッピングするのが特徴。ご飯とともにかき込めば、巡礼の疲れも吹っ飛ぶであろう。
 
■第20番札所 鶴林寺
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弘法大師と縁の深い寺とされている鶴林寺は、地元では「お鶴さん」と呼ばれている。本尊木造地蔵菩薩立像は国の重要文化財、絹本著色釈迦三尊像は国の重要美術品。この他、中世文書や丁石など多くの文化財を所蔵する。
 
■鶴林寺 三重塔
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歴史と風格を感じる三重塔は、江戸末期に建てられたと伝わり、県有形文化財に指定されている。鶴林寺は山頂に位置するため、これらの建物は戦火を免れた。そのお蔭で、釈迦三尊や地蔵来迎図など、多くの文化財が残っている。
 
■鶴林寺道
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四国霊場を巡る遍路道で、2010年(平成22年)に鶴林寺、太龍寺周辺の一部が初めて国史跡に指定された。石段や石畳みが多いが、きれいに整備されている。この幻想的な道は、お遍路ならではの雰囲気が感じられる。
 
画像提供協力
■阿波ナビ
■四国遍路日本遺産協議会

INFORMATION

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レポーター

森 順一郎

とうとう、四国お遍路徳島編が終了しました。皆様、ご協力いただき感謝いたします。引き続き、徳島県を取り上げていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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