国宝「彦根城」そして木之本宿へ
<滋賀県彦根市・長浜市>

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彦根城」は近世の現存する12の天守のうちでも、とりわけ価値が高いとされ、犬山松本、姫路、松江とならんで国宝となっている。かつて解体の危機にあったこの城は、北陸巡幸の明治天皇が、保存するように大命を下され残ったといわれる。はるか琵琶湖を臨む彦根山に立つその美しい姿は、まさに名城というにふさわしい。築城410年祭として、2017年はさまざまなイベントが計画されているそうだ。
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彦根城の天守は長方形になっているので、東・西から見ると細身の端正な姿を、北・南から見ると幅広のどっしりとした姿を表す。
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犬山や松本の天守と比べると内部はかなり余裕をもった空間になっており、戦闘用というよりは居住性を考慮して造られたように見える。
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それにしても、こんな巨大な岩を、いったいどこからどうやってここへ据え付けたのか?
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4代藩主直興により造営されたとう玄宮園から望む天守。歴代の井伊家の人々は、この庭園に客を招き、こんな風景を眺めながら暮らしていたのだろうか。
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さて、いまどきは、「ひこにゃん」である。だいたいは毎日3回登場するのだそうだ。で、約30分ほどパフォーマンスを披露してくれる。だが、まあ、これが、なんともユルい。ユルユルである。安易に手を振ったりしない。つまりユルユルを演じているわけで、さすが元祖、芸としてとても洗練されていると感心した。
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さて、湖北といえば、やや地味ながら、まだ観光化されない素朴さが魅力の木之本はどうだろう?JRの駅は“木ノ本”だが、町の表記は“木之本”である。暮方の旧北国街道沿いに佇むと、人の姿はまばらで、かつての宿場の雰囲気を彷彿とさせる情感が漂っている。
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木之本宿は、北国街道と北国脇往還の分岐点で、かつては本陣、脇本陣、問屋が一軒ずつ置かれ、旅篭、伝馬所、高札場などが点在し、町の中央を柳並木のある小川が流れる、そういう風情豊かな宿場町だったという。
dsc_0103軒下に古い薬の看板がかかっているのが、本陣跡の建物。のちに薬屋さんとなり、いまも隣地の店で営業されている。その名も本陣薬局、なんでも薬剤師の日本第一号だったという。
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若き北大路魯山人が愛したという酒「七本槍」を、いまも江戸期に建てられた蔵で造っている富田酒造。創業はなんと天文年間(16世紀半ば)、新しい感覚も取り入れながら頑張っていらっしゃる現在の蔵元は、15代目だという。とても心地よくおもてなしをしていただけるので、左党の方はぜひ立ち寄ってみてほしい。
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※ ↑ 写真提供:(公社)びわこビジターズビューロー
宿場からは少し離れるが、鶏足寺は紅葉の名所。境内には約200本もの古木の紅葉があり、落ちた葉が地面に降り積もるころ、あたりいちめんが深い赤やエンジに染まるさまは、まさに絶景である。
※以外の写真は、町旅編集部

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レポーター

岡崎 聡

「町旅」編集部

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