津軽じょんがら節が響く美しい北の町
<青森県弘前市>

りんご、ねぷた、武家屋敷、弘前城・・・・魅力満載の津軽地方の中心都市。
地元の人たちが集う居酒屋で、津軽三味線の生演奏が聞ける。地元で人気の酒「じょんがら」を呑みながら、迫力満点の津軽三味線のライブを堪能する。いわゆる三味線とは、まるで音がちがう。腹の底へ響くような情念を感じる音だ。
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「ほや」は、新鮮さが命。やや癖があるので、はじめて食べる人が皆美味しいというのもではない。とはいえ、食べてみると、ちょっとしびれるような渋味が病みつきになる。「ほや刺し」「ほや酢」「ばくらい」など、料理の仕方で微妙に味が異なり奥が深い。弘前では「ほやは塩水で食べる」のが一般的なのだそうだ。
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町を歩くなら、重伝建地区に指定されている仲町の武家屋敷群がおすすめ。かつては中・下級武士の居住地だったそうだ。江戸期の津軽地方では武家・農家・社寺でサワラの生垣を設けるのが一般的だったそうだが、サワラの生垣が延々と続く風景は格別である。
仲町では4棟の武家屋敷が保存・公開されており、当時の武士の住まいの様子を見ることができる。冠木門や薬医門をそなえ、主屋は茅葺屋根の建物が主流だ。
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仲町の武家屋敷のみならず、弘前は歴史的建造物の宝庫である。石場家住宅は商家で、土間やお座敷に生活感があふれている。
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他にも、教会や銀行など、洋風建築も多く、町全体に歴史的風土が残っている。
北の町で味わう、美味しい酒と肴、そして趣のある町の風情、そして津軽三味線、何度でも訪れてみたい町である。
 
写真/米山淳一

INFORMATION

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レポーター

米山 淳一〔よねやま じゅんいち〕

獨協大学外国学部英語学科卒業。岸信介事務所を経て、75 年(財)観光資源保護財団(現(財)日本ナショナルトラスト)入所。事業課長、事務局長を経て、06 年退職。現在は母校の獨協大学等で講義を行うほか、地域遺産プロデューサーとして全国で歴史を活かしたまちづくりプロジェクトを推進。現在、公益社団法人横浜歴史資産調査会(ヨコハマヘリテイジ)常務理事・事務局長

一般社団法人 日本茅葺文化協会理事
一般財団法人 茶道宗偏流不審庵理事
日本鉄道保存協会事務局長
東映株式会社「大鉄道博覧会」企画プロデューサー
一般財団法人 東武博物館アドバイザー ほか


【著書】
●歴史鉄道 酔余の町並み(駒草出版)
  http://komakusa-pub.shop-pro.jp/?pid=61024099
●続・歴史鉄道 酔余の町並み〈2016年2月1日発売〉(駒草出版)
●写真集「光り輝く特急「とき」の時代」(駒草出版)
◎「地域遺産みんなと奮戦記」(学芸出版)
◎「歩きたい歴史の町並」 文 米山淳一 写真 森田隆敏(JTBパブリッシング)

http://www.j-yoneyama.jp/

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