日本遺産を歩く

日本遺産認定の 「大山詣り」は現代でも人気のコンテンツ
<神奈川県伊勢原市>

社内のデスクで原稿を作るには勿体ない天気。というわけで、行ってみました「大山詣り」。紅葉が始まるトップシーズンの少し前、2016年11月前半の訪問記です。
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小田急線伊勢原駅の北口をでると「大山ケーブル行」のバスを待つ人々が大勢。「大山詣り」盛り上がってます。列は30mくらいありましたが、臨時便も出ているようで待ち時間10分ほどで乗車できました。
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20分ほど揺られると大山詣りの宿坊などが見えてきて、だんだん伝統色の強い風景に。終点で降りると参道は目前。外国人ツーリストのための案内所も設けられ、多くの人が立ち寄ってから出発しています。
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ooyama_06「こま参道」と名付けられたゆるい階段の両側には、みやげ物屋や茶店そして宿坊が並び、江戸とはいかないまでも昭和時代の懐かしい雰囲気はたっぷり。あちらこちらに日本遺産の幟(のぼり)がかけられ、地域一体となって「大山詣り」を盛り上げている感じがイイです。
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こま参道の362段を登るとケーブルカーのりば。江戸時代の人々は歩いて登ったのでしょうが、現代っ子の私はケーブルカーに乗りました。最初に開通したのは1931(昭和6)年。戦争中に廃止になるも1965(昭和40)年に再開し、2015年になり初代ケーブルカーは引退になったそう。
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で、入れ替わりで新型ケーブルカーが就役。これも日本遺産に認定されたことと関係あるのかな? 緩やかな曲面の下側とシャープに切れ落ちた上側でまったく異なる表情を見せる車体は、2016年のグッドデザイン賞受賞。
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阿夫利神社駅で降りるとすでに神社の境内。50メートルほど先は階段との合流地点になり…
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数軒の茶店が激しく呼び込み合戦してました。どちらもお茶は無料でふるまってくれますし、目立たないところに喫煙スペースもありました。ケーブルカーに乗ってきただけなのにとりあえず一休み。 片方の店で2個1パック300円のオニギリを買ったところ、むすびは手作り感満点なのに、海苔は食べる直前に巻くパリパリスタイル。コンビニおにぎりの影響なんでしょうかね。意外なところで時代の変化を感じてみたり。
ooyama_13茶店からは階段であと一息。上に見える鳥居の先が大山阿夫利神社の下社です。
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階段を上って振り返れば、はるか遠くまで見渡せる景色が拝めます。この日はすこしガスっていましたが、空気が澄んでいる日は相模湾に浮かぶ江ノ島、条件が良ければ房総半島・伊豆半島まで見えるそう。東京タワーもスカイツリーもない時代に、このような景観を得られることも人気の理由だったのかも。今も昔もみんな高い所が好きってことなんですね。
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阿夫利神社下社が建つのは、江戸時代は木太刀を収める大山寺の本堂があった場所で、「大山詣り」の目的地のひとつ。訪問時も結構な数の参拝客がいたが、売店の方に聞くと「今日は全然少ない」とのこと。江戸時代の御師さん達が作り上げた大山詣りは、時代とともに多少の変化を見せながらも、かなり長いスパンの人気コンテンツになっていました。
 
 
と、これで終わりそうなもんですが…「大山詣り」の魅力はまだまだあるってことで、次回へ続きます。
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INFORMATION

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レポーター

恩田 正恒

町旅編集部

取材先でよく見かける「顔だしパネル」。なぜか義務感のようなものを感じて、顔出して写真撮ってます。大山ケーブルには、画像のほかにもコマ回しバージョンや手持ちスタイルなど、数種類ありましたよ。顔出しパネルの写真を集めているサイトもあるようですし、ファンの方はぜひ!

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