あさがおに彩られる「福光」の町屋、レトロな町並みが楽しめる穴場スポットだ
<富山県南砺市>

南砺市といえば、合掌造り集落の五箇山が有名だが、昭和レトロな町並みを堪能するなら福光(ふくみつ)がおすすめだ。
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区画整理で貫通した道路に、ぽつんと残った赤いポストが印象的、ちょっと不思議な風景だ。
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福光では、“あさがお”を活かした町おこしイベントが定着している。中心地である新町通りは、季節になると“あさがお”で埋め尽くされ「あさがお通り」の愛称がついている。古くから商業地として賑わってきた新町通りには、格子をそなえた伝統的様式の町家が連なっている。
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新町通りは一段高い位置にある。おそらく小矢部川の氾濫を考えて新町通りは計画されたに違いない。町家と町家の間を貫く細い路地は、緩やかな坂道になっていて、下ると町家の裏手に出る。見事な石積みが堤防の役割を果たし、この上に町家が建てられていることがよくわかる。
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苔むした石積みの用水路に水が音を立てて流れている。坂の途中に水神様が祭られていた。昔から水がよく出たところなのだ。
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名物は、炭火で仕上げるドジョウの蒲焼き。骨の歯ごたえがあり、ややほろ苦さがあって、まさに珍味。
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古い町屋の甍が連なる様子。都会ではなかなか見ることのできなくなった貴重な光景である。
また福光は、昭和20~26年ここに疎開していた棟方志功の所縁の地である。棟方志功記念館「愛染苑」、そして住居兼作業場だった「鯉雨画斎」も見どころだ。
 
写真/米山淳一

INFORMATION

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レポーター

米山 淳一〔よねやま じゅんいち〕

獨協大学外国学部英語学科卒業。岸信介事務所を経て、75 年(財)観光資源保護財団(現(財)日本ナショナルトラスト)入所。事業課長、事務局長を経て、06 年退職。現在は母校の獨協大学等で講義を行うほか、地域遺産プロデューサーとして全国で歴史を活かしたまちづくりプロジェクトを推進。現在、公益社団法人横浜歴史資産調査会(ヨコハマヘリテイジ)常務理事・事務局長

一般社団法人 日本茅葺文化協会理事
一般財団法人 茶道宗偏流不審庵理事
日本鉄道保存協会事務局長
東映株式会社「大鉄道博覧会」企画プロデューサー
一般財団法人 東武博物館アドバイザー ほか


【著書】
●歴史鉄道 酔余の町並み(駒草出版)
  http://komakusa-pub.shop-pro.jp/?pid=61024099
●続・歴史鉄道 酔余の町並み〈2016年2月1日発売〉(駒草出版)
●写真集「光り輝く特急「とき」の時代」(駒草出版)
◎「地域遺産みんなと奮戦記」(学芸出版)
◎「歩きたい歴史の町並」 文 米山淳一 写真 森田隆敏(JTBパブリッシング)

http://www.j-yoneyama.jp/

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