日本遺産の物語

「四国遍路 香川県①」 ~結願成就し悟りに至る「涅槃の道場」~
<徳島県三好市、香川県三豊市、善通寺市>

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お遍路には、様々な巡礼の方法がある。一番札所徳島県霊山寺から巡る「順打ち」、最終札所香川県大窪寺から逆に巡る「逆打ち」。人それぞれの巡り方が存在しており、特に規則は存在しない。ここ香川県は「順打ち」の最終地点であり、八十八ヶ所の巡礼はこの地にて結願する。
 
■第66番札所 雲辺寺
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「涅槃の道場」香川のお遍路は、徳島県との県境にある雲辺寺より始まる。このお寺は八十八ヶ所の中で一番高いところに位置し「四国高野」と呼ばれている。お遍路泣かせの難所であるが、現在ではロープウェイで山頂へ行くことができる。
 
■雲辺寺 五百羅漢像
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500体の像が様々な表情を浮かべ、行き交うお遍路たちを見守る「五百羅漢像」。全国に点在し、四国では徳島県の地蔵寺にも存在する。この像の特徴は、全て表情が違うこと。雲辺寺の像は、かつて弘法大師が入唐した際、福建省赤岸鎮で見た五百羅漢像を模して作成されたと伝わる。
 
■第70番札所 本山寺
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「一夜建立」と知られている本山寺は、弘法大師が一夜にして建てたと言われている。四国八十八ヶ所霊場で、馬頭観音を本尊としている唯一の寺である。国宝である本堂は鎌倉時代に建立され、折衷様式の傑作とされている。戦国時代の兵火を逃れた数少ないお寺だ。
 
■本山寺 大師堂
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1795年(寛政7年 ) に建立された大師堂。国の登録有形文化財に指定されている。
 
■第73番札所 出釈迦寺
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弘法大師は7歳の時のある日、救世の大誓願を立て我拝師山頂上に登り身を投げた。すると釈迦如来と天女が現れ、落ちていく大師を抱きとめ「一生成仏」の旨を告げた。感動した弘法大師は、後に釈迦如来を刻み本尊とし出釈迦寺を建てた。
 
■出釈迦寺 捨身ヶ嶽禅定(しゃしんがたけぜんじょう)
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元は札所であり、現在は奥の院となっている「捨身ヶ嶽禅定」は境内から歩いて約40分のところにある。体力的に登ることが困難な人は、本堂の近くにある「奥之院遥拝所」を参拝しよう。ここで念仏を唱えると、捨身ヶ嶽禅定に登ったのと同じ利益が得られると言われている。
 
■写真提供/(公社)香川県観光協会
 
 

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レポーター

森順一郎

香川県はアートへの取り組みが盛んです。3年に一度、瀬戸内海に浮かぶ島々などを舞台に「瀬戸内国際芸術祭」が開催されます。世界中のアートファンが訪れる「直島」をはじめとした12の島と2つの港が華やかな作品に彩られます。アートはもちろん、食も楽しめるオススメイベントです。

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